V$LOGMNR_CONTENTS
固定ビューは、他のビューと異なり、表に格納されたデータの選択的表示ではありません。ユーザーがREDOログ・ファイルに対して要求したデータのリレーショナルな表示です。LogMinerがこのビューに移入するのは、このビューに対する問合せに応答する場合のみです。V$LOGMNR_CONTENTS
を問い合せる前に、LogMinerを正常に起動しておく必要があります。
SQL選択操作がV$LOGMNR_CONTENTS
ビューに対して実行された場合、REDOログ・ファイルは順番に読み込まれます。REDOログ・ファイルから変換された情報が、V$LOGMNR_CONTENTS
ビューの行として返されます。これは、起動時に指定されたフィルタ基準を満たすまで、またはREDOログ・ファイルの終わりに達するまで繰り返されます。
V$LOGMNR_CONTENTS
の特定の列が移入されない場合があります。次に例を示します。
TABLE_SPACE
列は、OPERATION
列の値がDDL
の行には移入されません。DDLは、複数の表領域で動作する可能性があるためです。たとえば、表は、複数の表領域にわたる複数のパーティションで作成される可能性があるため、列に正しく移入されません。
LogMinerでは、一時表に対するSQLのREDOまたはSQLのUNDOは生成されません。SQL_REDO
列には「/* No SQL_REDO for temporary tables */」
、SQL_UNDO
列には「/* No SQL_UNDO for temporary tables */」
という文字列が表示されます。
LogMinerでは、COMMITTED_DATA_ONLY
オプションを使用して、コミット済トランザクションのみを取得するように指定しないかぎり、すべての行がSCN順に返されます。SCN順は、メディア・リカバリで通常適用される順序です。
関連項目:
DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
に対するCOMMITTED_DATA_ONLY
オプションの詳細は、「コミット済トランザクションのみの表示」を参照してください
注意:
LogMinerは、問合せに応答する場合にのみV$LOGMNR_CONTENTS
ビューに移入し、要求したデータをデータベースに格納しないため、次の条件が適用されます。
V$LOGMNR_CONTENTS
を問い合せるたびに、LogMinerは、要求したデータのREDOログ・ファイルを分析します。
問合せで消費されるメモリー量は、問合せを満たすために返す必要がある行数によっては異なりません。
要求したデータを返すためにかかる時間は、そのデータを検出するためにマイニングする必要があるREDOログ・データの量および型によって異なります。
前述の理由から、さらに分析を行うためにデータを保持する必要がある場合、特に問合せによって返されるデータの量が、そのデータを提供するためにLogMinerによって分析されるREDOデータの量と比較して少ない場合は、V$LOGMNR_CONTENTS
という問合せの結果を一時的に格納する表を作成することをお薦めします。