特定のOracle Database初期化パラメータの設定が、データ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポートのパフォーマンスに影響する場合があります。特に、次の設定を使用してパフォーマンスを改善できます。ただし、プラットフォームによっては同様の効果を得られない場合もあります。
DISK_ASYNCH_IO=TRUE
DB_BLOCK_CHECKING=FALSE
DB_BLOCK_CHECKSUM=FALSE
次の初期化パラメータには、並列度が最大になる値を指定する必要があります。
PROCESSES
SESSIONS
PARALLEL_MAX_SERVERS
さらに、初期化パラメータSHARED_POOL_SIZE
とUNDO_TABLESPACE
は、余裕のある大きさにする必要があります。具体的な値は、データベースのサイズによって異なります。
Oracle Data Pumpは、Streams機能を使用してプロセス間の通信を行います。SGA_TARGET
初期化パラメータが設定されていると、STREAMS_POOL_SIZE
初期化パラメータは自動的に合理的な値に設定されます。
SGA_TARGET
初期化パラメータが設定されていない状態で、STREAMS_POOL_SIZE
初期化パラメータも定義されていない場合は、ストリーム・プールのサイズは自動的に共有プール・サイズの10%(デフォルト)になります。
ストリーム・プールが作成されると、バッファ・キャッシュに割り当てられたメモリーから必要なSGAメモリーが確保されるため、キャッシュのサイズは、DB_CACHE_SIZE
初期化パラメータで指定したサイズよりも少なくなります。つまり、バッファ・キャッシュが必要最小限のSGAで構成されていた場合、データ・ポンプ操作は正しく動作しません。データ・ポンプ操作を正常に実行するために、STREAMS_POOL_SIZE
の値は、最小サイズの10MBにすることをお薦めします。
関連項目:
『Oracle Streams概要および管理』