Oracle Data Pumpは、次の3つの要素で構成されています。
コマンドライン・クライアントexpdpおよびimpdp
PL/SQLパッケージDBMS_DATAPUMP(データ・ポンプAPIとも呼ばれます)
PL/SQLパッケージDBMS_METADATA(メタデータAPIとも呼ばれます)
データ・ポンプ・クライアントであるexpdpおよびimpdpは、それぞれデータ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティおよびデータ・ポンプ・インポート・ユーティリティを起動します。
expdpクライアントおよびimpdpクライアントでは、コマンドラインで入力されたパラメータを使用してエクスポートおよびインポートを実行するために、PL/SQLパッケージDBMS_DATAPUMPで提供されているプロシージャを使用します。これらのパラメータは、完全なデータベースまたはデータベースのサブセットに対するデータおよびメタデータをエクスポートおよびインポート可能にします。
メタデータを移動する場合、データ・ポンプでは、PL/SQLパッケージDBMS_METADATAで提供される機能が使用されます。DBMS_METADATAパッケージは、ディクショナリのメタデータの抽出、操作および再作成に関する集中的な機能を提供します。
DBMS_DATAPUMPおよびDBMS_METADATAの2つのPL/SQLパッケージは、データ・ポンプ・クライアントとは別に使用できます。
注意:
ダンプ・ファイルの読取りおよび書込みを含むすべてのデータ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポートの処理は、指定したデータベース接続文字列によって選択されるシステム(サーバー)上で実行されます。つまり、ユーザーに権限がない場合は、データベース管理者(DBA)が、そのサーバーのファイル・システムで読取りおよび書込みが実行されるデータ・ポンプ・ファイル用のディレクトリ・オブジェクトを作成する必要があります。(セキュリティ上の理由から、承認されたユーザーのみが、ディレクトリ・オブジェクトにアクセスできるようにする必要があります。)特権ユーザーは、デフォルトのディレクトリ・オブジェクトを使用できます。ディレクトリ・オブジェクトの詳細は、「ダンプ・ファイル、ログ・ファイルおよびSQLファイルのデフォルトの位置」を参照してください。
関連項目:
DBMS_DATAPUMPパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
DBMS_METADATAパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
ディレクトリ・オブジェクトの作成時に考慮するガイドラインの詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。