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Oracle® Database SQL言語リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71278-13
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ROWID疑似列

ROWID疑似列は、データベース内の各行について、行のアドレスを戻します。Oracle DatabaseのROWID値には、行を検索するために必要な次の情報が含まれています。

ほとんどの場合、ROWID値ではデータベース内の行は一意に識別されます。ただし、同じクラスタに格納されている異なる表の行は、同じROWIDを持つことができます。

ROWID疑似列の値はROWIDまたはUROWIDデータ型を持ちます。詳細は、「ROWIDデータ型」および「UROWIDデータ型」を参照してください。

ROWID値には、次の重要な用途があります。

表の主キーとしてROWIDを使用しないでください。たとえば、インポート・ユーティリティとエクスポート・ユーティリティで行を削除してから再挿入する場合、ROWIDが変わる場合があります。行を削除した場合、Oracleは、後から新しく挿入される行にそのROWIDを再度割り当てる可能性があります。

問合せのSELECT句とWHERE句でROWID疑似列を使用できますが、これらの疑似列の値が実際にデータベースに格納されるわけではありません。ROWID疑似列の値に対して挿入、更新および削除はできません。

例 次の文は、部門20の従業員のデータを含むすべての行のアドレスを選択します。

SELECT ROWID, last_name
  FROM employees
  WHERE department_id = 20;