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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGate Veridataの管理
12c (12.1.3)
E59460-02
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5 スクリプトの構成

Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースに加えて、スクリプトを使用して構成の部分を定義できます。この章には次のトピックが含まれます:

5.1 スクリプトの概要

スクリプトを使用すると、Oracle GoldenGate Veridataの構成に使用されるXMLドキュメントを作成できます。XMLドキュメントを管理するDTD (ドキュメント・タイプ定義)は、Oracle GoldenGate Veridataのインストール場所のweb/binディレクトリに保存されます。DTDエントリは、ほとんどがOracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースを反映しているため、入力の詳細はオンライン・ヘルプを参照してください。

このドキュメントでは、基本的なXMLとそのルールの知識がユーザーにあることを前提としています。

このスクリプトには、次の利点があります。

  • 繰返しのタスクの定義に必要な時間を短縮できます

  • 再利用可能な構成を作成できます。

  • テスト構成を本番に使用する構成に反映できます。

5.1.1 サポートされている構成

Oracle GoldenGate Veridataスクリプトでは、次の構成をサポートしています。

  • データベース接続

  • 比較グループ(ジョブ、グループおよび比較ペア)

Oracle GoldenGate Veridataスクリプトでは、次の構成をサポートしていません

  • プロファイル

  • 接続でのデータ型形式の上書き

5.1.2 スクリプト・ユーティリティの実行

スクリプト・ユーティリティは、Oracle GoldenGate Veridataのインストールの場所のDOMAIN_HOME/veridata/binディレクトリから実行されます。Windowsバージョンの名前はveridata_scripting.batで、UNIXおよびLinuxはveridata_scripting.shです。

Windowsでスクリプトを実行する構文は次のとおりです。

veridata_scripting.bat [-create | -update | -delete] configuration.xml
  • これらのオプションの操作のいずれかを実行時にリクエストできます。

    • -create: 構成にリストされるすべての項目が新しくなっています。リストの項目がリポジトリに存在する場合は、何も追加されません。

    • -update: 新しい項目がリポジトリに追加され、既存の項目が変更されます。リポジトリに存在する項目および構成にリストされていない項目は削除されます。

    • -delete: 構成に存在する名前付きのすべての項目はリポジトリから削除されます。

  • configuration.xml: 構成を説明するために作成したスクリプトXML構成ファイルの名前。これは必須エントリです。

このスクリプト・ユーティリティは、成功した場合は終了ステータスの0を返し、エラーが発生した場合は、ゼロ以外を返します。エラーに関する詳細は、インストール場所にあるshared logs/scripting.logファイルで確認できます。

5.1.3 構成の処理

スクリプト・ユーティリティでは、最初にconfiguration.xmlファイルを解析し、エラーで異常終了する前に、ファイル全体の完了を試みます。エラーが見つかった場合は、shared logs/scripting.logに記録されます。エラーで異常終了しない場合は、2番目の解析が渡され、今度は構成が処理されます。

オブジェクト名の照合

カタログ、スキーマ、表、索引、列などのデータベース・オブジェクト名は、これらのルールに従って照合されます。

  • 照合では、大文字と小文字は区別されません。

  • Enscribe DDLおよびSQL列の照合をサポートするために、ハイフン(-)はアンダースコア(_)と一致するとみなされます。

  • 表名およびソース列名のワイルドカード式は、正式名で照合され、大文字バージョンの名前で照合されます。

キー列の決定

キー列は、次の順序で選択されます。

  1. Explicitキー列定義(使用可能な場合)。この場合、source-pkeyおよびtarget-pkey compare-pair要素属性が設定されていると、エラーが生成されます。

  2. compare-pair要素のsource-pkeyおよびtarget-pkey属性によって指定されている索引の列。列の数およびすべてのデータ型は一致する必要があり、データ型は互換性がある必要があります。

  3. システム選択の主キーの列。

比較ペアの生成

比較ペアの生成には、次の特性があります。

  • ワイルドカードからの生成の動作は、正規表現が使用できる点を除き、ユーザー・インタフェースの生成と同じです。

  • 比較ペアは、configuration.xmlファイルで指定した順序で処理されます。

  • 単一の比較ペア要素によって生成される比較ペアは、ソース表名のアルファベット順で生成されます。

  • 複数の比較ペア要素で比較ペアが生成される場合は、最初の比較ペアが使用されます。

一般的に、比較ペア要素の順序は次のようになります。

  1. ユーザー定義のキーなど、専用の構成要件を持つ比較ペア

  2. 一般的なパターンに一致する比較ペア

  3. それ以外の場合に、一般的なパターンに一致する比較ペアの除外

5.2 要素

構成は、最上位レベルのconfiguration要素およびネストされた複数の要素で定義されます。これらの要素のほとんどには、configuration要素のoperation属性やconnection要素のport属性などの特性を定義する属性があります。

要素をブリッジヘッドに変更しますか?

5.2.1 構成

メイン要素は、configurationです。

次の要素は、configuration要素内にネストできます。

表5-1 configuration要素

要素 説明
connection

1つ以上のOracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースのデータベース接続の定義。

group

1つ以上の比較グループ定義。

job

1つ以上のジョブ定義。


次の属性では、configuration要素について説明します。

表5-2 configuration属性

属性 説明
validation

構成に使用される検証のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。

"required" - 比較ペアがリポジトリに追加される前に、すべての比較ペアを正常に検証する必要があります。これは、デフォルト値です。

"omit-failures" - 正常に検証された比較ペアはリポジトリに追加され、検証できない比較ペアは無視されます。

"none" - 比較ペアは検証されずにリポジトリに追加されます。このオプションが選択されている場合は、Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースを使用して、検証の問題を確認して修正する必要があります。

operation

データがリポジトリにどのように適用されるかを指定します。オプションは次のとおりです。

"create" - 構成にリストされるすべての項目が新しくなっています。リストの項目がリポジトリに存在する場合は、何も追加されません。これは、既存のリポジトリ項目に対する意図的でない変更を防止するために使用できます。これは、デフォルト値です。

"update" - 新しい項目がリポジトリに追加され、既存の項目が変更されます。リポジトリに存在する項目および構成にリストされていない項目は削除されます。

"delete" - 構成ファイルの名前付きのすべての項目はリポジトリから削除されます。

コマンドライン・フラグを使用して、この属性に入力した値を上書きできます。

wildcard

使用されるパターンの照合方法を指定します。オプションは次のとおりです。

"ggs" - アスタリスク(*)を使用する通常のOracle GoldenGateパターンを使用します。このタイプの照合の詳細は、Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースのヘルプを参照してください。これは、デフォルト値です。

"regex" - 照合に正規表現を使用します。


次の例では、検証できる比較ペアを追加し、検証できない比較ペアを無視します。ワイルドカードには正規表現を使用し、"create"デフォルトを使用して、すべての項目を新しい項目として追加し、項目がすでに存在する場合は、何も追加しません。

<configuration validation="omit-failures" wildcard="regex">
.
.
.
</configuration>

5.2.2

column要素では、比較ペアに含める、または比較ペアから除外する列のセットを定義します。column要素には、ネストされた要素またはテキスト・データがありません。

次の属性では、column要素について説明します。

表5-3

属性 説明
source-name

ソース列名のセットを定義する正規表現。この値は必須です。

target-name

ターゲット列名のセットを定義する正規表現。source-name式で取得されるグループへの参照を含めることができます。

exclude

一致した列を比較ペアから除外するかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。

"true" - 一致した列を除外します。

"false" - 一致した列を含めます。これはデフォルトです。

type

列のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。

"key" - 列はキーとして使用されます。

"hash" - 列はハッシュ値を使用して比較されます。これは、デフォルト値です。

"literal"- 列はリテラル値です。

format

通常使用される比較形式を上書きする形式を指定します。質問: OK?値は、Oracle GoldenGate Veridataでサポートされている任意のデータ・タイプで指定できます。

scale

比較のデフォルトのスケールを上書きするスケールを指定します。

precision

比較に使用されるデフォルトの精度を上書きする精度を指定します。

timezone

比較のデフォルトのタイムゾーンを上書きするタイムゾーンを指定します。


5.2.3 compare-pair

compare-pair要素では、比較ペア項目のセットを指定します。Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースと同様、比較ペアはシステムでマップされたキーと列にデフォルトで設定されます。

次の要素は、compare-pair要素内にネストできます。

表5-4 compare-pair要素

要素 説明
enscribe-info

NonStop Enscribeファイルの比較時に使用される1つ以上の情報のセット。

partition

表のサブセットの1つ以上の仕様。

column

含めるか、または除外する列のセットの1つ以上の定義。


次の属性では、compare-pair要素について説明します。

表5-5 compare-pair属性

属性 要素
name

比較ペアの名前を定義する式。この式には、source-table式で取得されるグループおよびターゲット表グループ$0を含めることができます。

source-table

比較する表を定義する正規表現。詳細は、この項で後述する「正規表現のグループ化」を参照してください。デフォルトでは、すべての表を照合します。

target-table

比較のターゲット表を定義する正規表現。ソース表式で取得されるグループへの参照が含まれる場合があります。デフォルトは$0 (完全なソース表名)です。

source-schema

比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・スキーマの名前。質問: ソーススキーマのグループ定義用に以下を含める必要がありますか?デフォルトは、groupで指定される値です。SQL/MPの場合は、SQLカタログのサブボリュームになります。これは、Enscribeファイルでは使用されません。

target-schema

比較ペアで参照されるターゲット表のデフォルト・スキーマの名前。デフォルトは、groupで指定される値です。SQL/MPの場合は、SQLカタログのサブボリュームになります。これは、Enscribeファイルでは使用されません。

source-catalog

この比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・カタログ。質問 (上記と同様) SQL/MPの場合は、SQLカタログのボリュームになります。これは、Oracle、DB2、EnscribeまたはTeradataでは使用されません。

target-catalog

この比較ペアで参照されるソース表のデフォルト・カタログ。SQL/MPの場合は、SQLカタログのボリュームになります。これは、Oracle、DB2、EnscribeまたはTeradataでは使用されません。

exclude

比較ペアをgroup要素に含めるかどうかを指定します。これを使用すると、前の比較ペア要素で生成された比較ペアを削除できます。オプションは次のとおりです。

"true" - 比較ペアを除外します。

"false" - 比較ペアを含めます。これはデフォルトです。

source-file-pattern

ソースのデフォルトのファイル・パターン(データ・ソースがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。

target-file-pattern

ターゲットのデフォルトのファイル・パターン(データ・ターゲットがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。

source-pkey

ユーザー指定の主キーのソース部分として使用する一意の索引の名前。デフォルトは、ユーザー指定以外の索引名です。

target-pkey

ユーザー指定の主キーのターゲット部分として使用する一意の索引の名前。デフォルトは、source-pkeyの値です。

delta-processing

この比較ペアに対してデルタ処理が有効かどうかを指定します。オプションは次のとおりです。

"true" - デルタ処理が有効です。

"false" - デルタ処理が有効になっていません。これはデフォルトです。

profile-name

比較ペアの比較を実行する場合に使用するプロファイルの名前。

system-key

比較ペアに列要素および指定したソース主キーがない場合、Oracle GoldenGate Veridataは、使用する最適な主キーまたは一意索引を選択します。オプションは次のとおりです。

"true" - Oracle GoldenGate Veridataは、キーを選択します(定義されていない場合)。これはデフォルトです。

"false" - Oracle GoldenGate Veridataはキーを選択しません。

system-columns

タイプ属性がkeyに設定されている列要素が比較ペアに含まれ、生成された比較ペアがユーザー定義の列をキーに使用するように指定します。オプションは次のとおりです。

"true" - 比較ペアにはkey列要素が含まれます。これはデフォルトです。

"false" - 比較ペアにはkey列要素は含まれません。

wildcard

使用されるパターンの照合方法を指定します。オプションは次のとおりです。

"ggs" - アスタリスク(*)が任意の数の文字に一致する通常のOracle GoldenGateパターンを使用します。

"regex" - 照合に正規表現を使用します。

"default" - configurationの設定を使用します。これはデフォルトです。


正規表現のグループ化

正規表現のグループ化を使用すると、ターゲット表名の照合に使用するソース表名の部分を取得できます。照合されるグループは、$1$2$3などとして参照されます。グループ$0は、ソース表名全体と一致します。

グループの照合の例は、次のとおりです。

  • P(.*) - Pで始まる表名と一致します。$1の変数部分を取得します。これは、表PROSPECTS.と一致します。(質問: なぜ、ここでキャプチャされる変数部分と、3つ目の箇条書きの頭文字?)

  • [^PV].* - PまたはVで始まらない表名と一致します。表PROSPECTSではなく、表REGIONSと一致します。

  • ([P-R](.*)) - P、QまたはRで始まる表名と一致し、グループ$1の最初の文字と、グループ$2の名前の残りを取得します。

取得されたグループ($n)は、ターゲット表を選択する式に使用されます。

質問: この例の定義方法は?サンプル・ファイルにない例にする必要がありますか?次の例では、key-only比較ペアについて説明します。そのソース表はtestスキーマ、ターゲット表はotherスキーマで定義されます。ソース列名がSで始まり、ターゲット列名がTで始まるペアが除外され、それ以外の場合は、ソース列名と一致します。

.
.
.
<compare-pair name="key-only" source-schema=test target-schema=other
   source-table="S(.*)" target-table=T$1">
   <column source-name="(.*)" target-name="$1" exclude="true"/>
</compare-pair>
.
.
.

5.2.4 connection

connection要素では、Oracle GoldenGate Veridataエージェント経由でのソースまたはターゲット比較データベースへの接続を定義します。

次の要素は、connection要素内にネストできます。

表5-6 connection要素

要素 説明
description

接続の説明を指定します。


次の属性では、connection要素について説明します。

表5-7 connection属性

属性 説明
name

接続を識別する名前。これは必須エントリです。

host

Oracle GoldenGate Veridataエージェントが実行されているシステムの名前。

port

エージェントが実行されているシステムのポート番号。

user

エージェントがデータベースへの接続に使用するユーザー名。

password

エージェントがデータベースへの接続に使用するパスワード。

agent-timeout

エージェントにリクエストを送信する場合に、タイムアウトまでOracle GoldenGate Veridataが待機する時間。これは削除する可能性があります。質問: これは正しいですか? 時間間隔は秒ですか?

truncate-spaces

文字列の最後から空白を削除するかどうかを"true"または"false"で指定します。デフォルトは"true" (空白を切捨て)です。

fetch-size

(Oracleのみ)各バッチでフェッチされる行の数。


次の例では、sourceという名前の接続を識別します。

<configuration>
   <connection name="source" host="somehost"
    port="7850" user="somename" password="somepw"/>
.
.
.
</configuration>

5.2.5 description

description要素は、含まれる要素の説明を付加するのに使用可能な自由形式のテキストです。関連付けられた属性はありません。

次の例では、sourceという名前の接続の説明を指定します。

<configuration>
   <connection name="source" host="somehost"
    port="7850" user="somename" password="somepw"
      <description>
         <![CDATA[
           This connection is used when the Veridata agent connects
           to the source.
         ]]>
      </description>
   </connection>
.
.
.
</configuration>

5.2.6 enscribe-info

enscribe-info要素では、NonStop Enscribeレコードをフィールド・レベルで比較するのに使用される追加情報を指定します。

次の要素は、enscribe-info要素内にネストできます。

表5-8 enscribe-info要素

要素 説明
expandddl

DDLの適用時に使用されるルールを説明します。


次の属性では、enscribe-info要素について説明します。

表5-9 enscribe-info属性

属性 説明

side

ソースまたはターゲット表に情報を適用するかどうかを指定します。オプションは次のとおりです。

"source" - ソース表を指定します。これはデフォルトです。

"target" - ターゲット表を指定します。

dictionary

データ・ディクショナリを含むボリュームまたはサブボリューム。

record

データ・ディクショナリのレコードの名前。


5.2.7 enscribe-key

enscribe-key要素では、Enscribeファイルに使用されるキーを定義します。enscribe-key要素には、ネストされた要素またはテキスト・データがありません。

次の属性では、enscribe-key要素について説明します。

表5-10 enscribe-key属性

属性 説明
start-key

Enscribeファイルの読取りの開始に使用されるキー。これは必須エントリです。

end-key

読取り対象の最後のEnscribeレコードのキー。これは必須エントリです。

format

Enscribeキーの形式を指定します。オプションは次のとおりです。

"ascii" - キーの形式はASCIIです。これはデフォルトです。

"hexadecimal" - キーの形式は16進数です。


5.2.8 expandddl

expandddl要素では、DDLの適用時に使用されるルールを説明します。

次の属性では、expandddl要素について説明します。

表5-11 expandddl属性

属性 説明
expandGroupArrays

グループ配列を展開するかどうか。オプションは次のとおりです。

"true" - 配列を展開します。これはデフォルトです。

"false" - 配列を展開しません。

redefined-columns

再定義された列を含めるかどうか。オプションは次のとおりです。

"include" - 再定義された列を含めます。

"omit" - 再定義された列を除外します。これはデフォルトです。

resolvedups

配列が展開された場合の重複を解決する方法を指定します。オプションは次のとおりです。

"appendIndex" - 一意の数値索引を重複の最後に追加します。これはデフォルトです。

"appendAlphaIndex" - 英文字索引を重複の最後に追加します。

"prependGroup" - 配列グループの名前を重複の接頭辞にします。

ddl-separator

列への配列出力を定義する区切り文字。たとえば、FIELDX-3に使用されるダッシュがあります(配列内で3番目に出現するFIELDX)。オプションは次のとおりです。

"none" - 区切り文字がありません。これはデフォルトです。

"dash" - ダッシュ(-)を区切り文字として使用します。

"bracket" - 大カッコ([])を区切り文字として使用します。

"underscore" - アンダースコア(_)を区切り文字として使用します。

"double-underscore" - 二重アンダースコア(__)を区切り文字として使用します。

zero-fill-length

先頭にゼロを追加して、発生回数を調整します。値は、引用符で囲まれた桁数です。"0"がデフォルトです。

fix-long-names

max-col-name-lengthを超えている場合に、重複を解決して名前を修正するかどうか。オプションは次のとおりです。

"true" - 最大長を超える名前を修正します。これはデフォルトです。

"false" - 最大長を超える名前を修正しません。

max-col-name-length

列名に許可される最大長。エントリは、引用符内の数です。デフォルト"120"です。


5.2.9 group

group要素では、すべて同じソースおよびターゲット・データベース接続の比較ペアのセットを定義します。これらの比較ペアには、共通するその他のプロパティも含まれます。

次の要素は、group要素内にネストできます。

表5-12 group要素

要素 説明
description

グループの説明を指定します。

partition

グループ内のすべての比較ペアに適用されるOracle GoldenGate Veridataパーティションを定義します。パーティションにより、データのサブセットが指定されます。

compare-pair

1つ以上の比較ペアを定義します。compare-pair要素は、指定した順序でグループに追加されます。同じ比較ペアがグループ内の別の仕様の基準に一致する場合は、最初の比較ペアが使用されます。


次の属性では、group要素について説明します。

表5-13 group属性

属性 説明
name

グループを識別する名前。この値は必須です。

source-conn

ソース・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。

target-conn

ターゲット・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。

source-schema

グループを構成する比較ペアで参照されるソース表のデフォルトのスキーマの名前。

target-schema

グループを構成する比較ペアで参照されるターゲット表のデフォルトのスキーマの名前。

source-catalog

このグループで参照されるソース表のデフォルトのカタログ。

target-catalog

このグループで参照されるターゲット表のデフォルトのカタログ。

validation

構成に使用される検証のタイプを指定します。オプションは次のとおりです。

"required" - 比較ペアがリポジトリに追加される前に、すべての比較ペアを正常に検証する必要があります。

"omit-failures" - 正常に検証された比較ペアはリポジトリに追加され、検証できない比較ペアは無視されます。

"none" - 比較ペアは検証されずにリポジトリに追加されます。このオプションが選択されている場合は、Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースを使用して、検証の問題を確認して修正する必要があります。

"default" - configuration要素など、上位のレベルで指定される検証のタイプを使用します。これはデフォルトです。

source-file-pattern

ソースのデフォルトのファイル・パターン(データ・ソースがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。

target-file-pattern

ターゲットのデフォルトのファイル・パターン(データ・ターゲットがEnscribeまたはSQL/MPの場合)。


質問: グループに対して何を定義する必要がありますか?

<group name="weekly-tables" source-conn="source" target-conn"="target">
   <description>
   .
    .
    .
   </description>
   <partition>
    .
    .
    .
   </partition>
   <compare-pair>
    .
    .
    .
</compare-pair>
</group>

5.2.10 job

job要素では、Oracle GoldenGate Veridata比較ジョブを定義します。

次の要素は、job要素内にネストできます。

表5-14 job要素

要素 説明
description

ジョブの説明を指定します。

group

ジョブに関連付けられているグループの名前。新しいグループまたは定義済のグループになります。


次の属性では、job要素について説明します。

表5-15 job属性

属性 説明
name

ジョブを識別する名前。これは必須の属性です。

source-conn

ソース・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、リポジトリの既存の接続を参照する場合に必要です。

ジョブsource-connは、ジョブに含まれるグループに指定したソース接続の上書きに使用されます。

target-conn

ターゲット・データベースへの接続の名前。これは、GoldenGate Veridataリポジトリの既存の接続、またはこの構成で前に定義した接続を参照できます。この属性は、ジョブに含まれるグループに指定したターゲット接続の上書きに使用されます。

profile

ジョブを実行する場合に使用するデフォルト・プロファイル。


質問:

<job name="all-groups" profile="server-sort">
    <group name="all-tables"/>
    <group name="selected-tables"/>
</job> 

5.2.11 partition

partition要素は、比較される表のサブセットを定義します。

次の要素は、partition要素内にネストできます。

表5-16 partition要素

要素 説明

query

ソースとターゲットの初期比較問合せに適用されたwhere句で使用されるブールSQL式。

source-query

ソースの初期比較問合せに適用されたwhere句で使用されるブールSQL式。

target-query

ターゲットの初期比較問合せに適用されたwhere句で使用されるブールSQL式。

enscribe-key

Enscribeファイルの比較時に、ソースファイルとターゲットファイルに適用されるEnscribeキー値。

source-enscribe-key

Enscribeファイルの比較時に、ソースファイルに適用されるEnscribeキー値。

target-enscribe-key

Enscribeファイルの比較時に、ターゲットファイルに適用されるEnscribeキー値。


次に示すのは、partition要素について説明する属性です。

表5-17 partition属性

属性 説明
name

パーティションを識別する名前。これは必須の属性です。

type

使用される選択のタイプを示します。オプションは次のとおりです。

"sql" - SQL式を指定します。これがデフォルトです。

"enscribe" - Enscribeキー仕様を指定します。

default

これが、実行時に比較ペアに自動で適用される、デフォルトのパーティションかどうかを示します。これは、Oracle GoldenGate Veridata Webユーザー・インタフェースの"use at run time"オプションに対応します。オプションは次のとおりです。

"true" - これがデフォルトのパーティションです。

"false" - これはデフォルトのパーティションではありません。これは、デフォルト値です。


質問: この結果はどうなりますか?別の例が必要ですか?

<partition name="replicate" type="sql" default="true">
  <source-query>
    &quot;replicated&quot; =apos;false&apos;
  </source-query>
  <target-query>
    &quot;replicated&quot; =apos;true&apos;
  </target-query>
</partition>

5.2.12 query、source-query、target-query

querysource-query、およびtarget-query要素は、含まれている要素に問合せを添付するために使用できる、自由形式のテキストです。いずれも、初期比較問合せのwhere句で使用できるブールSQL式を定義します。

query要素には属性がありません。source-query要素はソースに、target-queryはターゲットに、queryは両方に適用されます。