V$LOGMNR_LOGS
ビューを問い合せて、LogMinerによる分析のためにREDOログ・ファイルのリストに手動または自動で追加されたREDOログ・ファイルを判別することができます。このビューでは、REDOログ・ファイルごとに1行が含まれます。各REDOログ・ファイルに関する重要な情報(ファイル名、順序番号、SCN範囲、時間範囲、LogMinerディクショナリのすべてを含むか一部を含むかなど)が提供されます。
DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
に対するコールが成功すると、V$LOGMNR_LOGS
ビューのSTATUS
列には、次のいずれかの値が含まれます。
0
REDOログ・ファイルが、V$LOGMNR_CONTENTS
ビューの問合せ中に処理されることを示します。
1
対象のREDOログ・ファイルが、V$LOGMNR_CONTENTS
ビューに対する選択操作中にLogMinerによって処理される、最初のREDOログ・ファイルとなることを示します。
2
REDOログ・ファイルが除外されたため、V$LOGMNR_CONTENTS
ビューの問合せ中にLogMinerによって処理されないことを示します。このファイルは、要求した時間範囲またはSCN範囲を満たすには不要なため、除外されました。
4
LogMiner REDOログ・ファイル・リストから、REDOログ・ファイル(順序番号に基づく)が欠落していることを示します。
V$LOGMNR_LOGS
ビューには、次のように、リストから欠落している各REDOログ・ファイルに対する行が1行含まれます。
FILENAME
列には、順序番号の連続する範囲とSCN範囲の差異の合計が含まれます。
例: スレッド番号1、順序番号100から102の欠落ログ・ファイル
INFO
列には、MISSING_LOGFILEという文字列が含まれます。
REDOログ・ファイル・リストから欠落しているファイルの情報は、次の場合に有効な場合があります。
DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
へのコール時に指定可能なDDL_DICT_TRACKING
オプションおよびCONTINUOUS_MINE
オプションによって、要求した時間範囲またはSCN範囲に対するLogMiner REDOログ・ファイル・リストから、REDOログ・ファイルが欠落しなくなります。DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
に対するコールが失敗した場合、V$LOGMNR_LOGS
ビューのSTATUS
列を問い合せることによって、リストから欠落しているREDOログ・ファイルを判別できます。その後、欠落しているREDOログ・ファイルを検索して、手動で追加すると、再度DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
をコールできます。
DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
へのコール時に指定可能なその他のオプションでは、LogMiner REDOログ・ファイル・リストからファイルが欠落する場合がありますが、ファイルの欠落は、可能なかぎり回避する必要があります。V$LOGMNR_CONTENTS
ビューを問い合せる前に、V$LOGMNR_LOGS
ビューを問い合せて、必要なすべてのファイルがリストにあることを確認できます。リストに欠落ファイルがある場合にV$LOGMNR_CONTENTS
ビューを問い合せると、次の列の値を持つ行がV$LOGMNR_CONTENTS
に返されます。
OPERATION
列の値MISSING_SCN
STATUS
列の値1291
INFO
列の欠落しているSCN範囲を示す文字列(「欠落SCN 100から200」など)