始める前に
目的
このチュートリアルでは、Oracle Database Cloud Service - Database as a Service (DBaaS)内のデータベース・デプロイメントをバックアップおよびリストアする方法について説明します。
所要時間
約30分。
背景
Database Cloud Service (DBaaS)データベース・デプロイメントをバックアップしておくと、障害が発生したときに、これらのデプロイメントのソフトウェア、構成およびデータベースを損失から保護できます。デプロイメントをバックアップからリストアすることで、デプロイメントのソフトウェア、構成およびデータベースをバックアップの時点の状態にリストアできます。
Database Cloud Service (DBaaS)には、データベース、データベース構成ファイルおよび重要なシステム・ファイルをバックアップするバックアップ機能が用意されています。このバックアップ機能を提供するために、Database Cloud Service (DBaaS)はシステムユーティリティと、インスタンスの仮想マシン(VM)にインストールされるOracle Database Backup Serviceを使用します。
デフォルト構成の内容は次のとおりです。
- データベースをフル(レベル0)バックアップした後、7日サイクルでローリング増分(レベル1)バックアップ
- 選択したデータベース構成ファイルのフル・バックアップ
- 選択したシステム・ファイルのフル・バックアップ
- バックアップ保持期間は7日(クラウド記憶域へのバックアップを選択した場合は14日)で、最近7日間のバックアップがローカル記憶域ならびにクラウド記憶域に存在
- クラウド記憶域への暗号化バックアップ
- Enterprise Editionデータベースの暗号化バックアップとStandard Edition Oneデータベースの通常バックアップがローカル記憶域に存在
- 午前1時01分に日次自動バックアップ(インスタンス作成時に自動バックアップを選択した場合)
デフォルトのバックアップ構成は、Oracleのベスト・プラクティス・ガイドラインに従っていますが、構成をカスタマイズして、より個別的または厳格なガイドラインや要件に適合させることができます。詳細は、「現在のバックアップ構成のカスタマイズ」を参照してください。
シナリオ
このチュートリアルでは、データベース・デプロイメントのオンデマンド・バックアップを作成し、バックアップをリストアします。
必要なもの
- クラウド・ストレージにバックアップできるように構成されたデータベース・デプロイメントが必要です。
- ローカル・ワークステーションから、Oracle Database Cloud Service (DBaaS)をホストしている計算ノードへのセキュア・シェル(SSH)接続が必要です。SSH接続を作成する方法は2通りあります。1つはPuTTYなどのWindows GUIクライアントを使用する方法で、もう1つはUNIXコマンドラインでsshユーティリティを使用する方法です。両方を実行する必要はありませんが、両方の方法を学ぶことができます。
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PuTTYは、SSHを含む複数のネットワーク・プロトコルのオープンソース実装(無料)です。これは、WindowsプラットフォームおよびUNIXプラットフォームで使用できます。PuTTYには、ターミナル・エミュレータ、SSHキー・ジェネレータおよびネットワーク転送アプリケーションを含む複数のユーティリティが含まれます。
PuTTYは多くのサイトから入手できますが、主なダウンロード・サイトであるhttp://www.putty.orgにアクセスできます。
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または、SSHクライアントを使用できます。UNIXおよびUNIX型のオペレーティング・システムの実装の多くにはsshがすでに用意されています。これらの1つがある場合、sshをインストールする必要はありません。オペレーティング・システムのドキュメントをチェックしてsshがすでに用意されているかどうかを確認してください(または単純にコマンドラインでsshを入力し、すでにインストールされているかどうか確認してみてください)。
sshがまだインストールされていない場合は、UNIX用のOpenSSHまたはWindows用のCygwinをインストールできます。OpenSSHは、http://www.openssh.com/portable.htmlから入手できます。Cygwinは、https://cygwin.com/install.htmlから入手できます。
- 次に示すサポートされるブラウザのいずれかが必要です。
- Microsoft Internet Explorer: バージョン9または10。「Browser Mode」を「IE9」あるいは「IE10」に設定
- Mozilla Firefox: バージョン24以降
- Google Chrome: バージョン29以降
- Apple Safari: バージョン6
データベース・デプロイメントのオンデマンド・バックアップの作成
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用して、Oracle Database Cloud - Database as a Serviceデータベース・デプロイメントのオンデマンド・バックアップを作成できます。
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Oracle Cloudアカウント管理者によって提供された資格証明を使用してOracle Database Cloud Service (DBaaS)コンソールにログインします。
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バックアップを作成するデータベース・デプロイメントをクリックします。
このイメージの説明 -
「Oracle Database Cloud Service Overview」ページが表示されます。「Administration」タイルをクリックします。
このイメージの説明 -
「Oracle Database Cloud Service Backup」ページが表示されます。「Backup Now」をクリックします。
このイメージの説明 -
「Backup」をクリックして、オンデマンド・バックアップを今すぐ作成することを確認します。
このイメージの説明 -
確認メッセージが表示され、「Available Backups」リストに進行中のバックアップが表示されます。この時点ではバックアップに関連付けられたタグが表示されないことに注意してください。
このイメージの説明 -
バックアップが完了したことを確認するまで、ページをリフレッシュできます。この時点で、バックアップに関連付けられたタグが表示されます。
このイメージの説明
最新のバックアップからのリストア
Oracle Database Cloud Serviceコンソールを使用して、最新のバックアップからリストアし、完全リカバリを実行できます。
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Oracle Cloudアカウント管理者によって提供された資格証明を使用してOracle Database Cloud Service (DBaaS)コンソールにログインします。
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バックアップをリストアするデータベース・デプロイメントをクリックします。
このイメージの説明 -
「Oracle Database Cloud Service Overview」ページが表示されます。「Administration」タイルをクリックします。
このイメージの説明 -
「Oracle Database Cloud Service Backup」ページが表示されます。「Recover」をクリックします。
このイメージの説明 -
「Latest」を選択して「Recover」をクリックします。
このイメージの説明 -
確認メッセージが表示され、「Recovery History」領域に進行中のリカバリが表示されます。
このイメージの説明 -
リカバリ操作が完了したことを確認するまで、ページをリフレッシュできます。
このイメージの説明
詳細
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Oracle Database Cloud Service (DBaaS)でのデータベースのバックアップとリストアの詳細は、Database Cloud Serviceのドキュメントを参照してください。
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Oracle Database Cloud Serviceの詳細は、Database Cloud Serviceにアクセスしてください。