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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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DBIDおよびDBNAMEの変更による影響

データベースのDBIDの変更は、重要な処理です。データベースのDBIDを変更すると、そのデータベースのすべての古いバックアップおよびアーカイブ・ログが使用できなくなります。これは、データがすでにデータ・ファイルに存在する以外は、データベースの作成と同様です。DBIDを変更すると、変更前に作成されたバックアップおよびアーカイブ・ログは、現行のDBIDに一致しない元のDBIDを保持しているため、使用できなくなります。オンラインREDOログを再作成してその順序を1にリセットするRESETLOGSオプションを使用してデータベースをオープンする必要があります。このため、DBIDの変更直後に、データベース全体のバックアップを取る必要があります。

DBIDを変更せずにDBNAMEを変更する場合は、RESETLOGSオプションを指定してデータベースをオープンする必要がないため、データベースのバックアップおよびアーカイブ・ログは無効になりません。ただし、DBNAMEを変更すると、これらが無効になります。データベース名の変更後、新しい名前を反映させるにはDB_NAME初期化パラメータを変更する必要があります。また、Oracleパスワード・ファイルの再作成が必要な場合もあります。制御ファイルの古い(データベース名を変更する前の)バックアップをリストアする場合、データベース名を変更する前の初期化パラメータ・ファイルおよびパスワード・ファイルを使用する必要があります。

注意:

取得プロセスを使用してデータベースへの変更を取得する場合は、データベースのDBIDまたはDBNAMEを変更しないでください。取得プロセスの詳細は、『Oracle Streams概要および管理』を参照してください。

グローバル・データベース名に関する考慮点

分散データベース・システム内のデータベースを使用している場合、各データベースには一意のグローバル・データベース名が必要ですDBNEWIDユーティリティは、グローバル・データベース名を変更しません。グローバル・データベース名の変更は、SQLのALTER DATABASE文を使用してのみ行えます。構文は次のとおりです。

ALTER DATABASE RENAME GLOBAL_NAME TO newname.domain;

グローバル・データベース名は、データベース名およびドメインで構成されます。これらはデータベースが最初に作成されたときにDB_NAMEおよびDB_DOMAIN初期化パラメータによって指定されます。

次の例では、ドメインus.example.comのデータベース名をsalesに変更します。

ALTER DATABASE RENAME GLOBAL_NAME TO sales.us.example.com

これは、DBNEWIDを使用してデータベース名の変更を完了した後に行います。

関連項目:

グローバル・データベース名の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください