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Oracle® Big Data Applianceソフトウェア・ユーザーズ・ガイド
リリース4 (4.0)
E57728-01
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7 Oracle Big Data SQLリファレンス

この章には、Oracle Big Data SQLのリファレンス情報が含まれています。

DBMS_HADOOP PL/SQLパッケージ

DBMS_HADOOPパッケージには、Hive表のCREATE EXTERNAL TABLE DDLを生成するための関数が含まれています。

CREATE_EXTDDL_FOR_HIVE

この関数は、Hive表のSQL CREATE TABLE ORGANIZATION EXTERNAL文を返します。ORACLE_HIVEアクセス・ドライバを使用します。

構文

DBMS_HADOOP.CREATE_EXTDDL_FOR_HIVE (
   cluster_id        IN    VARCHAR2,
   db_name           IN    VARCHAR2   := NULL,
   hive_table_name   IN    VARCHAR2,
   hive_partition    IN    BOOLEAN,
   table_name        IN    VARCHAR2   := NULL,
   perform_ddl       IN    BOOLEAN    DEFAULT FALSE,
   text_of_ddl       OUT   VARCHAR2
);

パラメータ

表7-1 CREATE_EXTDDL_FOR_HIVE関数のパラメータ

パラメータ 説明

cluster_id

HiveメタストアがあるHadoopクラスタ

db_name

Hiveデータベースの名前

hive_table_name

Hive表の名前

hive_partition

表がパーティション化されている(TRUE)かされていない(FALSE)か

table_name

作成されるOracle外部表の名前。すでに存在する名前にはできません。

perform_ddl

生成されたCREATE TABLE文を実行する(TRUE)か、コマンドのテキストを返すのみ(FALSE)か。

コマンドを確認または変更する場合は、コマンドを自動的に実行しないでください。

text_of_ddl

生成されたCREATE TABLE ORGANIZATION EXTERNAL文。


使用上の注意

Oracle DatabaseシステムはOracle Big Data SQL用に構成する必要があります。「Oracle Exadata Database Machine上のOracle Big Data SQLについて」を参照してください。

データ型変換は、Hiveデータ型とOracleデータ型の間のデフォルトのマッピングに基づいています。「データ型変換について」を参照してください。

次の問合せは、デフォルトのHiveデータベースからmy_hive_tableCREATE EXTERNAL TABLE DDLを返します。Hiveへの接続は、ORACLE_BIGDATA_CONFIGディレクトリ内の構成ファイルを使用して確立されます。これは、HADOOP1クラスタの場所を識別します。

DECLARE
   DDLtxt VARCHAR2(4000);
BEGIN
   dbms_hadoop.create_extddl_for_hive(
     CLUSTER_ID=>'hadoop1',
     DB_NAME=>'default',
     HIVE_TABLE_NAME=>'my_hive_table',
     HIVE_PARTITION=>FALSE,
     TABLE_NAME=>'my_xt_oracle',
     PERFORM_DDL=>FALSE,
     TEXT_OF_DDL=>DDLtxt
   );
   dbms_output.put_line(DDLtxt);
END;
/

問合せは、次のSQLコマンドのテキストを返します。

CREATE TABLE my_xt_oracle
(
     c0 VARCHAR2(4000),
     c1 VARCHAR2(4000),
     c2 VARCHAR2(4000),
     c3 VARCHAR2(4000))
     ORGANIZATION EXTERNAL
        (TYPE ORACLE_HIVE
          DEFAULT DIRECTORY DEFAULT_DIR
          ACCESS PARAMETERS (
             com.oracle.bigdata.cluster=hadoop1
             com.oracle.bigdata.tablename=default.my_hive_table
          )
)
PARALLEL 2 REJECT LIMIT UNLIMITED

CREATE TABLE ACCESS PARAMETERS句

この項では、ORACLE_HDFSまたはORACLE_HIVEアクセス・ドライバを使用する外部表を作成するときに使用するプロパティについて説明します。CREATE TABLE ORGANIZATION EXTERNAL文で、ACCESS PARAMETERSopaque_format_spec句にパラメータを指定します。

この項の内容は次のとおりです。

プロパティを指定するための構文ルール

プロパティは、SQLのCREATE TABLE ACCESS PARAMETERS句および構成ファイルのキーワード/値のペアを使用して設定されます。構文は次のルールに従う必要があります。

  • 各キーワード/値のペアの形式は、キーワード、コロンまたは等号およびです。次に有効なキーワード/値のペアを示します。

    keyword=value
    keyword:value
    

    値は、セパレータの後の最初の非空白文字から行末まですべてです。セパレータと値の間の空白は無視されます。値の後の空白は保持されます。

  • プロパティ定義は1行または複数行になります。

  • 行の終了文字は、行フィード、キャリッジ・リターンまたはキャリッジ・リターンの後に続く行フィードです。

  • プロパティ定義が複数行にまたがる場合は、行の終了文字の前にバックスラッシュ(エスケープ文字)を付けますが、最終行には付けません。この例では、Keyword1プロパティの値はValue part 1 Value part 2 Value part 3です。

    Keyword1=  Value part 1 \
               Value part 2 \
               Value part 3
    
  • 先頭の空白の各物理行を削除して行を連結することで、論理行を作成できます。パーサーは、論理行からプロパティ名および値を抽出します。

  • 文字の前に代入を示すバックスラッシュ(エスケープ文字)を付けることで、プロパティ名またはプロパティ値に特殊文字を埋め込むことができます。表7-2に特殊文字を示します。

表7-2 プロパティの特殊文字

エスケープ・シーケンス 文字

\b

Backspace (\u0008)

\t

水平タブ(\u0009)

\n

行フィード(\u000a)

\f

フォーム・フィード(\u000c)

\r

キャリッジ・リターン(\u000d)

\"

二重引用符(\u0022)

\'

一重引用符(\u0027)

\\


バックスラッシュ(\u005c)

複数のバックスラッシュが行末にある場合、パーサーは奇数のバックスラッシュに対してのみ値を次の行に継続します。

\uxxxx

2バイト、ビッグ・エンディアン、Unicodeコード・ポイント。

1文字に2コード・ポイント(4バイト)が必要な場合、パーサーは2番目のコード・ポイントに\uを要求します。


ORACLE_HDFSアクセス・パラメータ

ORACLE_HDFSアクセス・ドライバのアクセス・パラメータは、HDFS内のデータを特定するのに必要なメタデータを提供し、Hive表を作成します。

ORACLE_HDFSのデフォルトのパラメータ設定

CREATE TABLE文からすべてのアクセス・パラメータを省略した場合、ORACLE_HDFSは次のデフォルト値を使用します。

com.oracle.bigdata.rowformat=DELIMITED
com.oracle.bigdata.fileformat=TEXTFILE
com.oracle.bigdata.overflow={"action":"truncate"}
com.oracle.bigdata.erroropt={"action":"setnull"}

ORACLE_HDFSのオプションのパラメータ設定

ORACLE_HDFSは、次のオプションのcom.oracle.bigdataパラメータをサポートしています。このパラメータは、opaque_format_spec句で指定できます。

例7-1に、複数のアクセス・パラメータが設定されているCREATE TABLE文を示します。

例7-1 ORACLE_HDFSの複数のアクセス・パラメータの設定

CREATE TABLE ORDER (CUST_NUM VARCHAR2(10), 
                    ORDER_NUM VARCHAR2(20), 
                    ORDER_DATE DATE,
                    ITEM_CNT NUMBER,
                    DESCRIPTION VARCHAR2(100),
                    ORDER_TOTAL (NUMBER8,2)) ORGANIZATION EXTERNAL 
             (TYPE ORACLE_HDFS
 ACCESS PARAMETERS (
  com.oracle.bigdata.fields: (CUST_NUM,              \
                              ORDER_NUM,             \
                              ORDER_DATE,            \
                              ORDER_LINE_ITEM_COUNT, \
                              DESCRIPTION,           \
                              ORDER_TOTAL)
  com.oracle.bigdata.colMap:     {"col":"item_cnt", \
                                  "field":"order_line_item_count"}
  com.oracle.bigdata.overflow:   {"action":"TRUNCATE", \
                                  "col":"DESCRIPTION"}
  com.oracle.bigdata.errorOpt:  [{"action":"replace", \
                                  "value":"INVALID NUM", \
                                  "col":["CUST_NUM","ORDER_NUM"]} , \
                                 {"action":"reject", \
                                  "col":"ORDER_TOTAL}]
 )
 LOCATION ("hdfs:/usr/cust/summary/*"));

ORACLE_HIVEアクセス・パラメータ

ORACLE_HIVEは、Hiveカタログから外部データ・ソースに関するメタデータを取得します。通常、外部データ表の列へのHiveデータのデフォルト・マッピングは適切です。ただし、状況によっては、特殊なパラメータ設定が必要です。独自の理由でデフォルト値を上書きする場合もあります。

ORACLE_HIVEのデフォルトのパラメータ設定

CREATE TABLE文からすべてのアクセス・パラメータを省略した場合、ORACLE_HIVEは次のデフォルト値を使用します。

com.oracle.bigdata.tablename=name of external table
com.oracle.bigdata.overflow={"action":"truncate"}
com.oracle.bigdata.erroropt={"action":"setnull"}

ORACLE_HIVEのオプションのパラメータ値

ORACLE_HIVEは、次のオプションのcom.oracle.bigdataパラメータをサポートしています。このパラメータは、opaque_format_spec句で指定できます。

例7-2に、複数のアクセス・パラメータが設定されているCREATE TABLE文を示します。

例7-2 ORACLE_HIVEの複数のアクセス・パラメータの設定

CREATE TABLE ORDER (cust_num VARCHAR2(10), 
                    order_num VARCHAR2(20), 
                    order_date DATE,
                    item_cnt NUMBER,
                    description VARCHAR2(100),
                    order_total (NUMBER8,2)) ORGANIZATION EXTERNAL 
(TYPE oracle_hive
 ACCESS PARAMETERS (
  com.oracle.bigdata.tableName:  order_db.order_summary
  com.oracle.bigdata.colMap:     {"col":"ITEM_CNT", \
                                  "field":"order_line_item_count"}
  com.oracle.bigdata.overflow:   {"action":"ERROR", \
                                  "col":"DESCRIPTION"}
  com.oracle.bigdata.errorOpt:   [{"action":"replace", \
                                   "value":"INV_NUM" , \
                                   "col":["CUST_NUM","ORDER_NUM"]} ,\
                                  {"action":"reject", \
                                   "col":"ORDER_TOTAL}]
));

com.oracle.bigdata.colmap

ソース・データの列をOracle外部表の列にマップします。ソース・フィールド名がOracle列名の最大長を超える場合、または外部表で別の列名を使用する場合、このプロパティを使用します。

デフォルト値

Hive列と同じ名前を持つ外部表の列

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

colmap ::=

colmap.gifの説明が続きます
図colmap.gifの説明

colmap_entry ::=

colmap_entry.gifの説明が続きます
図colmap_entry.gifの説明

セマンティクス

"col":name

"col": キーワードは小文字を使用して、引用符で囲む必要があります。

name: Oracle外部表の列の名前。大/小文字を区別し、引用符で囲む必要があります。

"field":name

"field": キーワードは小文字を使用して、引用符で囲む必要があります。

name: データ・ソースのフィールドの名前。大/小文字は区別しませんが、引用符で囲む必要があります。「プロパティを指定するための構文ルール」を参照してください。

この例は、ORDER_LINE_ITEM_COUNTという名前のHive列をITEM_CNTという名前のOracle列にマップします。

com.oracle.bigdata.colMap={"col":"ITEM_CNT", \
                           "field":"order_line_item_count"}

com.oracle.bigdata.datamode

SmartScanがデリミタ付きテキスト・ファイルで構成されるデータ・ソースをスキャンするために使用する方法を指定します。方法によって、パフォーマンスに大きな違いが生じる可能性があります。

デフォルト値

java

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

datamode ::=

datamode.gifの説明が続きます
図datamode.gifの説明

セマンティクス

automatic

可能な場合はcモードを選択します。データにcモードでサポートされていない形式が含まれる場合は、javaモードを選択します。

c

ファイル・バッファを読み取る場合はJavaを使用しますが、データを処理してOracle形式に変換する場合はCコードを使用します。データにCコードでサポートされていない形式が含まれる場合は、エラーが返されます。

java

データを処理してOracle形式に変換する場合は、Java SerDesおよびInputFormatsを使用します。

com.oracle.bigdata.erroropt

列の値の計算中に発生するエラーを処理する方法を示します。

デフォルト値

{"action":"setnull"}

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

erroropt ::=

erroropt.gifの説明が続きます
図erroropt.gifの説明

error_element ::=

erroropt_element.gifの説明が続きます
図erroropt_element.gifの説明

セマンティクス

"action""reject""setnull""replace""value"および"col"キーワードは小文字を使用して、引用符で囲む必要があります。「プロパティを指定するための構文ルール」を参照してください。

"action":value

value: One of these keywords:

  • "reject": 行をロードしません。

  • "setnull": 列をNULLに設定します。

  • "replace": 列を指定された値に設定します。

"value":string

string: 外部表の不正な値を置換します。引用符で囲む必要があります。

"col":name

name: 外部表の列を識別します。列名は大/小文字を区別し、引用符で囲む必要があります。リストできるのは1回のみです。

この例では、Hive値によってエラーが発生した場合、CUST_NUMまたはORDER_NUM列の値をINVALIDに設定します。その他の列では、エラーによってHive値が拒否されます。

com.oracle.bigdata.errorOpt: {"action":"replace",\
                              "value":"INVALID", \
                              "col":["CUST_NUM","ORDER_NUM"]

com.oracle.bigdata.fields

データ・ソースのフィールド名およびデータ型をリストします。

デフォルト値

未定義

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

fields ::=

fields.gifの説明が続きます
図fields.gifの説明

data_type ::=

data_type.gifの説明が続きます
図data_type.gifの説明

primitive_type ::=

primitive_type.gifの説明が続きます
図primitive_type.gifの説明

セマンティクス

構文は、Hive表のフィールド・リストと同じです。フィールド・リストを複数行に分割する場合、バックスラッシュを使用して改行文字をエスケープする必要があります。

field_name

Hiveフィールドの名前。英数字およびアンダースコア(_)のみ使用します。最大長は128文字です。フィールド名は大/小文字を区別します。

data_type

Hiveフィールドのデータ型。オプション。デフォルトはSTRINGです。文字セットはUTF8である必要があります。

データ型は複合またはプリミティブになります。

Hive複合データ型

  • ARRAY: 索引付け可能なリスト

  • MAP: キー値のタプル

  • STRUCT: 要素のリスト

  • UNIONTYPE: 複数のデータ型

Hiveプリミティブ・データ型

  • INT: 4バイトの整数

  • BIGINT: 8バイトの整数

  • SMALLINT: 2バイトの整数

  • TINYINT: 1バイトの整数

  • BOOLEAN: TRUEまたはFALSE

  • FLOAT: 単精度

  • DOUBLE: 倍精度

  • STRING: 文字列


関連項目:

Apache Hive Language Manualのデータ型に関する項を参照してください。

https://cwiki.apache.org/confluence/display/Hive/LanguageManual+Types


COMMENT col_comment

一重引用符で囲まれた文字列リテラル。Hive表のメタデータとして格納されます(TBLPROPERTIEScommentプロパティ)。

com.oracle.bigdata.fileformat

ORACLE_HDFSによって生成されたHive表のROW FORMAT句に基づいて、データ・ソースの行形式を説明します。

デフォルト値

TEXTFILE

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

fileformat ::=

fileformat.gifの説明が続きます
図fileformat.gifの説明

セマンティクス

ORC

最適化された行カラムナ・ファイル形式

PARQUET

このリリースのOracle Big Data Applianceではサポートされていません。

RCFILE

レコード・カラムナ・ファイル形式

SEQUENCEFILE

圧縮ファイル形式

TEXTFILE

プレーン・テキスト・ファイル形式

INPUTFORMAT

データ・ファイルからレコードを抽出できるJavaクラスを識別します。

OUTPUTFORMAT

出力レコードを目的の形式に設定できるJavaクラスを識別します。

com.oracle.bigdata.log.exec

アクセス・ドライバがCDH上の並列プロセスとして実行されている場合、問合せのCコードによって生成されたログ・ファイルを生成する方法を指定します。

アクセス・ドライバはHadoopクラスタ・ノード上で実行されている場合、ログ・ファイルの作成または書込みを行いません。並列問合せプロセスがログ・ファイルを書き込みます。Javaコードからのログ・ファイルはlog4jプロパティによって制御されます。このプロパティは、構成ファイルまたはアクセス・パラメータで指定されます。「bigdata-log4j.properties」を参照してください。

デフォルト値

未定義(ロギングなし)

構文

[directory_object:]file_name_template

セマンティクス

directory_object

ログ・ファイルが作成されるHadoopクラスタ上のHDFSパスのOracleディレクトリ・オブジェクト。

file_name_template

ファイル名の生成に使用する文字列。表7-2に、テンプレートで使用できるオプションの変数を示します。

表7-3 com.oracle.bigdata.log.execの変数

変数

%p

オペレーティング・システム・プロセス識別子(PID)

%a

プロセスを一意に識別する番号。

%%


パーセント記号(%)


次の例では、PIDおよび一意の番号を含むログ・ファイル名(xtlogp_hive14_3413_57など)を生成します。

com.oracle.bigdata.log.exec= xtlogp_hive14_%p_%a

com.oracle.bigdata.log.qc

アクセス・ドライバが問合せのログ・ファイルを生成する方法を指定します。

デフォルト値

未定義(ロギングなし)

構文

[directory_object:]file_name_template

セマンティクス

directory_object

ログ・ファイルが書き込まれるパスを指すOracleディレクトリ・オブジェクトの名前。この値を省略すると、ログは外部表のデフォルト・ディレクトリに書き込まれます。

file_name_template

ファイル名の生成に使用する文字列。表7-4に、文字列で使用できるオプションの変数を示します。

表7-4 com.oracle.bigdata.log.qcの変数

変数

%p

オペレーティング・システム・プロセス識別子(PID)

%%


パーセント記号(%)


この例では、PIDおよびパーセント記号を含むログ・ファイル名(xtlogp_hive213459_%など)を作成します。

com.oracle.bigdata.log.qc= xtlogp_hive21%p_%%

com.oracle.bigdata.overflow

外部表の列には長すぎる文字列データの処理方法を示します。データ・ソースは文字またはバイナリになります。Hiveの場合、データ・ソースはSTRUCTUNIONTYPESMAPまたはARRAYにすることもできます。

デフォルト値

{"action":"truncate"}

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

overflow ::=

overflow.gifの説明が続きます
図overflow.gifの説明

overflow_element ::=

overflow_element.gifの説明が続きます
図overflow_element.gifの説明

セマンティクス

"action""truncate""error"および"col"タグは小文字を使用して、引用符で囲む必要があります。「プロパティを指定するための構文ルール」を参照してください。

"action":value

"action"の値は次のキーワードのいずれかになります。

  • truncate: 列に収まるようにデータを短くします。

  • error: エラーをスローします。com.oracle.bigdata.erroroptプロパティは、エラーの結果を制御します。

"col":name

name: 外部表の列を識別します。名前は大/小文字を区別し、引用符で囲む必要があります。

この例では、DESCRIPTION列のソース・データが列幅を超える場合、ソース・データを切り捨てます。

com.oracle.bigdata.overflow={"action":"truncate", \
                             "col":"DESCRIPTION"}

com.oracle.bigdata.rowformat

アクセス・ドライバがファイル内のレコードからフィールドを抽出するために必要な情報を提供します。

デフォルト値

DELIMITED

構文

キーワード/値のペアを持つJSONドキュメントを次の図に示します。

rowformat ::=

rowformat.gifの説明が続きます
図rowformat.gifの説明

セマンティクス

DELIMITED

レコード内のフィールドを区切るために使用する文字を示します。

  • FIELDS TERMINATED BY: レコード内の各フィールドを区切る文字。オプションのESCAPED BY文字は、フィールド値内に表示される場合、デリミタ文字の前に付けます。

  • COLLECTION ITEMS TERMINATED BY: 配列要素の終了を示す文字。

  • MAP KEYS TERMINATED BY: MAPフィールドのエントリの終了を示す文字。

  • LINES TERMINATED BY: レコードの終了を示す文字。

  • NULL DEFINED AS: null値を示す文字。

SERDE

アクセス・ドライバが必要とするSerDeのデータおよびプロパティを解析できるSerDeを識別します。

この例では、Avroコンテナ・ファイルにSerDeを指定します。

com.oracle.bigdata.rowformat:
   SERDE'org.apache.hadoop.hive.serde2.avro.AvroSerDe'

次の例では、正規表現を含むファイルのSerDeを指定します。

com.oracle.bigdata.rowformat=\
    SERDE 'org.apache.hadoop.hive.contrib.serde2.RegexSerDe' \
    WITH SERDEPROPERTIES \ 
    ("input.regex" = "(\\\\d{6}) (\\\\d{5}) (.{29}) .*") 

com.oracle.bigdata.tablename

ソース・データを含むHive表を識別します。

デフォルト値

DEFAULT.external_table_name

構文

[hive_database_name.]table_name

セマンティクス

hive_database_nameおよびtable_nameの最大長は128 UTF-8文字(512バイト)です。

hive_database_name

ソース・データが存在するHiveデータベース。DEFAULTはHive初期データベースの名前です。

table_name

データを含むHive表。table_nameを省略した場合、ORACLE_HIVEは外部表と同じ名前のHive表を検索します。表名は大/小文字を区別します。

この設定は、ソース・データがHiveのORDER_DBデータベース内のORDER_SUMMARYという表にあることを示します。

com.oracle.bigdata.tablename ORDER_DB.ORDER_SUMMARY

Hiveの静的データ・ディクショナリ・ビュー

Oracle Databaseカタログには、アクセス可能なHive表の複数の静的データ・ディクショナリ・ビューが含まれています。Oracle DatabaseからHiveデータベースにアクセスする場合、ORACLE_BIGDATA_CONFIGディレクトリ・オブジェクトの読取りアクセス権が必要です。

ALL_HIVE_DATABASES

ALL_HIVE_DATABASESは、現在のユーザーにアクセスできるHiveメタストア内のすべてのデータベースを示します。

関連ビュー

  • DBA_HIVE_DATABASESは、Hiveメタストア内のすべてのデータベースを示します。

  • USER_HIVE_DATABASESは、現在のユーザーが所有するHiveメタストア内のデータベースを示します。

データ型 NULL 説明
CLUSTER_ID VARCHAR2(4000) NOT NULL HiveメタストアがあるHadoopクラスタ
DATABASE_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hiveデータベース名
DESCRIPTION VARCHAR2(4000)
Hiveデータベースの説明
DB_LOCATION VARCHAR2(4000) NOT NULL
HIVE_URI VARCHAR2(4000)
HiveデータベースのURI

ALL_HIVE_TABLES

ALL_HIVE_TABLESは、現在のユーザーにアクセスできるHiveメタストア内のすべての表を示します。

Oracle Big Data SQL構成は、現在のユーザーのデフォルトのHiveデータベースを識別する必要があります。現在のユーザーには、ORA_BIGSQL_CONFIGデータベース・ディレクトリのREAD権限も必要です。「共通ディレクトリについて」を参照してください。

関連ビュー

  • DBA_HIVE_TABLESは、Hiveメタストア内のすべての表を示します。

  • USER_HIVE_TABLESは、Hiveメタストア内の現在のユーザーが所有するデータベースの表を示します。

データ型 NULL 説明
CLUSTER_ID VARCHAR2(4000) NOT NULL HiveメタストアがあるHadoopクラスタ
DATABASE_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hiveデータベースの名前
TABLE_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hive表の名前
LOCATION VARCHAR2(4000)

NO_OF_COLS NUMBER
Hive表内の列の数
CREATION_TIME DATE
表が作成された時刻
LAST_ACCESSED_TIME DATE
最新のアクセス時刻
OWNER VARCHAR2(4000)
Hive表の所有者
TABLE_TYPE VARCHAR2(4000) NOT NULL Hive表のタイプ(外部、管理対象など)
PARTITIONED VARCHAR2(4000)
表がパーティション化されている(YES)かされていない(NO)か
NO_OF_PART_KEYS NUMBER
パーティションの数
INPUT_FORMAT VARCHAR2(4000)
入力形式
OUTPUT_FORMAT VARCHAR2(4000)
出力形式
SERIALIZATION VARCHAR2(4000)
SerDeシリアル化情報
COMPRESSED NUMBER
表が圧縮されている(YES)かされていない(NO)か
HIVE_URI VARCHAR2(4000)
HiveデータベースのURI

ALL_HIVE_COLUMNS

ALL_HIVE_COLUMNSは、現在のユーザーにアクセスできるすべてのHive表の列を示します。

Oracle Big Data SQL構成は、現在のユーザーのデフォルトのHiveデータベースを識別する必要があります。現在のユーザーには、ORA_BIGSQL_CONFIGデータベース・ディレクトリのREAD権限も必要です。「共通ディレクトリについて」を参照してください。

関連ビュー

  • DBA_HIVE_COLUMNSは、Hiveメタストア内のすべての表の列を示します。

  • USER_HIVE_COLUMNSは、現在のユーザーが所有するHiveデータベースの表の列を示します。

データ型 NULL 説明
CLUSTER_ID VARCHAR2(4000) NOT NULL HiveメタストアがあるHadoopクラスタ
DATABASE_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hiveデータベースの名前。空白の場合は、デフォルト・データベース
TABLE_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hive表の名前
COLUMN_NAME VARCHAR2(4000) NOT NULL Hive列の名前
HIVE_COLUMN_TYPE VARCHAR2(4000) NOT NULL Hive列のデータ型
ORACLE_COLUMN_TYPE VARCHAR2(4000) NOT NULL Hiveデータ型と同等のOracleデータ型
LOCATION VARCHAR2(4000)

OWNER VARCHAR2(4000)
Hive表の所有者
CREATION_TIME DATE
表が作成された時刻
HIVE_URI VARCHAR2(4000)
HiveデータベースのURI

DBA_HIVE_DATABASES

DBA_HIVE_DATABASESは、Hiveメタストア内のすべてのデータベースを示します。列はALL_HIVE_DATABASESの列と同じです。


関連項目:

"ALL_HIVE_DATABASES"

DBA_HIVE_TABLES

DBA_HIVE_TABLESは、Hiveメタストア内のすべての表を示します。列はALL_HIVE_TABLESの列と同じです。

Oracle Big Data SQL構成は、現在のユーザーのデフォルトのHiveデータベースを識別する必要があります。「共通ディレクトリについて」を参照してください。


関連項目:

"ALL_HIVE_TABLES"

DBA_HIVE_COLUMNS

DBA_HIVE_COLUMNSは、Hiveメタストア内のすべての表の列を示します。列はALL_HIVE_COLUMNSの列と同じです。


関連項目:

"ALL_HIVE_COLUMNS"

USER_HIVE_DATABASES

USER_HIVE_DATABASESは、現在のユーザーが所有するHiveメタストア内のデータベースを示します。列(OWNERを除く)はALL_HIVE_DATABASESの列と同じです。


関連項目:

"ALL_HIVE_DATABASES"

USER_HIVE_TABLES

USER_HIVE_TABLESは、Hiveメタストア内の現在のユーザーが所有するデータベースの表を示します。列(OWNERを除く)はALL_HIVE_TABLESの列と同じです。

Oracle Big Data SQL構成は、現在のユーザーのデフォルトのHiveデータベースを識別する必要があります。現在のユーザーには、ORA_BIGSQL_CONFIGデータベース・ディレクトリのREAD権限も必要です。「共通ディレクトリについて」を参照してください。


関連項目:

"ALL_HIVE_TABLES"

USER_HIVE_COLUMNS

USER_HIVE_COLUMNSは、現在のユーザーが所有するHiveデータベースの表の列を示します。列(OWNERを除く)はALL_HIVE_COLUMNSの列と同じです。

Oracle Big Data SQL構成は、現在のユーザーのデフォルトのHiveデータベースを識別する必要があります。現在のユーザーには、ORA_BIGSQL_CONFIGデータベース・ディレクトリのREAD権限も必要です。「共通ディレクトリについて」を参照してください。


関連項目:

"ALL_HIVE_COLUMNS"