Oracle BI Cloud Serviceコンテンツの保護
概要
目的
このチュートリアルでは、カタログ内のフォルダや分析などのOracle BI Cloud Serviceコンテンツの保護について学びます。
所要時間
約20分
はじめに
サービス管理者はOracle BI Cloud Serviceによって、ユーザー定義アプリケーション・ロールを作成し、それをコンテンツ・アイテムに割り当てることで、カタログに保存されたフォルダ、分析およびその他のコンテンツを保護できます。このチュートリアルでは、次の図に示すように、マーケティングおよび財務チームのユーザー定義ロールを作成してから、対応するフォルダおよび分析に対するそのアクセスを構成します。
前提条件
このチュートリアルを始める前に次の用意をする必要があります。
- Oracle Cloud Identity ManagementへのIdentity Management管理者としてのアクセス権。
- Oracle BI Cloud Serviceへのサービス管理者としてのアクセス権。
- 「Oracle BI Cloud Serviceへのアクセスの管理」チュートリアルの完了。
ユーザー、ロールおよびユーザー定義アプリケーション・ロールの作成
Oracle Cloud Identity Managementでユーザーおよびロールを作成し、ロールをユーザーに割り当てて、ユーザーをプロビジョニングしてから、Oracle BI Cloud Serviceでユーザー定義アプリケーション・ロールを作成します。
ユーザーの作成
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ブラウザで、Oracle Cloud Identity ManagementへのURLを入力し、Identity Management管理者の資格証明でOracle Cloudにログインします。
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「Oracle BI Cloud Serviceへのアクセスの管理」チュートリアルでまとめられた指示に従って、次のユーザーを作成します。
First NameBob Nick Last NameJones Cooper EmailBob.Jones@mycompany.com Nick.Cooper@mycompany.com Passwordパスワード パスワード -
「Search Users」領域で、「Search by First name, Last name, User ID, or Email Address of users」テキスト・フィールドにmycompanyと入力し、「Search」をクリックして新規ユーザーが作成されたことを検証します。
「Search Users」結果領域に新規ユーザーが一覧表示されます。
ロールの作成
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「Oracle BI Cloud Serviceへのアクセスの管理」チュートリアルでまとめられた指示に従って、次のロールを作成します。
NameMyCompanyMarketing MyCompanyFinance DescriptionMy Company Marketing My Company Finance -
「Search Roles」領域で、「Search roles using role name or description」テキスト・フィールドにmycompanyと入力し、「Search」をクリックして新規ロールが作成されたことを検証します。
「Search Roles」結果領域に新規ロールが一覧表示されます。
ロールのユーザーへの割当て
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「Oracle BI Cloud Serviceへのアクセスの管理」チュートリアルでまとめられた指示に従って、次の割当てを行います。
Role NameMyCompanyMarketing MyCompanyFinance User NameBob Jones Nick Cooper -
Oracle Cloud Identity Managementコンソールをログアウトします。
ユーザーのプロビジョニング
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ブラウザで、Oracle BI Cloud ServiceページへのURLを入力し、サービス管理者の資格証明でOracle Cloudにログインします。
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「Oracle BI Cloud Serviceへのアクセスの管理」チュートリアルでまとめられた指示に従って、新規ユーザーのBob JonesおよびNick Cooperを、そのロールをメンバーとしてBIConsumerアプリケーション・ロールに追加することで、Oracle BI Cloud Serviceにプロビジョニングします。
ユーザー定義アプリケーション・ロールの作成
ユーザー定義アプリケーション・ロールを使用すると、フォルダや分析などのカタログ・アイテムへのアクセスを制御できます。
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「Application Roles」リストで、「Create Application Role」をクリックします。
「Create Application Role」ダイアログ・ボックスが表示されます。
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新規ユーザー定義アプリケーション・ロールの次の情報を入力します。
NameFinance Display Name Finance DescriptionTo access financial content -
「Save」をクリックします。
「Application Roles」リストにFinanceユーザー定義アプリケーション・ロールが一覧表示されます。
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リストでFinanceアプリケーション・ロールを選択し、「Edit Members」をクリックし、MyCompanyFinanceロールをメンバーとして追加して、「OK」をクリックします。
MyCompanyFinanceロールがFinanceユーザー定義アプリケーション・ロールのメンバーとして一覧表示されます。
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手順1から4を繰り返してMarketingユーザー定義アプリケーション・ロールを次の情報で作成し、MyCompanyMarketingロールをそのメンバーとして追加します。
NameMarketing Display Name Marketing DescriptionTo access marketing content MyCompanyMarketingロールがMarketingユーザー定義アプリケーション・ロールのメンバーとして一覧表示されます。
カタログ・フォルダでの権限の構成
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Oracle BI Cloud Serviceの「Home」ページに戻ります。
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メニューから「Catalog」をクリックして、「Company Shared」フォルダの下のフォルダを検索します。新規のフォルダ(例: Marketing)、新規の分析(例: Total Marketing Costs)を作成して、分析を新規フォルダ内に保存します。
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新規フォルダ名を選択して、「Tasks」領域で「Permissions」をクリックします。
「Permissions」ダイアログ・ボックスにデフォルトのフォルダ権限が表示されます。 -
BI Consumerアプリケーション・ロールをMarketingアプリケーション・ロールで置き換えます。Marketingアプリケーション・ロールについて、「Open」権限と「Apply permissions to items within folder」オプションを選択します。
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手順2から4を繰り返して、別のフォルダ(例: Regional Revenue)の権限を設定し、Financeユーザー定義アプリケーション・ロールを使用します。
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サービス管理者としてOracle BI Cloud Serviceをログアウトします。
カタログ・フォルダでのユーザー権限の検証
- Bob JonesとしてOracle BI Cloud Serviceにログインします。
注意: アカウントのパスワードを再設定して、チャレンジ質問を登録することを求められる場合があります。 -
メニューから「Catalog」をクリックして、「Company Shared」フォルダの下のフォルダを検索します。Bob JonesはMarketingフォルダおよびそのコンテンツのみを表示できます。
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Bob JonesとしてOracle BI Cloud Serviceをログアウトします。
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Nick CooperとしてOracle BI Cloud Serviceにログインします。
注意: アカウントのパスワードを再設定して、チャレンジ質問を登録することを求められる場合があります。 -
カタログと「Company Shared」フォルダの下のフォルダを検索します。Nick CooperはRegional Revenueフォルダおよびそのコンテンツのみを表示できます。
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Oracle BI Cloud Serviceをログアウトします。
まとめ
このチュートリアルでは、次の操作方法を学びました。
- Oracle BI Cloud Serviceでのユーザー定義アプリケーション・ロールの作成。
- Oracle BI Cloud Serviceコンテンツの保護。
リソース
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