統計情報がエクスポート時に必要で、表にアナライザ統計が利用できる場合、表の統計情報の再計算に使用されるANALYZE
文が、エクスポートによってダンプ・ファイルに含まれます。ほとんどの場合、表、索引および列に対する計算済オプティマイザ統計情報も、ダンプ・ファイルにエクスポートされます。インポート・パラメータの詳細は、「STATISTICS」を参照してください。
ANALYZE
文の実行には時間がかかるため、通常のインポートでは、エクスポートによって保存されるANALYZE
文を計算するのではなく、表(およびその索引や列)の計算済オプティマイザ統計情報を使用してください。デフォルトでは、エクスポート・ダンプ・ファイルにある計算済統計情報が使用されます。
エクスポート・ユーティリティによって、計算済統計情報に問題ありというフラグが付けられる場合もあります。次の状況では、計算済統計情報ではなく、問題のない統計情報のみをインポートする必要がある場合があります。
ダンプ・ファイル、インポート・クライアント、インポート・データベース間のキャラクタ・セット変換(計算済統計情報で暗黙的に照合順番が変更されている可能性が高いため)。
表のインポート時に行エラーが発生した場合。
パーティション・レベル・インポートが実行された場合(列統計情報が、すでに正確ではないため)。
注意:
ROWS=n
を指定しても、計算済統計情報は使用できます。この機能により、本番データベースからの統計情報を使用して、非本番データベース上で問合せの実行計画のチューニングを行うことができます。このような場合は、STATISTICS=SAFE
を指定する必要があります。
場合によっては、インポート時に、計算済統計情報ではなく、常にANALYZE
文を使用する必要があります。たとえば、分散データベースから収集した統計情報は、そのデータが圧縮形式でインポートされると、適切でなくなる場合があります。このような場合は、インポート時にSTATISTICS=RECALCULATE
を指定して、統計情報を再計算する必要があります。
インポート時に統計情報を確定しない場合は、STATISTICS=NONE
を指定する必要があります。