アラートと通知

デフォルトで、Oracle MaxRep for SANは、修正措置を必要とする可能性のある状況の通知のために、電子メールアラートおよび SNMP トラップを送信します。

次の表に、イベント通知、通知の原因、問題を修正するためのアクションのリストを示します。

表 1 電子メールアラートと通知
イベント 原因 修正措置
RPO SLA しきい値を超えました

パフォーマンスボトルネックにより、保護計画に含まれているターゲットLUNがソースLUNで発生する変更率についていくことができません。

レプリケーションエンジンでサービスをモニターし、サービスが実行していることを確認します。ネットワーク、SAN、ターゲットストレージで可能性のあるパフォーマンスボトルネックを確認します。

再同期が必要 考えられる原因:
  • 再同期が必要は、データの不整合のために設定されることがあります。

  • プライマリOracle FS System LUNのサイズが変更された。

  • セカンダリOracle FS System LUNが読み取り/書き込みモードで公開されている。

  • 高可用性 (HA) シナリオで構成サーバーがフェイルオーバーする。

  • GUIから手動の再同期がリクエストされた。

  • GUIから保護計画が手動で非アクティブ化された。

再同期がGUIから手動でリクエストされた場合、アクションは不要です。計画によって、自動で再同期されます。

ほかのすべての場合に、レプリケーション構成で自動再同期オプションが設定されている場合、再同期期間に達すると、保護計画によって自動的に再同期されます。

Oracle MaxRep レプリケーションエンジン GUIから再同期を再起動します。
MaxRep エージェントが応答していない この電子メールは、エージェントがレプリケーションエンジンと 900 秒内で通信できない場合に送信されます。考えられる原因:
  • エージェントサービスが起動していない可能性がある。

  • ファイアウォールがエージェントをブロックしている可能性がある。

  • ネットワークの障害。

  • ホストが停止している可能性がある。

可能なアクション:
  • ファイアウォールを無効にします。

  • エージェントサービスが実行していることを確認します。

  • Oracle FS Systemが正しいレプリケーションエンジンに接続されているかどうかをチェックします。

レプリケーションエンジンセカンダリストレージの警告およびアラート レプリケーションエンジンにマウントされているファイルシステムのストレージ容量が、GUIで構成されているストレージ容量の警告しきい値を超えています。
注: 「設定」タブのレプリケーションエンジン設定オプションで、ストレージ容量使用制限を構成します。
レプリケーションエンジンの次のボリュームで、ストレージの使用率が 80% に達すると、電子メールアラートが送信されます。
  • /

  • /home

可能なアクション:
  • しきい値を増やします。

  • サポートセンターでサービスリクエストを開きます。

ファイルエージェントジョブエラー ファイルエージェントがエラーを検出しました。 エージェントログで追加の情報を確認します。
エージェントがアラートを記録した ボリュームまたはファイルエージェントがエラーを検出しました。 エージェントログで追加の情報を確認します。
日次保護健全性レポート <日数> 健全性レポートが電子メールによって自動的に送信されるように構成できます。(これは電子メールイベントのみで、このアラートのために SNMP トラップを送信したり、構成したりすることはできません。) 修正措置は必要ありません。
不十分な保持領域 指定した保護計画の 1 つ以上の保持LUNで、容量が不足しています。 可能なアクション:
  • 保持ポリシーを編集し、多くのログを収容するために保持領域を拡大します。

  • 保持期間を短縮します。

ソースボリュームがサイズ変更されました ソースLUN容量が、現在の構成済みのペアより大きな容量にサイズ変更されました。 ソースLUNのサイズが変更されたかどうかを検出します。
プロセスサービスがアンインストールされました この制御サービスから指示されているプロセスサービスがアンインストールされました。 このメッセージは通知のみを目的としています。
制御サービスノードフェイルオーバーアラート レプリケーションエンジン HA フェイルオーバーが行われました。 障害の発生したOracle FS Systemをオンラインにし、フェイルバックを実行します。
レプリケーションエンジンデバッグ情報 ホストログにエラーが存在する場合に電子メールが送信されます (このイベントは電子メールアラートの送信のみを許可します。トラップリスナーアラートは使用できません)。 レプリケーションエンジンログをチェックします。
アプリケーション保護のアラート 指定した保護計画で、共通の整合性ポイントが使用できません。フェイルオーバーおよびフェイルバック操作には共通の整合性ポイントが必要です。 保持ポリシーおよび整合性ポリシーをチェックします。