17Oracle Social Networkの設定

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Sales CloudでのOracle Social Networkの設定について

Oracle Social Networkは安全でプライベートなソーシャル・ネットワークであり、Oracle Sales Cloudと連携して、ユーザーをすべての同僚と結び付けます。

Oracle Social Networkを使用すると次のことが可能です。

  • パブリック・フォーラム、メンバーシップ・グループ、1対1でのプロジェクト、計画、問題についてのディスカッション。

  • ファイルのレビューと発行。

  • 選択したユーザーの毎日の活動のフォロー。

Oracle Social Networkが優れている点は、共通の営業オブジェクトと簡単に連携できることです。 たとえば、Oracle Sales Cloudの商談を会話に取り込み、商談のディスカッション、計画、共有を行うことができます。 すべてのアクティビティから得られる非公式および公式な情報を失うことなく、商談を可能性から実現できます。

Oracle Social Networkは、コラボレーション、集団的体験への投資、情報に基づく意思決定を行うために必要なツールです。

Oracle Sales Cloudオブジェクト(リードや商談)と連携する前に管理者やエンド・ユーザーが行う必要がある設定タスクがいくつかあります。 次のような設定タスクがあります。

  • 管理者は、Oracle Social Networkで使用するOracle Sales Cloudオブジェクトを有効にする必要があります。

  • エンド・ユーザーは、Oracle Social Networkの会話に含めるOracle Sales Cloudレコードを有効にできます。

Oracle Social Networkで使用するOracle Sales Cloudオブジェクトの有効化

ユーザーが個別のOracle Sales CloudレコードをOracle Social Network会話に含めることができるようにするには、先にオブジェクトを有効にする必要があります。 オブジェクト全体またはオブジェクトの特定の属性のみを有効にできます。 また、新しいオブジェクトをOracle Social Networkで自動的に共有するか、または手動で共有する必要があるかを決定できます。

Oracle Social Networkで使用するOracle Sales Cloudレコードの有効化

管理者がオブジェクトを有効にした後、ユーザーはOracle Social Networkでコラボレーションするオブジェクト・レコードを共有する必要があります。

Oracle Social Networkを使用するためのOracle Sales Cloudの設定

Oracle Social Networkでは、商談などのOracle Sales Cloudオブジェクト・レコードと関連付けられたソーシャル・オブジェクトおよび会話を作成できます。 ソーシャル・オブジェクトは、Oracle Social NetworkにマップされるOracle Sales Cloudオブジェクト・レコードです。 管理者は、Oracle Sales CloudアプリケーションからOracle Social Networkにレコードを公開し、選択されたユーザーがそれを見ることができるようにすることができます。

Oracle Social Networkのオブジェクトの有効化

他のチームの同僚と商談についての情報を共有できます。 それを行う前に、商談オブジェクトを有効にする必要があります。 オブジェクトを有効にすると、チーム・メンバーは個別の商談レコードをOracle Social Networkの会話で有効にできます。

ただし、一部の情報は機密で全員に見せたくはないので、営業マネージャは商談オブジェクトのすべての情報の共有を許可しないようにします。 具体的には、リスク・レベル属性と戦略的値属性は共有しません。 さらに、マネージャは、新しい商談レコードが作成されたときはそのレコードを自動的に共有せず手動で共有とマークする必要があるように商談オブジェクトを設定するように指示します。

商談オブジェクトを手動で共有させるように有効化

コラボレーション用に有効化する商談レコードをユーザーに手動で制御させるには、次の手順に従います。

  1. 設定ユーザーまたは営業管理者としてサインインします。

  2. 「設定と保守」作業領域で、「Oracle Social Networkオブジェクトの管理」タスクを探します。

  3. タスクの「タスクに進む」アイコンをクリックします。

  4. 「商談管理」までスクロールダウンし、開き、有効にするオブジェクトとして「商談」を選択します。

  5. 「オブジェクトの有効化」をクリックします。

    「オブジェクトの有効化」ボタンをクリックします
  6. 各新規商談レコードをユーザーに手動でOracle Social Networkと統合させるので、「手動」を選択して「OK」をクリックします。

    リストで「手動」を選択します
  7. 「保存」をクリックします。

  8. 商談の「ステータス」列に「警告」アイコンが含まれることに注意してください。 さらにオブジェクトの属性を有効にする必要があります。

    「ステータス」列の「警告」アイコン

商談オブジェクト属性の有効化

属性を共有できるようにするには:

  1. 「属性」で「新規」ボタンをクリックします。

    「新規」ボタンをクリックします
  2. 商談の属性のリストが表示されます。 営業マネージャはリスク・レベル属性と戦略的値属性を有効にすることは望んでいないので、先頭の「有効」チェック・ボックスを選択してすべての属性を有効にした後、下にスクロールし、「リスク・レベル」および「戦略的値」チェック・ボックスの選択を解除して無効にします。

    有効にしない属性のチェック・ボックスのチェックを外します
  3. 「OK」をクリックします。

    商談オブジェクトの「ステータス」列に緑のチェック・マークが表示されます。

    商談の隣の緑のチェック・マーク
  4. 「保存」をクリックします。

  5. ダイアログ・ボックスに進行状況が表示されます。 プロセスが完了すると、確認が表示されます。

    確認ダイアログ・ボックス

Oracle Social Networkで使用するOracle Sales Cloudオブジェクト・レコードの有効化

1つ以上のOracle Sales CloudオブジェクトをOracle Social Networkで使用できるようにした後、エンド・ユーザーはOracle Social Networkの会話でオブジェクトのレコードを共有できます。

オブジェクト・レコードの共有

Oracle Social Networkで商談オブジェクトを有効にしたので、エンド・ユーザーはチーム・メンバーと特定の商談についての会話をしようとします。 そのためには、すべてのチーム・メンバーが見られるように商談レコードを共有する必要があります。 商談レコードをソーシャル・オブジェクトとして有効にします。 レコードをソーシャル・オブジェクトとして有効にするには:

  1. 共有する商談レコードに移動します。

    ソーシャル・リンクが表示された商談

    商談レコードの上に「ソーシャル」リンクが表示されます。 これは、管理者がOracle Social Networkに対して商談オブジェクトを有効にしているために追加されました。

    簡易UIでは、商談レコードに「会話」サブタブが含まれています。

    「会話」サブタブが表示されている商談レコード。
  2. 「ソーシャル」リンクをクリックするか、簡易UIの場合は「会話」サブタブをクリックします。

    ソーシャル共有ボタン
    ソーシャル共有ボタン

    デスクトップUIでは、レコードの右側にパネルが表示されます。 だれもこの商談レコードをソーシャル・オブジェクトとして共有していないので、「共有」ボタンが表示されます。

    注意

    だれかがすでにこのレコードを共有していた場合は、既存の会話に参加できる「参加」ボタンが表示されます。

  3. 「共有」ボタンをクリックします

  4. 商談レコードがソーシャル・オブジェクトとして共有されます。 チーム・メンバーは会話に参加できるようになります。

    会話ペイン
    「会話」サブタブ