この章の内容は次のとおりです。
この章では、Oracle Sales Cloudにおける2つの主要な検索方法を有効化および構成する方法を説明します。
グローバル検索
アプリケーション・ページの上部にあるグローバル検索は、アプリケーションの様々なオブジェクト間の検索を可能にします。 たとえば、担当者を検索する場合、担当者自身の情報だけでなく、その担当者に関係のあるアカウント、商談、アクティビティなどの情報も取得します。
作業領域検索とリスト
様々な作業領域で提供される「検索」フィールドでは、レコードを名前で検索できます。
保存済検索を作成すると、他の検索基準を使用してレコードを検索することも可能です。 検索結果は、作業領域のランディング・ページでリストとして表示されます。 たとえば、カナダのすべてのアクティブ・アカウントを検索して、リストとして表示できます。
これらの2種類の検索の使用方法の詳細は、Using Salesガイド(https://docs.oracle.com/cloud/latest/salescs_gs/docs.htm)を参照してください。
2つの検索は異なるテクノロジを使用しています。 つまり、一方に対して行う設定は他方に影響を与えません。
設定手順の概要を次に示します。
「CRMオブジェクトのデータベース検索索引の同期化」プロセスが定期的に実行されるように設定して、作業領域検索を有効化します。 プロセスが5分ごとに実行されるように設定することをお薦めします。
設定ユーザー(またはCRMアプリケーション管理者職務ロールを持つ別のユーザー)としてサインインして、「スケジュール済プロセス」作業領域に移動すると、プロセスを実行できます。
詳細は、この章の「作業領域の検索索引プロセスの実行」を参照してください。
システム・プロファイル・オプション「FUSION_APPS_SEARCH_ENABLED」を「Y」に設定して、グローバル検索を有効化します。 この設定は「プロファイル・オプションの管理」タスクを使用して行います。
詳細は、この章の「グローバル検索プロファイル・オプションの有効化」を参照してください。
「グローバル検索構成の定義」タスク・グループのタスクを使用して、グローバル検索を構成します。 「設定と保守」作業領域の「すべてのタスク」タブで、このタスク・グループを検索できます。
「検索ビュー・オブジェクトの管理」タスクを使用して、検索するオブジェクトをアクティブ化し、索引付けの頻度を設定します。 レコードは、索引付けされるまで検索結果に表示されません。 必要に応じて、検索結果に表示される情報と、検索用に索引付けされるフィールドを変更できます(たとえば、カスタム・フィールを追加するなど)。
詳細は、この章の「グローバル検索用アプリケーション・オブジェクトのアクティブ化と構成」を参照してください。
「ユーザー・インタフェースの管理」タスクを使用して、グローバル検索UIでフィルタとして表示されるようにアクティブ化したオブジェクトを選択します。 ユーザーはフィルタを使用して、検索するオブジェクトを指定することや、結果をフィルタすることができます。
詳細は、この章の「アクティブ化したオブジェクトをグローバル検索UIでフィルタとして有効化」を参照してください。
必要に応じて、ユーザーが検索語を入力したときに受け取る自動提示のデフォルト構成を変更できます。 たとえば、デフォルトでは過去30日以内に実行された検索に基づいて提示が表示されますが、この間隔を増減させることができます。 この設定は「自動提示の管理」タスクを使用して行います。
詳細は、この章の「グローバル検索の自動提示の動作の変更」を参照してください。
Oracle Sales Cloudの作業領域での検索を有効化するには、「CRMオブジェクトのデータベース検索索引の同期化」プロセスが定期的に実行されるように設定する必要があります。 プロセスが5分ごとに実行されるように設定することをお薦めします。 新しいレコードは、索引付けされるまで検索に使用できません。
CRMアプリケーション管理者職務ロールを持つユーザーとしてサインインします。
ナビゲータで、見出し「ツール」の下の「スケジュール済プロセス」を選択します。
「新規プロセスのスケジュール」ウィンドウが表示されます。
「名前」フィールドの右側にある下矢印をクリックし、「検索」を選択します。
「検索と選択: 名前」ウィンドウが表示されます。
「名前」フィールドに「データベース検索索引の同期化(Synchronize database search indexes)
」と入力します。 大文字と小文字は区別されます。
「検索」をクリックします。
下のプロセス名を選択して、「OK」をクリックします。
「新規プロセスのスケジュール」ウィンドウで「OK」をクリックします。
「プロセスの詳細」ウィンドウが表示されます。
「拡張」をクリックします。
「スケジュール」タブで、「スケジュールの使用」オプションを選択します。
「頻度」リストから「毎時/分」を選択します。
索引付けが5分ごとに実行されるように指定し、十分に先の終了日を入力します。
「発行」をクリックします。
次の手順を使用して、「FUSION_APPS_SEARCH_ENABLED」プロファイル・オプションを設定し、グローバル検索を有効化します。
設定ユーザーとしてサインインして、「設定と保守」作業領域に移動します。
「プロファイル・オプションの管理」タスクを探します。
「タスクに進む」をクリックします。
「プロファイル・オプションの管理」ページが表示されます。
「検索」リージョンで、プロファイル・オプション・コードフィールドに「FUSION_APPS_SEARCH_ENABLED
」と入力します。
「検索」をクリックします。
「サイト」オプションを選択します。
「保存して閉じる」をクリックします。
次の手順を使用して、グローバル検索を使用した検索用に有効化する各オブジェクトをアクティブ化および構成します。
各オブジェクトについて、次の手順を実行します。
オブジェクトをアクティブ化します。
オブジェクトが索引付けされる頻度を指定します。
必要に応じて、検索で索引付けされ、検索結果に表示されるフィールドのリストと順序を変更できます。
設定ユーザーまたは営業管理者としてサインインして、「設定と保守」作業領域に移動します。
「すべてのタスク」タブで、「検索ビュー・オブジェクトの管理」タスクを探します。
「タスクに進む」をクリックします。
「検索ビュー・オブジェクトの管理」ページが表示されます。
検索用に有効化するオブジェクトを選択します。
「アクティブ化」をクリックします。
オブジェクトのステータスが「アクティブ」に変わります。
オブジェクトをアクティブ化したら、オブジェクト・レコードが索引付けされる頻度を指定します。
オブジェクトの索引付けは毎日時間外に行うことをお薦めします。 異なるオブジェクトの索引付けの時間をずらして、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えることができます。
索引付けされ、検索結果に表示されるフィールドの指定は任意です。この設定は事前に行われています。
オブジェクトの「表示名」リンクを選択します。
「検索ビュー・オブジェクトの編集」ページが表示されます。
「索引付けスケジュール」リージョンで「頻度タイプ」を選択し、索引付けの実行間隔として日数と時間(該当する場合)を入力します。
次の項で説明するように、索引付けされるフィールドおよび検索結果に表示されるフィールドは変更できます。
完了したら、「保存して閉じる」をクリックします。
ここで表示される「検索ビュー・オブジェクトの管理」ページでは、各オブジェクトの索引生成のステータスを監視できます。
初めて索引付けプロセスの実行をスケジュールした場合、またはオブジェクトのフィールドのリストを変更した場合は、すべての既存のレコードの完全な索引が生成されます。 その後は、変更されたレコードのみの索引付けが行われます。
時間とともにシステム内に非アクティブなレコードが増えた場合は、定期的に完全な索引の再生成を行うことで、検索の効率を高めることができます。 これを行うには、オブジェクトを選択して「完全な再索引付け」をクリックします。
「検索ビュー・オブジェクトの編集」ページでは、索引付けされるフィールドおよび検索結果に表示されるフィールドも変更できます。 たとえば、カスタム・フィールドを追加して、検索用に有効化できます。
「タイトル」および「固定コンテンツ」のフィールドでは、検索結果に表示されるフィールドおよびその順序を指定できます。
「タイトル」は、検索結果ごとのリンクされた見出しです。
「固定コンテンツ」は、見出しの下に表示されるテキストです。
次の例で、Opportunity:という語で始まるタイトルは、ユーザーがレコードにドリルダウンできるリンクです。 残りのフィールドは固定コンテンツです。
「本文」フィールドには、アプリケーションによって索引付けされたフィールドがリストされます。 検索結果には、スペースの許すかぎり最も関連性の高いフィールドが表示されます。 「本文」フィールドには、索引付け用の標準フィールドがすべて含まれていますが、検索に必要であれば、カスタム・フィールドをリストに追加してください。
変更を行うには、「編集」(鉛筆アイコン)をクリックし、「検索ビュー・オブジェクトの編集」ウィンドウで変更します。
グローバル検索用に様々なオブジェクトをアクティブ化し、それらの索引付けを設定したら、それらのオブジェクトをグローバル検索UIでフィルタとして表示できます。
設定ユーザーとしてサインインして、「設定と保守」作業領域に移動します。
「ユーザー・インタフェースの管理」タスクを探します。
「タスクに進む」をクリックします。
「ユーザー・インタフェースの管理」ページが表示されます。
「検索カテゴリ」リージョンの矢印を使用して、各オブジェクトを「選択済カテゴリ」リストに移動します。
必要に応じて、「「消去」ボタンの表示」オプションを選択して、検索結果ページに「消去」ボタンを表示します。 このボタンを使用すると、検索で前に選択したすべてのフィルタ・オプションを消去できます。
「保存して閉じる」をクリックします。
次の手順を使用して、グローバル検索でユーザーが受け取る自動提示の動作を変更します。
設定ユーザーとしてサインインして、「設定と保守」作業領域に移動します。
「自動提示の管理」タスクを探します。
「タスクに進む」をクリックします。
「自動提示の管理」ページが表示されます。
このページでできることは、次のとおりです。
提示グループリージョンで、ユーザーが受け取る提示のタイプを選択できます。 デフォルトで表示されるのは、「最近の項目」と「最近の検索」のみです。
最後に行った検索
サインインしたユーザーが最後に行った検索が表示されます。これには、適用されたフィルタも含まれます。
最近の項目
検索結果からユーザーがアクセスした最近の項目。
最近の検索
ユーザーによる最近の検索。これには、適用されたフィルタも含まれます。
保存済検索
すべての保存済検索(この機能が実装されている場合)。
「提示グループ・ヘッダーの表示」オプションを設定して、提示グループのヘッダーの表示と非表示を切り替えることができます。 ヘッダーはデフォルトで表示されます。
「新規提示の最小文字数」リストから値を選択して、提示が表示されるまでにユーザーが入力する必要がある最小検索文字数を指定できます。
デフォルトは3文字です。
「最大提示数」リストから値を選択して、ユーザーが受け取る最大提示数を指定できます。
デフォルトの提示数は15です。
「最近の項目を保持する日数」リストから値を選択して、最近の項目が保持される日数を指定できます。
デフォルトは30日です。
完了したら、「保存して閉じる」をクリックします。