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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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データベース名のみの変更

次の手順では、DBIDを変更せずにデータベース名を変更する方法について説明します

  1. データベース全体のリカバリ可能なバックアップがあることを確認します。
  2. ターゲット・データベースがマウント状態であること、またそのデータベースがマウント前に一貫性を維持した状態で停止されていることを確認します。次に例を示します。
    SHUTDOWN IMMEDIATE
    STARTUP MOUNT
    
  3. コマンドラインでユーティリティを起動し、SYSDBA権限を持つ有効なユーザーを指定します(パスワードを入力するように要求されます)。DBNAMEパラメータとSETNAMEパラメータの両方を指定する必要があります。この例では、データベース名をtest_dbに変更します。
    % nid TARGET=SYS DBNAME=test_db SETNAME=YES
    

    DBNEWIDユーティリティを使用して、(データ・ファイルではなく)制御ファイルへの入出力を試行する前に、制御ファイルのヘッダーで妥当性チェックを実行します。妥当性チェックが正常に行われると、操作の確認が求められ、制御ファイル内のデータベース名が変更されます。これらの処理の完了後、データベースが停止され、DBNEWIDユーティリティが終了します。次に、この出力例を示します。

    .
    .
    .
    Control Files in database:
        /oracle/TEST_DB/data/cf1.dbf
        /oracle/TEST_DB/data/cf2.dbf
    
    The following datafiles are offline clean:
        /oracle/TEST_DB/data/tbs_61.dbf (23)
        /oracle/TEST_DB/data/tbs_62.dbf (24)
        /oracle/TEST_DB/data/temp3.dbf (3)
    These files must be writable by this utility.
    
    The following datafiles are read-only:
        /oracle/TEST_DB/data/tbs_51.dbf (15)
        /oracle/TEST_DB/data/tbs_52.dbf (16)
        /oracle/TEST_DB/data/tbs_53.dbf (22)
    These files must be writable by this utility.
    
    Changing database name from PROD to TEST_DB
        Control File /oracle/TEST_DB/data/cf1.dbf - modified
        Control File /oracle/TEST_DB/data/cf2.dbf - modified
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/tbs_01.dbf - wrote new name
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/tbs_ax1.dbf - wrote new name
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/tbs_02.dbf - wrote new name
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/tbs_11.dbf - wrote new name
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/tbs_12.dbf - wrote new name
        Datafile /oracle/TEST_DB/data/temp1.dbf - wrote new name
        Control File /oracle/TEST_DB/data/cf1.dbf - wrote new name
        Control File /oracle/TEST_DB/data/cf2.dbf - wrote new name
        Instance shut down
    
    Database name changed to TEST_DB.
    Modify parameter file and generate a new password file before restarting.
    Successfully changed database name.
    DBNEWID - Completed successfully.
    

    妥当性チェックが正常に行われなかった場合、DBNEWIDユーティリティは終了し、ターゲット・データベースは変更されません。データベースをオープンし、エラーを修正した後で、DBNEWIDユーティリティの操作を再開するか、またはデータベース名を変更せずに継続してデータベースを使用することができます。(妥当性チェックが正常に行われなかった場合の出力例は、「DBIDおよびデータベース名の変更」の手順3を参照してください。)

  4. 初期化パラメータ・ファイル(PFILE)のDB_NAME初期化パラメータを新しいデータベース名に設定します。

    注意:

    DBNEWIDユーティリティは、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を変更しません。したがって、SPFILEを使用して、Oracle Databaseを起動した場合は、サーバー・パラメータ・ファイルから初期化パラメータ・ファイルを再作成し、サーバー・パラメータ・ファイルを削除して、初期化パラメータ・ファイルのDB_NAMEを変更した後で、サーバー・パラメータ・ファイルを再作成する必要があります。

  5. 新しいパスワード・ファイルを作成します。
  6. データベースを起動し、通常の使用を再開します。次に例を示します。
    STARTUP
    

    データベースIDは変更せずに、データベース名のみを変更したため、データベースのオープン時にRESETLOGSオプションを使用する必要はありません。これまでのすべてのバックアップは使用可能です。