DPM は、Oracle FS Systemおよび Oracle Axiom システムのストレージを使用した、アプリケーション認識バックアップの作成と管理、およびアプリケーションデータの回復を行うアプリケーションです。DPM は、Windows、Linux、および Solaris オペレーティングシステムで実行されます。DPM は、GUIインタフェースおよびCLIインタフェースの両方で使用できます。
DPM は物理環境または仮想環境から実行できます。いずれの環境で作業する場合も、DPM ではOracle FS Systemリリース 6.1 以降および Oracle Axiom Systems リリース 5.4 以降が必要となります。
DPM 環境内のバックアップはチェックポイントと呼ばれます。チェックポイントは、バックアップされたアプリケーションデータを構成するすべての LUN のある時点の整合性のあるイメージを表します。DPM は、アプリケーションデータを表すクローン LUNを作成するようにOracle FS Systemに指示することによってチェックポイントを作成します。クローン LUNはOracle FS Systemに格納されます。
LUN およびクローン LUN の要件 (ストレージ容量を含む) については、『Oracle Flash Storage System 管理者ガイド』を参照してください。
DPM では、DPM 保持ポリシーを使用して、システムに保持されるチェックポイントの数を制御できます。保持ポリシーを使用すると、チェックポイントの最大数の管理、または古いチェックポイントをシステムに保持する最長期間の設定を行うことができます。このポリシーは選択したチェックポイントでオーバーライドできます。
DPM は、オンラインの使用可能なアプリケーションとともに動作し、データを回復するためにある時点のチェックポイントを復元することを目的としています。DPM は災害復旧を行うように設計されていません。たとえば、Oracle データベースのチェックポイントを復元するには、Oracle データベースがオープン状態である必要があります。Oracle データベースがオープン状態ではなくオフライン状態である場合は、チェックポイントを復元できません。