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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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フラット・ファイルへのLogMinerディクショナリの抽出

LogMinerディクショナリがフラット・ファイルに存在する場合、REDOログ・ファイルに存在する場合よりもシステム・リソースの消費が少なくなります。古いREDOログ・ファイルを正しく分析できるように、定期的にディクショナリ抽出のバックアップを取ることをお薦めします。

データベース・ディクショナリ情報をフラット・ファイルに抽出するには、STORE_IN_FLAT_FILEオプションを指定してDBMS_LOGMNR_D.BUILDプロシージャを実行します。

ディクショナリの作成中にDDL操作が発生しないように注意してください。

ディクショナリをフラット・ファイルに抽出する手順は、次のとおりです。手順1と2は準備のための手順です。これらは、1回のみの実行で、以後は何回でもディクショナリをフラット・ファイルに抽出できます。

  1. DBMS_LOGMNR_D.BUILDプロシージャは、ディクショナリ・ファイルが置かれたディレクトリにアクセスする必要があります。通常、PL/SQLプロシージャは、ユーザー・ディレクトリにアクセスしないため、DBMS_LOGMNR_D.BUILDプロシージャが使用するディレクトリを指定する必要があります。ディレクトリを指定しない場合、プロシージャの実行は失敗します。ディレクトリを指定するには、初期化パラメータ・ファイルでUTL_FILE_DIR初期化パラメータを設定します。

    たとえば、ディクショナリ・ファイルを置くディレクトリとして/oracle/databaseを使用するようにUTL_FILE_DIRを設定するには、次の内容を初期化パラメータ・ファイルに記述します。

    UTL_FILE_DIR = /oracle/database
    

    初期化パラメータ・ファイルに対する変更を有効にするには、データベースの停止と再起動が必要であることに注意してください。

  2. データベースがクローズされている場合、SQL*Plusを使用してマウントしてから、分析するREDOログ・ファイルが含まれるデータベースをオープンします。たとえば、SQL STARTUPコマンドを入力すると、データベースがマウントされ、オープンします。
    STARTUP
    
  3. DBMS_LOGMNR_D.BUILD PL/SQLプロシージャを実行します。ディクショナリのファイル名およびこのファイルのディレクトリ・パス名を指定します。このプロシージャにより、ディクショナリ・ファイルが作成されます。たとえば、/oracle/databasedictionary.oraファイルを作成するには、次のとおり入力します。
    EXECUTE DBMS_LOGMNR_D.BUILD('dictionary.ora', - 
       '/oracle/database/', -
        DBMS_LOGMNR_D.STORE_IN_FLAT_FILE);
    

    STORE_IN_FLAT_FILEオプションを指定せずに、ファイル名と位置を指定することもできます。結果は同じになります。