この章の内容は次のとおりです。
このガイドは、読者がOracle Sales Cloudに登録済であり、環境と初回サインオンの情報が記載されたEメールを受け取っていることを前提としています。
このガイドは、Oracle Sales Cloudのセールス・オートメーション機能の設定方法を習得する必要がある管理者を対象としています。 ケース・スタディを使用して、テスト環境にセールス・オートメーションを実装するために必要な概念と手順を説明します。 このガイドでは、使用可能なすべての機能および設定の詳細な説明はしません。
このガイドの設定を完了すると、次のことができるようになります。
アカウントおよび担当者情報の管理
チームとアカウント担当者のやり取りの追跡
チーム全体の会議、電話およびデモのスケジュール
営業文書の共有とコラボレーション
個人およびグループ間での文書、イメージ、その他のリッチ・メディアの共有
すべてのユーザーによる、各ドキュメントの注釈付けとディスカッション
商談の管理
各商談に対する適切な営業担当者の自動割当
営業チームによる、標準営業プロセスを使用した商談ライフ・サイクル管理
チームが社会的交流を通じて販売を行うための、組織全体の経験の活用
営業チームの管理
確実な業務遂行のためのタスクおよび期日の割当
チームのアクティビティのレポートを使用した管理
売上の予測
営業担当者による、管理者の選択した基準に基づく予測の発行
マネージャによる、必要に応じた予測の調整
複数のデバイスの操作
モバイル・デバイスおよびMicrosoft Outlookですべての顧客対応情報、販売予測、その他のアクティビティの管理
Outlookおよびモバイル・デバイスの設定はオプションです。 この設定は必要に応じて後で行うこともできます。
このガイドでは、ケース・スタディを使用して実装の考慮事項およびタスクの範囲を定義します。 ケース・スタディは、Vision Corporationという架空の会社に基づいています。Vision Corporationは、企業顧客向けに複数のサーバー製品ラインを販売する世界的なハイテク企業です。 Vision Corporationは、エネルギー効率に優れ、環境に優しく、サーバー市場における同社の競争力を強化するグリーン・サーバーの製品ラインを導入しています。
Vision Corporationがパイロット実装に使用することを決定した組織図の一部を次に示します。
ユース・ケースでは、Vision Corporationについて次のように想定します。
企業向けに販売を行い、販売先の顧客の主要担当者について詳細な情報を把握しています。
すべてのビジネスを北米で単一通貨(USドル)を使用して行い、Oracle Sales Cloudで提供されている複数通貨機能は利用しません。
当初は他のOracle Cloud製品との統合なしでセールス・オートメーションを設定します。
州および製品別に営業テリトリを編成します。