次の項では、TimesTenのすべてのシステム制限とデフォルトについて説明します。
特定のオペレーティング・システムの制限は、これらの値よりも優先されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインストールの前提条件に関する説明を参照してください。
説明 | 32ビットの値 | 64ビットの値 |
---|---|---|
アクティブ・スタンバイ・ペアではないレプリケーション・スキーム内のサブスクライバ・データベースの最大数。 | 128 | 128 |
レプリケーション・スキーム内のプロパゲータの最大数。各プロパゲータにはサブスクライバ数に上限があります。 | 128 | 128 |
アクティブ・スタンバイ・ペアのサブスクライバ・データベースの最大数。 | 127 | 127 |
データベースの最小サイズ(バイト)。このサイズには、データベースで操作を行うために必要な永続領域と一時領域の両方のサイズが含まれます。 | 32MB | 32MB |
固定長列の最大長(バイト)。 | 8,300 | 8,300 |
表内の列の最大数。 | 1,000 | 1,000 |
ORDER BY句内の 列の最大数。 |
1,000 | 1,000 |
GROUP BY 句内の列の最大数。 |
1,000 | 1,000 |
行の固定長列の最大累積長(バイト)。 | 32,768 | 32,768 |
可変長列の最大長(バイト)。 | 222 = 4,194,304 | 222 = 4,194,304 |
レプリケートされる列の最大長。 | 4MB
|
4MB
|
データベースへの最大同時接続数(システム接続を含む)。 | 2047 | 2047 |
データベースへのアプリケーションの最大同時接続数(セマフォ構成またはConnections DSN属性、あるいはその両方によって制限される可能性がある)。 |
2000 | 2000 |
インスタンス内のすべてのデータベースでの最大接続数(システムおよびアプリケーション)。 | 2048 | 2048 |
TimesTenインスタンスへのクライアントの最大同時接続数。
注意: データベースが共有またはレプリケートされている状況や、オペレーティング・システムの制限などによって、インスタンスがサポートする最大接続数は異なります。一般的な構成では、2,000以上の接続がサポートされます。 |
2048 | 2048 |
データベース名の最大長。 | 32 | 32 |
非同期のWRITETHROUGHキャッシュ・グループにおけるデータベースのパス名の最大長 | 248 | 248 |
SELECT文内の投影式の 最大数。 |
32,767 | 32,767 |
結合順序を指定する文字列の最大長。 | 1,024 | 1,024 |
索引(主キー)内の列の最大数。 | 16 | 16 |
基本名の最大長。 | 30 | 30 |
SYS.PLAN表内に 表示される述語文字列の最大長。 |
1,024 | 1,024 |
NULL終端文字を含む SQL文の最大長。 |
409,600 | 409,600 |
SQL問合せでの表参照の最大数。 | 24 | 24 |
表の索引の最大数。 | 500 | 500 |
表内のパーティションの最大数。 | 999 | 999 |
接続当たりの準備されたPL/SQL文の最大数。 | 5000 | 5000 |
セッションごとにキャッシュ可能な最近使用したPL/SQLブロックの最大数。 | 5000 | 5000 |
TimesTenインスタンスごとの共有メモリー・セグメントにおけるクライアント/サーバーの最大同時接続数。 | 512 | 512 |
クライアント/サーバー接続に割り当てられているIPC共有メモリー・セグメントの最大サイズ。 | 1GB | 1GB |
共有メモリー・セグメントのクライアント/サーバー接続ごとに割り当てられている文ハンドルの最大数。 | 512 | 512 |
ネストされた副問合せの最大深度。 | SQL問合せにおける表参照の最大数と同じ。 | SQL問合せにおける表参照の最大数と同じ。 |
エラー・メッセージの長さを指定するアプリケーションのエラー・メッセージの最大長(SQLError へのコールなど)。 |
512 | 512 |
TimesTenデータベースに接続される各プロセスは、初期接続時からプロセス終了時まで、少なくとも1つのオペレーティングシステム・ファイル記述子をオープンのまま保持します。データベースへの各接続では、次のように追加のファイル記述子がオープンされることもあります。
ディスクへのロギングを有効にするデータベースへの接続では、接続中に追加のファイル記述子が2つ必要です。
プロセスが発行するデータベースのチェックポイントの実行中に、追加のファイル記述子が1つ必要です。
トランザクションのコミットまたはロールバックの操作中に、追加のファイル記述子がオープンされることもあります。
TimesTenデータベースへの多数の同時接続を保持するマルチスレッド・アプリケーションでは、オペレーティング・システムが各プロセスに許可しているデフォルトのオープン・ファイル数が少なすぎる場合があります。
Solarisの場合、デフォルトの制限は256オープン・ファイルですが、セッション中にulimit
コマンド(csh
ユーザーの場合はlimit
)を使用して増やすこともできます。また、setrlimit
によってプロセス当たりの制限をプログラムで設定することもできます。
AIXの場合、制限は2,048オープン・ファイルであるため、これが問題になることはほとんどありません。
Linuxの場合、デフォルトの制限は1,024オープン・ファイルであるため、これが問題になることはほとんどありません。
Windowsの場合、デフォルトの制限は2,000オープン・ファイル以上であるため、これが問題になることはほとんどありません。
ほとんどのオープン・ファイル記述子は、データベース・リカバリ・ログ・ファイルの読み書きに使用されます。プロセスでログ・ファイルのオープンに失敗した場合、データベースはリカバリを必要とするものとして指定され、データベースへの現在の接続はすべて終了されます。