始める前に

このチュートリアルでは、Autonomous Databaseの接続資格証明をダウンロードし、SQL DeveloperとAutonomous Database間でセキュアな接続を作成する方法を説明します。接続を使用してデータベース・ユーザーANALYST1を作成し、データベースのSH表に対するビューを作成します。このチュートリアルを完了するのに要する時間は約10分です。

Oracle Autonomous Database Visualizationチュートリアル・シリーズ

このチュートリアルは、Oracle Autonomous Databaseとのデータ接続およびビジュアル化のための一連のチュートリアルの最初のチュートリアルです。チュートリアルを順番に実施してください。

• Autonomous Databaseのプロビジョニング:
  • Autonomous Data Warehouseのプロビジョニング
  • Autonomous Transaction Processingのプロビジョニング
• SQL Developerとの接続およびデータ・ビジュアライゼーション用ビューの作成
• Oracle Autonomous Databaseからのデータを使用した最初のビジュアライゼーションの作成

背景

Oracle SQL Developerは、セキュリティ資格証明zipファイルを使用してAutonomous Databaseに接続します。最初のセクションでセキュリティ資格証明zipを作成するか、管理者から取得します。

このチュートリアルでは、Autonomous DatabaseへのSQL Developer接続を定義します。SQL Developerを使用してユーザーを作成し、SHサンプル表からビューを作成します。

前提条件

• Autonomous Databaseのインスタンス: Oracle Autonomous Data WarehouseまたはOracle Autonomous Transaction Processingにアクセスします。
• Autonomous Database Adminユーザーのパスワードを取得します。

• Oracle Technology Networkダウンロード・サイトからOracle SQL Developerをダウンロードします。バージョン18.2以降をダウンロードしてください。このバージョンには主要なAutonomous Database機能の拡張機能が含まれているためです。
  64ビット・プラットフォームのWindowsを使用している場合は、「Windows 64-bit with JDK 9 included」ディストリビューションをダウンロードしてください。これには、SQL Developerの実行とAutonomous Data Warehouse Cloudデータベースへの接続で必要となるファイルが含まれています。

クライアント資格証明Zipファイルのダウンロード

このセクションでは、接続先のAutonomous Databaseインスタンスのクライアント資格証明zipファイルをダウンロードします。Autonomous Databaseのクライアント資格証明ファイルがすでにある場合は、このステップを省略します(管理者がこのファイルを提供できます)。クライアント資格証明ファイルには、Autonomous DatabaseとOracle Data Visualizationの間のSecure Sockets Layer (SSL)通信用の証明書を含む、セキュリティ関連ファイルが含まれています。

1. URL (Webアドレス)を使用してOracle Cloud Infrastructureにアクセスします。Oracle Cloud Infrastructureのサインイン・ページのクラウド・テナントIDフィールドにtenantと入力します。
2. Oracle Cloud Infrastructureで、ユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。
3. Oracle Cloud Infrastructureのホーム・ページの左上にある「メニュー」をクリックします。

   

4. Autonomous Data Warehouseを選択します。
5. リストの範囲の「コンパートメント」リストから、自分のコンパートメントまたはルート・コンパートメントを選択します。
6. 「名前」で、データベース・インスタンスをクリックします。
7. 「DB接続」をクリックします。

   

8. 「データベース接続」で、「ダウンロード」をクリックします。

   

9. 「ウォレットのダウンロード」ダイアログで、ウォレットの暗号化パスワードを入力し、パスワードを確認してから「ダウンロード」をクリックします。

   

10. ファイルの保存をクリックし、「OK」をクリックします。

SQL Developer接続の定義

このセクションでは、SQL Developer接続をAdminユーザーとして定義します。

1. SQL Developerを開きます。「接続」パネルで「接続」を右クリックし、「接続の作成」を選択します。
   

   

2. 「New/Select Database Connection」ダイアログ・ボックスが表示されます。次の情報を入力します。
   
   • 接続名 - 接続の説明を入力します。
   • ユーザー名 - データベース・ユーザー名を入力します。同等の権限を持つAdminまたは別のユーザーを使用します。
   • パスワード - 指定したユーザーのパスワードを入力します。
3. 「接続タイプ」から、「クラウドPDB」を選択します。
4. 「構成ファイル」リストから「参照」をクリックし、クライアント資格証明zipファイルのローカル・コピーへのパスを選択します。wallet_SALESADB.zipを選択します。
5. 「サービス」リストから、_highメニュー項目salesadb_highを選択します。



6. 「テスト」をクリックします。ステータスが「成功」の場合は、「接続」をクリックします。

ユーザーAnalyst1の作成

SQL DeveloperをAutonomous Databaseに接続した後、SQL Developerのワークシートを使用して、analyst1を作成するためのcreate user文を定義します。このユーザーを使用してAutonomous Databaseに接続し、データのビジュアライゼーションやデータ分析用のデータをロードできます。

1. SQL Developerのワークシートを開いて次のSQL文を実行し、analyst1を作成してパスワードの複雑性ルールに準拠したパスワードを入力します。
   

   create user analyst1 identified by "<password>;";
   
   grant dwrole to analyst1;

   Autonomous Data Warehouseには強力なパスワードが必要です。指定するパスワードはデフォルト・パスワードの複雑さのルールを満たしている必要があります。データベースは、パスワードの作成または変更時に次の要件をチェックします。

   • パスワードは12から30文字の長さで、少なくとも1つの大文字の英字、1つの小文字の英字および1つの数字を含める必要があります。
   • パスワードにユーザー名を含めることはできません。
   • パスワードには、同じユーザー名で使用した過去4回のパスワードのいずれかを設定することはできません。
   • パスワードに二重引用符(")文字を含めることはできません。
   • パスワードは、設定してから24時間経過していないパスワードと同じにしないでください。

ユーザーAnalyst1として接続

1. SQL Developerで、接続を作成し、Analyst1として接続します。

   

Data VisualizationのSHビューの作成

このステップでは、SQL Developerとデータベースで提供されるSHスキーマを使用して、SHスキーマの表のビューを作成します。

1. dv_sh_view.txtスクリプトをワークシートにコピーします。

   

2. スクリプトを実行します。

   

次のチュートリアル

Oracle Autonomous Databaseのデータによる最初のビジュアライゼーションの作成

さらに学習するには

• Oracle Autonomous Data Warehouseへの接続の作成
• SQL Developerの接続および表の作成