用途
DROP
USER
文を使用すると、データベース・ユーザーを削除できます。また、オプションでユーザーのオブジェクトを削除することもできます。
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)クラスタでは、AS
SYSASM
と認証されたユーザーは、この句を使用して、現行のノードのOracle ASMインスタンスに対してローカルなパスワード・ファイルでユーザーを削除できます。
ユーザーを削除すると、そのユーザーのすべてのスキーマ・オブジェクトもごみ箱から消去されます。
注意: SYS ユーザーまたはSYSTEM ユーザーを削除しないでください。これらのユーザーを削除すると、データベースが破損します。 |
セマンティクス
user
削除するユーザーを指定します。CASCADE
を指定しない場合、またはユーザーのオブジェクトを最初に明示的に削除しない場合、所有するスキーマにオブジェクトが含まれているユーザーは削除されません。
ユーザー削除の制限事項 履歴追跡にフラッシュバック・データ・アーカイブを使用する表がスキーマに含まれているユーザーは削除できません。まず、表でのフラッシュバック・データ・アーカイブの使用を無効にする必要があります。
CASCADE
を指定すると、ユーザーを削除する前に、そのユーザーのスキーマ内にあるすべてのオブジェクトを削除できます。所有するスキーマにオブジェクトが含まれているユーザーを削除する場合は、必ずこの句を指定します。
ユーザーのスキーマに表がある場合、表が削除され、その表の主キーまたは一意キーを参照している他のユーザーのスキーマ内にある表の参照整合性制約も自動的に削除されます。
この句で表が削除される場合、その表の列で作成されたすべてのドメイン索引も削除され、適切な削除ルーチンが起動されます。
関連項目: これらのルーチンの詳細は、『Oracle Databaseデータ・カートリッジ開発者ガイド』を参照してください。 |
他のスキーマにある次のオブジェクトは削除されず、無効にされます。
削除されたユーザーのスキーマ内のビューまたはシノニム
削除されたユーザーのスキーマ内のオブジェクトを問い合せるストアド・プロシージャ、ファンクションまたはパッケージ
削除されたユーザーのスキーマ内にある表に基づく他のスキーマ内のマテリアライズド・ビューは削除されません。ただし、実表は存在しないため、他のスキーマ内のマテリアライズド・ビューはリフレッシュできなくなります。
ユーザーのスキーマにあるすべてのトリガーは削除されます。
ユーザーが作成したロールは削除されません。
ユーザー削除の制限事項 フラッシュバック・データ・アーカイブを使用する表がスキーマに含まれているユーザーは削除できません。まず、フラッシュバック・データ・アーカイブを無効にする必要があります。