ネットワーク接続を介してデータをロードするためにSQL*Loaderを使用するには、SQL*Loaderユーティリティの起動時に、接続文字列に接続識別子を指定します。この識別子では、現在のユーザーのORACLE_SID
環境変数の設定によって指定した現行のインスタンスとは別のデータベース・インスタンスを指定できます。接続識別子には、Oracle Net接続記述子または接続記述子にマップするネット・サービス名(通常、tnsnames.ora
ファイルで定義される)を指定できます。接続識別子を使用するには、Oracle Net Listenerが実行中であることが必要です(デフォルト・リスナーを起動するには、lsnrctl start
と入力します)。次に、ユーザーscott
がinst1
という接続識別子を使用してSQL*Loaderを起動する例を示します。
> sqlldr CONTROL=ulcase1.ctl Username: scott@inst1 Password: password
ローカルSQL*Loaderクライアントは接続識別子inst1
(ネット・サービス名)によって定義されるデータベース・インスタンスに接続し、ulcase1.ctl
制御ファイルの指定に従ってデータをロードします。
注意:
プラガブル・データベース(PDB)にデータをロードするには、SQL*Loaderの起動時に、単純に接続文字列に接続識別子を指定します。
関連項目:
接続識別子およびOracle Net Listenerの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
PDBの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。