単純な埋込みSQLプログラムと比べると、動的に定義されたSQL文を受け入れて処理するホスト・プログラムは汎用性が高くなります。動的SQL文は、SQLの知識がほとんどないユーザーでも対話形式で作成できます。
たとえば、SELECT
文、UPDATE
文またはDELETE
文のWHERE
句内で使用する検索条件の入力をユーザーに求めるという単純なプログラムがあります。さらに複雑なプログラムでは、SQL処理、表およびビューの名前、列の名前などを表示されているメニューからユーザーが選択できるようになります。このように、動的SQLを使用すると柔軟性に富んだアプリケーションを記述できます。
ただし、動的問合せの中には、複雑なコーディング、特殊なデータ構造体の使用および実行時の処理の増加が必要なものもあります。処理時間が増えることは支障がない場合もありますが、動的SQLの概念および方法を完全に理解するまではコーディングが難しく感じられることもあります。