クイック・インストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Oracle Solaris on x86-64 (64-Bit)
B72984-09(原本部品番号:E55102-06)
2017年7月
このガイドでは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)をOracle Solaris on x86-64(64-Bit)システムで簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
このガイドでは、デフォルトのインストール・オプションを使用したOracle Databaseのインストール方法について説明します。
このガイドで説明する作業
このガイドでは、次の処理の手順を説明します。
Oracle Databaseをサポートするシステムの構成
「標準インストール」オプションを使用したローカル・ファイル・システムへのOracle Databaseのインストール
データベース・ファイル記憶域のためにローカル・ファイル・システムを使用する一般的なOracle Databaseインストールの構成
正常なインストールの結果
Oracle Databaseが正常にインストールされると、次のようになります。
作成したデータベースおよびデフォルトのOracle Netリスナー・プロセスがシステムで稼働します。
Oracle Enterprise Manager Database Expressがシステムで稼働し、Webブラウザを使用してアクセスできます。
このガイドで説明しない作業
このガイドでは、標準インストールのシナリオについて説明し、次の作業の実行方法については説明しません。
「拡張インストール」オプションを使用したソフトウェアのインストール
既存のOracleソフトウェアがインストールされているシステムへのソフトウェアのインストール
クラスタへのOracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストール
UDPおよびTCPカーネル・パラメータの手動設定
Oracle Automatic Storage Managementなどの代替ストレージ・オプションの使用
Oracle Grid Infrastructureのインストールおよび構成
その他のインストール情報の参照先
このガイドで説明されていない作業の情報など、Oracle Databaseのインストールの詳細は、次のいずれかのガイドを参照してください。
単一のシステムにソフトウェアをインストールする場合は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールする場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の「Oracle Grid Infrastructure」章を参照してください。
Oracle Real Application Clustersのインストールを実行する場合は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIXを参照してください。これらのガイドでは、Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストール方法について説明しています。Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clustersのインストールの前提条件です。
Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。
インストール中は、root
または他のユーザーとして、リモート端末上で作業を行う必要があります。リモート表示できるようにする必要があるユーザー・アカウントに対して、次の手順を実行します。
注意: 別のユーザー(grid など)としてログインする場合は、そのユーザーでもこの手順を繰り返します。 |
root
ユーザーとしてログインしてリモート表示を有効にするには、次の手順のいずれかを実行します。
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
新規Xターミナル・セッション(xterm
)を開始します。
ソフトウェアを別のシステムにインストールし、そのシステムをX11ディスプレイとして使用する場合は、次の構文を使用してコマンドを入力し、リモート・ホストがローカルのXサーバーでXアプリケーションを表示できるようにします。
$ xhost + RemoteHost
RemoteHost
は完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。
$ xhost + somehost.example.com
somehost.example.com being added to the access control list
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh
、rlogin
、またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ ssh -Y RemoteHost
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力してユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされたPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする手順:
注意: この手順の実行に関する詳細は、必要に応じてXサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。 |
X Window Systemソフトウェアを起動します。
X Window Systemソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成します。
Oracleソフトウェア・インストール所有者(oracle
)としてソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステムでX端末セッション(xterm
)を開始します。
リモート・システム上で別の端末セッションを開き、root
ユーザーとしてリモート・システムにログインします。プロンプトが表示されたら、root
としてスクリプトを実行できます。
この項では、Oracle Databaseのインストール前に完了しておく必要のある、次のオペレーティング・システムの作業について説明します。
現在のシステム情報を確認するには、次のコマンドを実行します。
次のコマンドを入力してシステム・アクティビティ・レポートを取得し、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。
# sar -r n i
次に例を示します。
# sar -r 2 10
システムに搭載されている物理RAMのサイズが要件のサイズより少ない場合は、次の手順に進む前にメモリーを増設してください。
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swap -l
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
注意: サーバーに対するスワップ領域の割当ての詳細は、Oracle Solarisのマニュアルを参照してください。Oracle Solarisのマニュアルのガイドラインは、このマニュアルに示すスワップ領域要件より優先されます。 |
/tmp
ディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
df -k
コマンドでは、ディスク領域が1KBのブロックで表示されます。多くのシステムで、df
コマンドを-h
フラグとともに使用して(df -h
)、人間が判読可能な形式で出力を表示できます。
/tmp
ディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。
システムの空きディスク領域のサイズを確認するには、次のコマンドのいずれかを入力します。
# df -k # df -h
RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
次のコマンドを入力して、システム・アーキテクチャでOracleソフトウェアを実行できるかどうかを確認します。
# /bin/isainfo -kv
このコマンドでは、プロセッサ・タイプが表示されます。このコマンドからの出力は次のとおりです。
Oracle Solaris on x86-64(64-Bit):
64-bit amd64 kernel modules
想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。次の手順に進む前に、ご使用のシステム・アーキテクチャに適したソフトウェアを入手してください
ご使用のシステムが、次に示す一般的な最低要件を満たしていることを確認してください。
システムが必ず実行レベル3で起動されるようにします。
システム・コンソールベースのインストールの実行中に、Oracle Universal Installerが正しく表示されるよう、ディスプレイカードの解像度が少なくとも1024 x 768であることを確認してください。
ご使用のOracle Solarisシステムが、次の記憶域要件を満たしていることを確認してください。
Oracle Solarisシステムが、表1に説明されている、ソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を満たしていることを確認してください
/tmp
ディレクトリに1GBの領域。
/tmp
ディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。
ご使用のOracle Solarisシステムが、次のメモリー要件を満たしていることを確認してください。
最小: 1GBのRAM
推奨: 2GB以上のRAM
表2は、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関係を示したものです。
関連項目: 『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Oracle Solaris』のメモリー割当ての検討および自動メモリー管理に関する説明 |
セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。
インストールする製品に応じて、必要なオペレーティング・システム・カーネルとパッケージがインストールされていることを確認してください。
このマニュアルに記載されているのは、タイトル・ページに記載されている日付での最新の要件です。カーネル要件の最新情報については、次のURLでオンライン版を参照してください。
Oracle Universal Installerによって、システムが示されたオペレーティング・システム・パッケージの要件を満たしていることを確認するチェックが実行されます。これらの検証が正常に完了するように、OUIを起動する前に要件を確認してください。
注意: オペレーティング・システムのアップグレード時を除いて、クラスタ・メンバー間で異なるオペレーティング・システム・バージョンを実行することはできません。各オペレーティング・システムがサポートされている場合でも、同じクラスタのメンバーで異なるオペレーティング・システム・バージョンのバイナリを実行することはできません。 |
記載されているOracle Solarisのカーネルとパッケージは、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructure 12c向けのx86-64 (64-bit)システムでサポートされています。
注意: このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。 |
次の情報を使用して、サポートされているOracle Solaris 11リリースをチェックしてください。
表3 x86-64 (64-Bit)のサポートされるOracle Solaris 11オペレーティング・システム要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSH要件 |
セキュア・シェルはOracle Solarisのインストール時に構成されます。 |
Oracle Solaris 11のオペレーティング・システム |
Oracle Solaris 11.1 SRU 14.5 (Branch: 0.175.1.14.0.5.0)以上のSRUおよびアップデート |
Oracle Solaris 11パッケージ |
次のパッケージがインストールされている必要があります。
|
次の情報を使用して、サポートされているOracle Solaris 10リリースをチェックしてください。
表4 x86-64 (64-Bit)のサポートされるOracle Solaris 10オペレーティング・システム要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSH要件 |
セキュア・シェルはOracle Solarisのインストール時に構成されます。 |
Oracle Solaris 10のオペレーティング・システム |
Oracle Solaris 10 Update 11 (Oracle Solaris 10 1/13 s10x_u11wos_24a)以降のアップデート |
Oracle Solaris 10用のパッケージおよびパッチ |
次のパッケージおよびパッチ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 SUNWarc SUNWbtool SUNWcsl SUNWdtrc SUNWeu8os SUNWhea SUNWi1cs (ISO8859-1) SUNWi15cs (ISO8859-15) SUNWi1of SUNWlibC SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot SUNWtoo SUNWxwfnt 147441-25 注意: ロケールに応じて、追加のJava用フォント・パッケージが必要になる場合があります。詳細は、次のWebサイトを参照してください。
|
追加のドライバやパッケージをインストールする必要はありませんが、次のリストのドライバおよびパッケージをインストールまたは構成することが可能です。
注意: Oracle Database Smart Flash Cacheは、Enterprise Edition専用の機能です。 |
Open Database Connectivity (ODBC)をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Open Database Connectivity(ODBC)は、データベースにアクセスするためのAPIのセットで、データベースに接続してデータベース上でSQL文を実行します。ODBCドライバを使用するアプリケーションは、スプレッドシートやカンマ区切りファイルなど、不均一なデータ・ソースにアクセスできます。
Oracle Solaris上でODBCを使用するには、次のパッケージが必要です。
unixODBC-2.3.1 or later
次のWebサイトからODBCドライバをダウンロードし、インストールしてください。
Oracle Messaging Gatewayをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracleデータベースの機能の1つです。Oracle以外のメッセージ・システムとOracle Streams Advanced Queuingに基づくアプリケーション間の通信が可能になります。
Oracle Messaging Gatewayでは、Oracle Streams Advanced Queuing (AQ)とWebSphereおよびTIBCO Rendezvousをベースとするアプリケーションとの統合がサポートされています。サポートされるバージョンについては、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracle Databaseとともにインストールされます。
IBM WebSphere MQのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
Lightweight Directory Access Protocolをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)は、IPネットワーク上に分散したディレクトリ情報サービスにアクセスし、維持するためのアプリケーション・プロトコルです。Oracle Databaseスクリプトodisrvreg
、Oracle Internet Directory用のoidca
、またはサード・パーティのLDAPディレクトリ用のschemasync
など、LDAPを必要とする機能を使用する場合は、LDAPパッケージが必要です。
LDAPは、デフォルトのSolarisオペレーティング・システム・インストールに含まれています。
プログラミング環境をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Databaseでは、様々な環境におけるアプリケーション開発用に複数のプログラミング言語がサポートされています。一部の言語では、オペレーティング・システムに追加のコンパイラ・パッケージをインストールする必要があります。
プログラミング環境はオプションです。Oracle Databaseには必要ありません。
関連項目: プログラミング環境の概要は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。 |
システムが、構成するプログラミング環境の要件を満たしていることを確認してください。
表5 Oracle Solaris用のプログラミング環境の要件
プログラミング環境 | サポート要件 |
---|---|
Java Database Connectivity |
JDK 6 (Java SE Development Kitリリース1.6.0_37以上の1.6へのアップデート): JNDI拡張およびOracle Java Database Connectivityを含みます。 Solaris 11でサポート: JDK 7 (Java SE Development Kitリリース1.7.0) Solaris 10でサポート: JDK 7 (Java SE Development Kitリリース1.7.0) このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。 |
Oracle Call Interface(OCI) |
JDK 6 (Java SE Development Kitリリース1.6.0_37以上の1.6へのアップデート): JNDI拡張およびOracle Call Interfaceドライバを含みます。このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。 |
Oracle C++ Oracle C++ Call Interface Pro*C/C++ Oracle XML Developer's Kit (XDK) |
Oracle Solaris Studio 12 (以前のSun Studio) デプロイするアプリケーションに応じて、追加のパッチが必要な場合があります。 Oracle Solaris Studioを次のURLからダウンロードします。
|
Pro*COBOL |
Micro Focus Server Express 5.1 |
Pro*FORTRAN |
Oracle Solaris Studio 12(Fortran 95) |
Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用する場合のみ、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。
これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでEnterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。
https://support.oracle.com
関連項目: Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
システムがこれらの要件を満たしていることを確認する手順は、次のとおりです。
インストールされているOracle Solarisのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -r 5.11
この例で示されているバージョンは、Oracle Solaris 11(5.11)です。
リリース・レベルを確認するには、次のコマンドを入力します。
# cat /etc/release
必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のコマンドを入力します。
Oracle Solaris 10の場合
pkginfo -i pkg_name
Oracle Solaris 11の場合
pkg list pkg_name
ここで、pkg_name
はチェックする対象のパッケージの名前です。
たとえば、必要なOracle Solaris 10パッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibC SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot \ SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt SUNWcsl SUNWdtrc
システム・アーキテクチャに必要なパッケージがインストールされていない場合は、インストールします。パッケージのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
注意: 表示されたパッケージのより新しいバージョンが、システムにインストールされている場合があります。記載のパッチがインストールされていない場合、記載のバージョンをインストールする前に、それより新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認します。 |
次のコマンドを使用して必要なパッケージがあるかどうかをチェックします。
# /usr/bin/pkg verify [-Hqv] [pkg_pattern
...]
-H
オプションは検証出力からヘッダーを省略します。
-q
オプションは、致命的なエラーが見つかった場合にエラーのみを返し、それ以外は出力しません。
-v
オプションではパッケージに関する情報メッセージが含まれます。
システムのアーキテクチャに必要なパッケージがインストールされていない場合は、My Oracle Supportからダウンロードしてインストールします。
https://support.oracle.com
関連項目:
|
注意: 表示されたパッチのより新しいバージョンが、システムにインストールされている場合があります。記載のパッチがインストールされていない場合、記載のバージョンをインストールする前に、それより新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認します。 |
必要なオペレーティング・システム・パッチがあることを確認します。システムがこれらの要件を満たしていることを確認するために、次の手順を使用します。
オペレーティング・システム・パッチがインストールされているかどうかと、それが適切なバージョンなのかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number
たとえば、いずれかのバージョンの119963パッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
# /usr/sbin/patchadd -p | grep 119963
オペレーティング・システム・パッチがインストールされていない場合は、My Oracle Supportからダウンロードしてインストールします。
https://support.oracle.com
Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。
Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall
)
OSDBAグループ(通常はdba
)
Oracleソフトウェア所有者(通常はoracle
)
OSOPERグループ(オプション。通常はoper
)
これらのグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、oinstall
グループが存在するかどうか確認します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
このコマンドの出力にoinstall
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示します。
次のコマンドを入力して、dba
グループが存在するかどうか確認します。
# grep dba /etc/group
このコマンドの出力にdba
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
必要に応じて、次のコマンドを入力してoinstall
およびdba
グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
# /usr/sbin/groupadd dba
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。
# id -a oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、oinstall
はプライマリ・グループ、dba
はセカンダリ・グループであることを示します。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
必要に応じて、次のいずれかの処理を実行します。
oracle
ユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstall
でない場合、またはdba
グループのメンバーでない場合は、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/usermod -g oinstall
-G dba oracle
Oracleでは、既存のインストール所有者の変更はサポートされていません。詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
oracle
ユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。
# /usr/sbin/useradd -d /export/home/oracle -m -s /bin/bash -g oinstall
-G dba oracle
このコマンドにより、oracle
ユーザーが作成され、oinstall
がプライマリ・グループとして、dba
がセカンダリ・グループとして指定されます。
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd -r files oracle
このセクションの内容は次のとおりです。
注意: この項に示すカーネル・パラメータ値は、単なる最小値です。本番データベース・システムでは、これらの値をチューニングしてシステムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。カーネル・リソース管理の詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
インストール時に修正スクリプトを生成して実行し、データベースを正常にインストールするために必要なカーネル・パラメータ値を確認および設定できます。このスクリプトは、必要なカーネル・パッケージを必要に応じて最小値に更新します。
修正スクリプトを使用できない場合は、次の表を参照して手動で値を設定します。次の表で、各カーネル・パラメータが表に示す最小値以上の値に設定されていることを確認します。
注意: Oracle Solaris 10の場合、System V IPCを実装するために/etc/system ファイルを変更する必要はありません。Oracle Solaris 10では、その実装にリソース制御機能が使用されます。 |
リソース制御 | 最小値 |
---|---|
project.max-sem-ids |
100 |
process.max-sem-nsems |
256 |
project.max-shm-memory |
この値はRAMサイズによって異なります。最小値については、「共有メモリー・リソースの要件」を参照してください。 |
project.max-shm-ids |
100 |
tcp_smallest_anon_port |
9000 |
tcp_largest_anon_port |
65500 |
udp_smallest_anon_port |
9000 |
udp_largest_anon_port |
65500 |
関連項目: Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Oracle SolarisのUDPおよびTCPカーネル・パラメータの手動設定に関する項 |
注意:
|
リソース制御のproject.max-shm-memory
を使用すると、プロジェクトの最大共有メモリーを設定できます。
表6に、project.max-shm-memory
の最小インストール設定を示します。
prctl
コマンドを使用して、システム上のアクティブなプロセス、タスクまたはプロジェクトに関連付けられているリソース制御に対して、実行時の問合せや変更を行います。
プロジェクトおよびシステム全体のproject.max-shm-memory
セットの現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。
# prctl -n project.max-shm-memory -i project default
ここでdefault
は、id -p
コマンドを実行して取得されるプロジェクトIDです。
たとえば、システムを再起動せずにプロジェクト・デフォルトに対してproject.max-shm-memory
の設定を6GBに変更するには、次のコマンドを入力します。
prctl -n project.max-shm-memory -v 6gb -r -i project default
関連項目: 次のWebサイトのOracle Solaris 11の管理に関するドキュメントを参照してください。
|
リソース制御に対して指定されている現在の値を表示し、必要に応じて変更するには、次の手順を使用します。
リソース制御の現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。
$ id -p // to verify the project id uid=100(oracle) gid=100(dba) projid=1 (group.dba) $ prctl -n project.max-shm-memory -i project group.dba $ prctl -n project.max-sem-ids -i project group.dba
現在の値を変更する必要がある場合のコマンドは次のとおりです。
max-shm-memory
の値を6GBに変更するコマンドは次のとおりです。
# prctl -n project.max-shm-memory -v 6gb -r -i project group.dba
max-sem-ids
の値を256に変更するコマンドは次のとおりです。
# prctl -n project.max-sem-ids -v 256 -r -i project group.dba
注意: prctl コマンド(リソース制御)を使用してシステム・パラメータを変更する場合、これらのパラメータの変更を有効にするためにシステムを再起動する必要はありません。ただし、変更されたパラメータは、システムの再起動後は永続しません。 |
システムの再起動後に永続するよう、リソース制御プロジェクト設定を変更するには、次の手順を使用します。
デフォルトでは、Oracleインスタンスはdba
グループのoracle
ユーザーとして実行されます。group.dbaという名前のプロジェクトが、oracleユーザーのデフォルト・プロジェクトとして機能するように作成されます。コマンドid
を実行して、oracle
ユーザーのデフォルトのプロジェクトを検証します。
# su - oracle $ id -p uid=100(oracle) gid=100(dba) projid=100(group.dba) $ exit
最大共有メモリー・サイズを2GBに設定するには、projmod
コマンドを実行します。
# projmod -sK "project.max-shm-memory=(privileged,2G,deny)" group.dba
また、リソース制御値project.max-shm-memory=(privileged,2147483648,deny)
を、Oracleプロジェクトのプロジェクト・エントリの最後のフィールドに追加する方法もあります。
これらの手順が終了した後、次のコマンドを使用して/etc/project
ファイルの値を確認します。
# cat /etc/project
出力は、次のようになると考えられます。
system:0:::: user.root:1:::: noproject:2:::: default:3:::: group.staff:10:::: group.dba:100:Oracle default project ::: project.max-shm-memory=(privileged,2147483648,deny)
リソース制御がアクティブであることを確認するには、次の例のように、プロセス所有権をチェックし、コマンドid
およびprctl
を実行します。
# su - oracle $ id -p uid=100(oracle) gid=100(dba) projid=100(group.dba) $ prctl -n project.max-shm-memory -i process $$ process: 5754: -bash NAME PRIVILEGE VALUE FLAG ACTION RECIPIENT project.max-shm-memory privileged 2.00GB - deny
注意: 最大共有メモリーの値は、SGAの要件に応じて異なり、SGAのサイズより大きい値に設定する必要があります。詳細は、『Oracle Solaris Tunable Parametersリファレンス・マニュアル』を参照してください。 |
シェル制限およびシステム構成パラメータは、この項の説明に従って設定することをお薦めします。
注意: この項に示すシェル制限値は、単なる最小値です。本番データベース・システムでは、これらの値をチューニングしてシステムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。シェル制限の構成の詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。 |
ulimit
設定により、プロセス・メモリー関連のリソース制限が決定されます。次の表に示されているシェル制限が、示されている値に設定されていることを確認します。
シェル制限 | 説明 | ソフト制限(KB) | ハード制限(KB) |
---|---|---|---|
STACK |
プロセスのスタック・セグメントのサイズ | 10240以上 | 32768以下 |
NOFILES |
オープン・ファイル記述子数 | 1024以上 | 65536以上 |
MAXUPRC またはMAXPROC |
最大ユーザー・プロセス | 2047以上 | 16384以上 |
これらのシェル制限に指定されている現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。
ulimit -s ulimit -n
次のような名前でディレクトリを作成し、正しい所有者、グループおよびその権限を指定します。
Oracleベース・ディレクトリ
オプションのOracleデータファイル・ディレクトリ
Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、十分な空きディスク領域を持つ適切なファイルシステムを識別する必要があります。
注意: 別にOracleデータファイル・ディレクトリを作成しない場合、データファイルをOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにインストールできます。ただし、本番データベースでは推奨しません。 |
これらのディレクトリの作成場所を確認する手順は次のとおりです。
次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。
# df -k
このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。
物理デバイス名
ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ(KB)
そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ
表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。
識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。
次の例では、/u01
はソフトウェアで使用されるマウント・ポイント・ディレクトリで、/u02
はOracleデータファイル・ディレクトリで使用されるマウント・ポイント・ディレクトリです。システムのファイルシステムに応じて適切なマウント・ポイント・ディレクトリを指定する必要があります。
必要なディレクトリを作成し、適切な所有者、グループ、および権限を指定する手順は、次のとおりです。
注意: 次の手順で、/u01 および/u02 は前述の手順3で識別した適切なマウント・ポイント・ディレクトリに置き換えてください。 |
次のコマンドを入力し、Oracleベース・ディレクトリ用に識別したマウント・ポイント・ディレクトリにサブディレクトリを作成します。
# mkdir -p /u01/app/oracle
Oracle Databaseファイル用に2つ目のファイルシステムを使用する場合、Oracleデータファイル・ディレクトリ(例では/u02
と表示)用に識別したマウント・ポイント・ディレクトリにoradata
サブディレクトリを作成します。
# mkdir /u02/oradata
作成したディレクトリの所有者およびグループをoracle
ユーザーおよびoinstall
グループに変更します。
# chown -R oracle:oinstall
/u01/app/oracle # chown -R oracle:oinstall
/u02/oradata
作成したディレクトリの権限を775に変更します。
# chmod -R 775 /u01/app/oracle # chmod -R 775 /u02/oradata
Oracle Universal Installerはoracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。
シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask
)を022に設定します。
DISPLAY
環境変数を設定します。
oracle
ユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
新規Xターミナル・セッション(xterm
)を開始します。
次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。
$ xhost + RemoteHost
RemoteHost
は完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。
$ xhost + somehost.example.com
ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracle
ユーザーとしてログインします。
oracle
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracle
に切り替えます。
$ su - oracle
oracle
ユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。
Bashシェルの場合:
$ . ./.bash_profile
BourneまたはKornシェルの場合:
$ . ./.profile
Cシェルの場合:
% source ./.login
ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、Xアプリケーションがローカル・システムに表示されるように、次のようなコマンドを入力します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ DISPLAY=local_host:0.0
Cシェルの場合:
% setenv DISPLAY local_host:0.0
この例で、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを使用します。
# df -k
必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。
$ sudo mkdir /mount_point/tmp $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp # exit
次のようなコマンドを入力し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOME
、ORACLE_BASE
、ORACLE_SID
、TNS_ADMIN
の環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。
次のコマンドを入力し、ORACLE_HOME
、ORACLE_BASE
、ORACLE_SID
およびTNS_ADMIN
の環境変数が設定されていないことを確認します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ unset ORACLE_HOME $ unset ORACLE_BASE $ unset ORACLE_SID $ unset TNS_ADMIN
Cシェルの場合:
% unsetenv ORACLE_HOME % unsetenv ORACLE_BASE
% unsetenv ORACLE_SID % unsetenv TNS_ADMIN
次のコマンドを使用してPATH
環境変数をチェックします。
$ echo $PATH
$ORACLE_HOME/bin
パスがPATH
環境変数から削除されていることを確認します。
注意: ORACLE_HOME 環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその環境変数でOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定されている値を使用します。ORACLE_BASE 環境変数を設定する場合は、ORACLE_HOME 環境変数の設定を解除し、Oracle Universal Installerによって提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。 |
環境設定が正しく行われたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドの実行により、値22
、022
または0022
が表示されることを確認します。また、ここで設定した環境変数に正しい値が設定されることを確認します。
ほとんどのOracle Solarisシステムでは、ドライブに製品ディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってマウントしてください。
ユーザーをrootに切り替えます。
$ su - root
必要に応じて次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクをアンマウントして、ドライブから取り出します。
# eject
ディスクをディスク・ドライブに挿入します。
ディスクが自動的にマウントされたかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# ls /dvd/dvd0
このコマンドがディスクの内容の表示に失敗した場合は、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/mount -r -F hsfs /dev/dsk/cxtydzs2 /dvd
この例では、/dvd
はディスクのマウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dsk/cxtydzs2
はディスク・デバイスのデバイス名(たとえば/dev/dsk/c0t2d0s2
)です。
Oracle Universal Installerに「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示されている場合は、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。次に例を示します。
自動的にマウントされたディスクの場合:
/dvd/dvd0
手動でマウントされたディスクの場合:
/dvd
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Databaseをインストールします。
Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle
)として、Oracleコンポーネントのインストール先コンピュータにログオンします。
ソフトウェアをインストール・メディアからインストールする場合、ディスクがマウントされていないときは、マウントします。
次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。
$ /mount_point/db/runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。
次の表では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。
追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。
ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
注意: 前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。 |
画面 | 推奨アクション |
---|---|
セキュリティ・アップデートの構成 | 「電子メール」フィールドに、電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレス)またはユーザー名を入力します。
セキュリティ・アップデートを受信するには、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る」チェック・ボックスを選択します。 「My Oracle Supportパスワード」フィールドに、My Oracle Supportのパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
インストール・オプションの選択 | 次の使用可能なオプションのリストから「データベースの作成および構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
|
システム・クラス | 次のオプションから「サーバー・クラス」を選択し、データベースをインストールして、「次へ」をクリックします。
|
Gridインストール・オプション | 実行するデータベースのインストール・タイプに「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
インストール・タイプの選択 | 次のオプションから、インストール・タイプに「標準インストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
標準インストール構成 | 要件に応じて、次の情報を入力します。
Oracleベース: デフォルトでは、Oracleベース・パスが表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。 ソフトウェアの場所: 「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。 記憶域のタイプ: データベース記憶域オプションに「ファイルシステム」またはOracle Automatic Storage Managementを選択します。 データベース・ファイルの位置: 「記憶域のタイプ」で「ファイルシステム」を選択する場合は、「参照」をクリックして、データベース・ファイルの場所を指定します。 データベースのエディション: インストールするデータベースのエディションを選択します。 OSDBAグループ: デフォルトでは、OSDBAグループが選択されています。リストからOSDBAグループを選択することもできます。 グローバル・データベース名: 次の構文を使用して、 グローバル・データベース名を指定します。 database_name.domain たとえば、 管理パスワード: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを入力します。 パスワードの確認: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを再入力して確認します。 複数のプラガブル・データベース(PDB)をサポートできるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)としてデータベースを作成するには、「コンテナ・データベースとして作成」オプションを選択します。Oracle Universal InstallerがCDBを作成する際にPDBも作成するようにする場合は、「プラガブル・データベース名」フィールドにPDB名を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
インベントリの作成 | この画面が表示されるのは、システム上に初めてOracle製品をインストールする場合のみです。
Oracleインベントリ・ディレクトリのフルパスを指定します。選択されているオペレーティング・システム・グループが |
前提条件チェックの実行 | すべての前提条件のチェックが正常に行われたことを確認して、「次へ」をクリックします。
Oracle Universal Installerによってシステムがチェックされ、Oracleソフトウェアを実行するためにシステムが正しく構成されていることが検証されます。このガイドに記載されているインストール前の手順がすべて完了している場合は、すべてのチェックにパスします。 チェックに失敗した場合は、画面にリストされているそのチェックの失敗原因を確認します。可能であれば、問題を修正してチェックを再実行します。もしくは、システムが要件を満たすと判断した場合は、失敗したチェックのチェック・ボックスを選択して、要件を手動で検証できます。 注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかをOracle Universal Installerが確認できない場合があります。 |
サマリー | この画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。
注意: 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすることで、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。後で、サイレント・インストールを実行する際にこのファイルを使用できます。 |
製品のインストール | この画面に、データベースのインストールの進捗が表示されます。このプロセス中、「構成スクリプトの実行」ウィンドウが表示されます。この画面に記載されているスクリプトをroot ユーザーとして実行するまで、「OK」はクリックしないでください。「次へ」をクリックします。
次に、この画面には、ソフトウェアの構成およびデータベースの作成を実行するコンフィギュレーション・アシスタントのステータス情報が表示されます。 Database Configuration Assistantプロセスの最後にメッセージが表示されます。データベース情報、特にOracle Enterprise Manager Database Express URLを確認してから、「OK」をクリックします。 |
終了 | この画面は、すべての構成ツールが成功すると自動的に表示されます。
「閉じる」をクリックします。 |
次の製品または機能の使用を予定している場合は、Oracle Database Examplesメディアから製品をダウンロードおよびインストールしてください。
Oracle JDBC開発ドライバ
Oracle Databaseのサンプル
Oracle Textのナレッジ・ベース
様々なOracle製品のデモ
ソフトウェアおよび様々なOracle製品のデモをOracle Database Examplesメディアからインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』を参照してください。
このリリースのOracle Databaseを理解するため、次の作業を実行することをお薦めします。
Webブラウザを使用してOracle Enterprise Manager Database Expressにログインします。
Oracle Enterprise Manager Database Express 12cは、Oracle Databaseに組み込まれたWebベースの管理ツールで、特別なインストールや管理は必要ありません。Oracle Enterprise Manager Database Expressを使用して、単一のOracle Databaseインストールを管理できます。Oracle Enterprise Manager Database ExpressのデフォルトURLは、次のようなものです。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYS
を使用し、SYSDBA
として接続します。Oracle Databaseのインストール中にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
使用する製品に応じた、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
インストールしたデータベースの構成を理解するためのOracle Enterprise Manager Database Expressの使用方法は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Enterprise Manager Database Expressを使用したデータベースの管理の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
製品ライセンス
トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品をインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。
ライセンスおよびバージョン更新の購入
次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。
Oracleサポート・サービスへの問合せ
Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。
製品ドキュメントの場所
製品のドキュメントには、各プラットフォームでOracle製品を構成、使用または管理する方法が記載されています。Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
Oracle Database Clientインストレーション・ガイド, 12cリリース1 (12.1) for Oracle Solaris on x86-64 (64-Bit)
B72984-09
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