オンプレミス・データ・モデルのOracle BI Cloud Serviceへのアップロード

概要

目的

このチュートリアルでは、既存のデータ・モデルのスナップショットの取得、オンプレミス・データ・モデルのOracle BI Cloud Serviceへのアップロード、Visual Analyzerを使用したデータの検索の方法を学びます。

所要時間

約20分

はじめに

Oracle BI Enterprise Editionで作成されたオンプレミス・データ・モデル(.rpdファイル)をOracle BI Cloud Serviceにアップロードできます。オンプレミス・データ・モデルをクラウドにアップロードした後、Oracle BI Cloud Serviceで可視化、分析およびダッシュボードを通常のやり方で構築できます。

Oracle BI管理ツールを引き続き使用して、データ・モデルを管理します。Oracle BI Cloud Serviceにデータ・モデルをアップロードした後で改良または更新を行う場合は、管理ツールで更新を行ってデータ・モデルを再度アップロードします。

このチュートリアルでは、スナップショットの取得、Oracle BI管理ツールでのオンプレミス・データ・モデルのOracle Database Cloud Service (Database as a Service)への接続、オンプレミス・データ・モデルのOracle BI Cloud Serviceへのアップロード、Visual Analyzerを使用したデータの検索について学びます。

前提条件

このチュートリアルを始める前に次の用意をする必要があります。

  • Visual Analyzerを使用したOracle BI Cloud Serviceへのアクセス権
  • Oracle Database Cloud Service (Database as a Service)インスタンスへのアクセス権
  • オンプレミス・データベースからOracle Database Cloud Service (Database as a Service)インスタンス内へのデータのロード。オンプレミス・データベースからDatabase Cloud Serviceインスタンス内へデータをロードするには、ここで示した手順に従ってください。

既存データ・モデルのバックアップ

オンプレミス・データ・モデル(.rpdファイル)をアップロードすると常に、Oracle BI Cloud Serviceで既存のデータ・モデルが削除されて置き換えられます。問題発生時にOracle BI Cloud Serviceのインスタンスを前の作業状態にリストアできるように、既存データ・モデルは上書きする前に常にバックアップを取ります。この項では、既存データ・モデルのスナップショットを取得します。

  1. ブラウザで、Oracle CloudページのURLを入力してから、ユーザーの資格証明を使用してOracle Cloudにサインインします。

    Oracle BI Cloudのサインイン・ページ

    Oracle BI Cloud Serviceの「Home」ページが表示されます。

    Oracle BI Cloudの「Home」ページ
  2. 左ペインから「Manage」をクリックします。

    Oracle BI Cloudの「Home」ページ
  3. Service Consoleで「Snapshots」タブをクリックします。

    Service Console
  4. 「New Snapshot」ボタンをクリックします。

    「Snapshot」タブ
  5. 「New Snapshot」ダイアログ・ボックスが表示されます。次の図のように説明を入力して「OK」をクリックします。

    「New Snapshot」ダイアログ・ボックス
  6. 新規に作成されたスナップショットが表示されます。「Manage Snapshot」アイコン「Manage Snapshot」アイコンをクリックします。ドロップダウン・メニューで使用できる各種オプションは次のとおりです。

    • Restore: 問題発生時にスナップショットからOracle BI Cloud Serviceを前の作業状態にリストアする場合。
    • Download: スナップショットをマシン上に保存する場合。
    • Delete: 不要なスナップショットを削除する場合。
    • Edit: スナップショットの説明を追加または更新する場合。

    「Download」を選択します。

    スナップショットのダウンロード
  7. 「Snapshot download」ダイアログ・ボックスが表示されます。スナップショットのパスワードを入力して、確認します。「OK」をクリックします。

    スナップショットのダウンロード

    既存データ・モデルのスナップショットがローカルに保存されます。

オンプレミス・データ・モデルのアップロード

この項では、Oracle Database Cloud Service (Database as a Service)のインスタンスに接続するようにオンプレミス・データ・モデルの接続詳細を変更します。そして、データ・モデルをOracle BI Cloud Serviceにアップロードします。

オンプレミス・データ・モデルの接続詳細の変更

  1. オンプレミス・データ・モデルの接続プール情報を表示するため、それをOracle BI管理ツールで開きます。このチュートリアル用のサンプル.rpdファイルの名前はLiftandShiftOnPremiseです。

    オンプレミス・データ・モデルを開く
  2. 「Repository Password」を入力します。

    パスワードの入力

    オンプレミス・データ・モデルが表示されます。サンプル.rpdファイルにはLiftShiftというサブジェクト領域があります。

    オンプレミス・データ・モデル
  3. 「Physical」レイヤーで、接続プールを右クリックして「Properties」を選択します。

    接続プールのチェック

    オンプレミス・データ・モデルのデータベース詳細が表示されます。

    接続プール情報
  4. 「Connection Pool」ダイアログ・ボックスで、Oracle Database Cloud Service (Database as a Service)インスタンスと接続するように「Data source name」「User name」および「Password」を変更します。オンプレミス・データ・モデルのデータベースはすべて"oracle"タイプである必要があり、オンプレミス・データ・モデルのアップロード用にOracle Callインタフェース(OCI)のみがサポートされています。「Default (OCI 10g/11g)」がCallインタフェースとして選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。

    接続プール情報の変更
  5. データ・モデルのグローバル一貫性をチェックするには、「File」>「Check Global Consistency」をクリックします。

    グローバル一貫性のチェック
  6. 「Consistency Check Manager」ダイアログ・ボックスが表示されます。エラーがないことを確認して「Close」をクリックします。

    Consistency Check Manager
  7. この変更済データ・モデルのコピーを保存するには、「File」>「Save As」>「Repository」をクリックします。

    リポジトリの保存
  8. 「Save As」ダイアログ・ボックスが表示されます。名前を入力して「Save」をクリックします。

    リポジトリの保存

オンプレミス・データ・モデルのアップロード

  1. オンプレミス・データ・モデルをアップロードするには、Oracle BI Cloud ServiceのService Consoleにアクセスして「Replace Data Model」ボタンをクリックします。

    Replace Data Model
  2. 「Replace Data Model」ダイアログ・ボックスが表示されます。データ・モデル(.rpd)ファイルをマシンから選択します。データ・モデルのパスワードを入力します。「OK」をクリックします。

    データ・モデルのアップロード

    確認メッセージが表示されます。

    オンプレミス・データ・モデルがロードされました
  3. 「Database Connection」タブをクリックします。データ・モデルをどのように編集できるかについてのメッセージが続きます。

    データ・モデル編集メッセージ

Oracle BI Cloud Serviceでのオンプレミス・データ・モデルの表示

この項では、Oracle BI Cloud Serviceで新規にアップロードされたデータ・モデルを参照します。

  1. Oracle BI Cloud Serviceの「Home」ページで、左ペインの「Create a Visual Analyzer Project」をクリックします。

    Oracle BI Cloudの「Home」ページ
  2. Visual Analyzerの「Add Data Source」ダイアログ・ボックスで、アップロードしたばかりのデータ・モデルのサブジェクト領域をクリックして、「OK」をクリックします。

    サブジェクト領域の選択

    オンプレミス・データ・モデルのデータ要素が「Data Elements」ペインに表示されます。

    新規サブジェクト領域
  3. 「Data Elements」ペインでデータ要素を選択します。このケースでは、「PROD_BRAND」および「REVENUE」[Ctrl]キーでまとめて選択されます。これらをキャンバスにドラッグします。

    可視化の作成

    「REVENUE by PROD_BRAND」可視化が表示されます。

    積上げ横棒
  4. Oracle BI Cloud Serviceの「Home」ページにアクセスして、左ペインから「Model」をクリックします。

    Oracle BI Cloudの「Home」ページ

    Oracle BI管理ツールを使用してデータ・モデルを管理するように示すメッセージが表示されます。

    Oracle BI管理ツールの使用メッセージ

まとめ

このチュートリアルでは、オンプレミス・データ・モデルのOracle Database Cloud Service (Database as a Service)インスタンスへのアップロード方法を学びました。

このチュートリアルでは、次の操作を学びました。

  • 既存データ・モデルのスナップショットの取得
  • Oracle Database Cloud Service (Database as a Service)インスタンスに接続するためのオンプレミス・データ・モデルの接続情報の変更
  • オンプレミス・データ・モデルのアップロード
  • Oracle BI Cloud Serviceでのオンプレミス・データ・モデルの表示
  • Visual Analyzerでのオンプレミス・データ・モデルからの可視化の作成

リソース

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