バッチ・モードを使用すると、入力を求めるプロンプトが表示されることなく、一連のADRCIコマンドを一度に実行できます。バッチ・モードを使用するには、ADRCIの起動時にADRCIコマンドにコマンドライン・パラメータを追加します。バッチ・モードでは、シェル・スクリプトまたはWindowsバッチ・ファイルにADRCIコマンドを含めることができます。対話方式モードと同様、ADRCIを起動する前に、ORACLE_HOMEおよびPATH環境変数を設定する必要があります。
次のコマンドライン・パラメータは、バッチ操作に使用できます。
表17-1 バッチ操作用のADRCIのコマンドライン・パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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ADRCIを起動するオペレーティング・システム・コマンドラインで、1つ以上のADRCIコマンドを発行できます。コマンドが複数ある場合は、セミコロン(;)で区切ります。 |
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ADRCIコマンドを含むスクリプトを実行できます。 |
コマンドラインでADRCIコマンドを発行するには、次の手順に従います。
オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ADRCI EXEC="COMMAND[; COMMAND]..."
たとえば、SHOW HOMESコマンドをバッチ・モードで実行するには、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。
ADRCI EXEC="SHOW HOMES"
SHOW HOMESコマンドを実行してから、SHOW INCIDENTコマンドを実行するには、次のように入力します。
ADRCI EXEC="SHOW HOMES; SHOW INCIDENT"
ADRCIスクリプトを実行するには、次の手順に従います。
オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ADRCI SCRIPT=SCRIPT_FILE_NAME
たとえば、adrci_script.txtというスクリプト・ファイルを実行するには、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで次のコマンドを入力します。
ADRCI SCRIPT=adrci_script.txt
スクリプト・ファイルには、次のようにセミコロン(;)または改行で区切られた一連のコマンドが含まれています。
SET HOMEPATH diag/rdbms/orcl/orcl; SHOW ALERT -term