ホスト変数はすべて、オプションのインジケータ変数に関連付けることができます。インジケータ変数は、2バイトの整数として宣言部で定義し、SQL文では先頭にコロンを付け、INDICATORキーワードを使用しない場合には、ホスト変数の直後に指定する必要があります。
インジケータ変数の前にオプションのキーワードINDICATORを付けると読みやすくなります。その場合も、インディケータ変数の前にはコロンを付ける必要があります。正しい構文は次のとおりです。
:<host_variable> INDICATOR :<indicator_variable>
これは次の構文と同じ意味です。
:<host_variable>:<indicator_variable>
ホスト・プログラムでは、両方の形式の式を使用できます。
通常、インジケータ変数は、入力ホスト変数へのNULLの割当てと、出力ホスト変数に含まれるNULLまたは切り捨てられた値の検出に使用されます。次の例では、3つのホスト変数と1つのインジケータ変数を宣言してから、SELECT文を使用して、ホスト変数emp_numberの値と一致する従業員番号をデータベースで検索します。一致する行が見つかると、出力ホスト変数salaryとcommissionが、その行のSAL列とCOMM列の値に設定され、リターン・コードがインジケータ変数ind_commに格納されます。次の文では、ind_commを使用して、一連の処理を選択しています。
EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION; emp_number INTEGER; salary REAL; commission REAL; ind_comm SMALLINT; -- indicator variable EXEC SQL END DECLARE SECTION; pay REAL; -- not used in a SQL statement display 'Employee number? '; read emp_number; EXEC SQL SELECT SAL, COMM INTO :salary, :commission:ind_comm FROM EMP WHERE EMPNO = :emp_number; IF ind_comm = -1 THEN -- commission is null set pay = salary; ELSE set pay = salary + commission; ENDIF;
詳細は、インジケータ変数の使用についてを参照してください。