ACIDトランザクション・セマンティクス
トランザクションの4つの基本的特性(原子性=atomicity、一貫性=consistency、独立性=isolation、永続性=durability)を表す英語の頭文字。
バックアップ・インスタンス
特定のバックアップ・パスに存在する、特定のデータベースのバックアップ情報が含まれている一連のファイル。「バックアップ・パス」、「全体バックアップ」および「増分バックアップ」も参照してください。
ビットマップ索引
索引は表に対する問合せの高速化に使用されます。ビットマップ索引は、カーディナリティの低い列のデータを検索および取得する場合に有効です。つまり、これらの列は、使用可能な数個の一意の値のみを持つことができます。
キャッシュ・インスタンス
外部キーで関連付けられている一連の行。各キャッシュ・インスタンスには、キャッシュ・グループのルート表の行が1行のみ、またはキャッシュ・グループの他の表の行が0(ゼロ)行以上含まれます。
クライアント/サーバー
アプリケーションの処理を、クライアントなどエンド・ユーザーのシステムで実行されるコンポーネントと、ネットワーク・サーバー間で分担するアプリケーション設計および開発の1つの手法。通常、クライアント・コンポーネントにはユーザー・インタフェース要素が実装され、サーバーではデータベースに対するアクセスが制御されます。
接続属性
ODBCデータソースへの接続時に使用される接続パラメータを定義する文字列。接続属性は、name=valueの形式(nameはパラメータ名、valueはパラメータの値を表します)で指定します。「接続文字列」も参照してください。
データソース名
エンド・ユーザーまたはアプリケーションがODBCデータソース定義を参照する場合に使用する論理名。「データソース定義」の意味に誤用される場合があります。「データソース定義」および「odbc.ini
ファイル」も参照してください。
データソース名, サーバー
サーバー・システムに定義されたシステム・データソース名(システムDSN)。TimesTen Serverの稼働中は、ネットワーク上のすべてのTimesTen Clientでサーバー・データソース名を使用できます。
イベント
アプリケーション、サービスまたはオペレーティング・システムでのロギング・メカニズムで追跡できるアクティビティまたは状態変化。「ロギング」、「プロトコル・メッセージ・ロギング」および「イベント・ビューア」も参照してください。
全体バックアップ
データベースの完全なコピーを作成するデータベースのバックアップ・プロシージャ。通常、データベースの最初のバックアップは、全体バックアップである必要があります。「増分バックアップ」も参照してください。
増分バックアップ
最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降に作成されたすべてのトランザクション・ログ・レコードが既存のバックアップに追加されるデータベース・バックアップ・プロシージャ。「バックアップ・インスタンス」および「全体バックアップ」も参照してください。
IPアドレス
ネットワーク上のコンピュータを一意に識別する数値アドレスで、ドットで区切られた4つの数字で構成されます。インターネット・プロトコル・アドレスの略称。たとえば、123.61.129.91
。
ネットワーク・アドレス
ネットワーク上の特定のコンピュータを一意に識別するホスト名およびIPアドレス。たとえば、123.61.129.91
、athena
、thams.mycompany.com
などです。
ODBC初期化ファイル(ODBC INI)
odbc.iniファイルには、データソースと各データソースのプロパティのリストが含まれます。各データソース名に対してドライバのプロパティが定義されている必要があります。これにより、接続コールが実行されたときにドライバがロードされます。
Open Database Connectivity (ODBC)
アプリケーションで異機種間のリレーショナル・データベースおよび非リレーショナル・データベースに保存したデータへのアクセスを可能にする、データベースに依存しないアプリケーション・プログラミング・インタフェース。X/OpenのSQL Access Groupが開発したCall-Level Interface(CLI)仕様に基づいており、Microsoft社のWindows Platformによって初めて一般化されました。
Open Database Connectivity(ODBC)はデータベース・アクセス・プロトコルであり、これにより、データベースに接続し、そのデータベースに対してSQL文を準備して実行できます。ODBCドライバと組み合せて使用することで、Excelなどのスプレッドシートに保存されたデータなど、任意のデータソースにアプリケーションからアクセスできます。ODBCは広く使用されている標準APIであるため、ODBC標準に準拠するようにアプリケーションを記述できます。ODBCドライバは、ODBC標準とアプリケーションがアクセスする特定のデータベースとの間のマッピングをすべて実行します。データソース固有のドライバを使用することで、ODBCに準拠したプログラムは追加の開発作業なしで任意のデータソースにアクセスできます。
TimesTenには、ODBC準拠の任意のタイプのアプリケーションが、TimesTenに付属のODBCドライバを使用してTimesTenにアクセスできるように、ODBCインタフェースが備えられています。
ping
一方のコンピュータからメッセージを送信し、他方のコンピュータでメッセージが受信されたことが確認されるまでの時間を測定して、ネットワーク上の2台のコンピュータ間の接続をテストするユーティリティ。通常、ネットワーク・ソフトウェアに付属されています。
行バッファリング
TimesTen Clientで使用されるパフォーマンス強化機能。これによって、クライアントは、TimesTen Serverからの各メッセージでSQL問合せの複数の結果行を受信して、ネットワーク通信を軽減できます。
スキーマは、ユーザーの作成時にそのユーザーに対して自動的に作成されます。スキーマは特定のユーザーのネームスペースであり、このユーザーが所有するすべてのオブジェクトはこのスキーマに属し、すべてのオブジェクトはスキーマ修飾名で識別されます。たとえば、ユーザーPATはPATスキーマに属します。また、PAT
が所有するオブジェクトEMPLOYEES
はPAT.EMPLOYEES
として識別されます。
ユーザーがスキーマ名なしでオブジェクトを参照すると、TimesTenはその名前をそのユーザーのスキーマで解決しようとします。オブジェクトが存在しない場合、TimesTenは名前をSYS.EMPLOYEES
に解決しようとします。
ユーザーは、通常、自分のスキーマのすべてのオブジェクトに対するすべての権限を持ちます。これらの権限を取り消すことはできません。
SMP
対称型マルチプロセッシング。2つ以上の類似したプロセッサ(各プロセッサはI/Oデバイスに等しくアクセスできる)が高帯域幅のリンクを介して接続され、1つのオペレーティング・システムで制御されるハードウェア構成。
ストアド・プロシージャ
入力パラメータおよび出力パラメータで起動したり、SQL問合せで返される結果と同様の結果を返すことができる、データベースに格納されている実行可能オブジェクトまたは名前付きエンティティ。
システム・アカウント
Windows環境で、オペレーティング・システムおよび特定のオペレーティング・システム・サービスで使用される特別なアカウント。TimesTenサービスおよびTimesTen Serverは、このシステム・アカウントによって実行されます。
telnet
ユーティリティ・プログラムおよびプロトコルの一種。これを使用すると、特定のコンピュータのユーザーが仮想端末をオープンし、リモート・ホストにログインして、このホストの端末ユーザーとして通信できるようになります。
スレッドセーフODBCドライバ
マルチスレッド・サーバーおよびクライアントをサポートするODBCドライバ。TimesTen Data ManagerドライバおよびTimesTen Clientドライバはスレッドセーフです。
TimesTen Client
(1)エンド・ユーザーがTimesTen Serverを使用してデータソースにアクセスできるようにするODBCドライバ。(2)TimesTen Clientソフトウェアをインストールしたコンピュータ。エンド・ユーザーまたはアプリケーションは、TimesTen Clientドライバを使用すると、使用可能なTimesTenサーバーで管理されているデータソースにアクセスできます。
TimesTen Client/Serverネットワーク・プロトコル
標準のTCP/IPネットワーク接続上でのデータの交換のためにTimesTen ClientおよびTimesTen Serverで使用されるプロトコル。
TimesTen Data Server
(1)ネットワーク上のTimesTen ClientでTimesTenデータソースを使用できるようにするアプリケーション・プログラム。(2)TimesTen Data Serverソフトウェアが実行されているコンピュータ。
トランザクション
データベースのデータに対して実行する1つの処理または一連の処理。トランザクションに定義された処理は、処理全体を完了する必要があり、トランザクションの一部が失敗すると、トランザクション全体が失敗します。「ACIDトランザクション・セマンティクス」も参照してください。
UCS-4
固定幅で32ビットのUnicodeキャラクタ・セット。文字ごとに32ビットの記憶域が使用されます。この規格では、最初の65,536コード・ポイントはUCS-2文字となるため、各文字をUCS-2の32ビット拡張として表示できます。