用語集

次の用語は、Oracle MaxRepドキュメント内でこれらの意味で使用されています。

アクセス制御グループ (ACG)
ホストまたはホストのグループに対してエクスポートされたコピーを制限する方式。ACG を指定することは、Oracle FS SystemでのLUNホストマッピングと等価です。
アプリケーション整合性
アプリケーションデータは、複数のLUNに分散していることがあります。アプリケーション整合性により、アプリケーションと関連のあるすべてのLUNについて同期されたコピーが提供されます。
非同期レプリケーション
データのタイムラグのあるコピーを提供するプロセス。非同期レプリケーションでは、Oracle FS Systemでデータ変更マップ、書き込みジャーナル、およびドライブキャッシュという 3 つの保護スキームを組み合わせて使用することにより、データの整合性を確保します。

非同期レプリケーションの入出力がブロックされるのはプライマリストレージが書き込みを確認するまでに限られるため、非同期レプリケーションのアプリケーションパフォーマンスは、同期レプリケーションよりも優れています。

ビットマップモード
WAN 接続の問題やその他のレプリケーションパフォーマンスのボトルネックが原因で DRAM キャッシュがいっぱいであり、レプリケーションエンジンキャッシュがいっぱいに近くなったときに、Oracle MaxRep レプリケーションエンジンキャッシュはビットマップモードに切り替わります。ビットマップモードでは、接続が復元されたら変更されたブロックをレプリケートできるように、レプリケーションエンジンは変更されたデータブロックを追跡します。
ブロックベースのレプリケーション
ファイルシステムまたはアプリケーションに関係なく、データの raw ブロックをレプリケートします。
ブックマーク
同期コピーを作成するために保持ログ内で使用される、LUN内で作成されるアプリケーション整合性マーカー。
キャッシュ LUN
ホーム LUN」を参照。
Continuous Data Protection (CDP)
バックアップ管理者がデータを任意の時点に復元する機能を提供するリアルタイムデータ保護。
制御サービス
レプリケーションプロセスおよびポリシーを構成するために使用されるサービス。
データキャッシュ
レプリケーションエンジン上で、メモリー内のレプリケーションデータの一時ストレージ。
差分同期
最後に成功した完全同期以降で変更があったデータのみをレプリケートします。
FX エージェント
アプリケーション保護とデータレプリケーションを可能にする、ホストベースのファイルシステムスプリット機能。
ホーム LUN
レプリケーションエンジンの構成データおよびキャッシュを格納するOracle FS System上のLUNキャッシュ LUN とも呼ばれます。
初期同期
ソースLUNからターゲットLUNへ送信されたデータの初期コピー。
イニシエータポート
ストレージデバイスへの入出力を開始する SAN ポート。レプリケーションエンジンでは、少なくとも 1 つのポートがイニシエータポートになる必要があります。ソースLUNのイニシエータポートは AIS として指定され、ターゲットLUNイニシエータの指定子は AIT です。
ローカルレプリケーション
プライマリサイトでのみ発生するレプリケーション。
MaxRep エージェント
時系列のアプリケーション整合性を提供するアプリケーション固有のエージェント。
マルチホップレプリケーション
同期レプリケーションを提供する 2 段階レプリケーション。この同期レプリケーションが、あとで 3 番目の場所に非同期にレプリケートされます。マルチホップレプリケーションは、同期および非同期レプリケーションライセンスを使用します。
ノードポート ID 仮想化 (NPIV)
1 つの物理ファイバチャネルポート上で複数の仮想ノードポート (N_Port とも呼ばれる) を提供する方式。
物理レプリケーションコピー
ターゲットLUNの Point-in-Time フルボリュームコピー。フルレプリケーションコピーにはOracle FS Systemから直接アクセスできます。
Oracle MaxRep for SAN
(1) 次の利点がある、ブロックベースのレプリケーションソリューション。
  • 障害回復

  • 業務継続

  • アプリケーション整合性のある回復

(2) Oracle MaxRep for SANの構成、制御、およびモニタリング操作を提供するグラフィカルユーザーインタフェース (GUI)。
Oracle FS System
Oracle FS Systemは、あらゆる機能を備えた、完全な統合ネットワークストレージシステムです。
プロセスサービス
アクティブレプリケーションエンジン上で実行され、保護計画のレプリケーションを管理するユーティリティー。
プロファイラツール
リクエストされた保持期間および回復ポイント目標 (RPO) を満たすために、ターゲットコピーおよびイベントジャーナルのサイズについて、およびソースとターゲットのOracle FS Systemの間で必要な帯域幅の量について、見積を提供します。
保護計画
Oracle MaxRepソフトウェア内の 1 つ以上のレプリケーションペアのレプリケーションおよび保持ポリシーを定義する、特定のポリシーおよび構成の集合。
回復ポイント目標 (RPO)
障害がデータ回復に悪影響を及ぼすまでの、許容可能なデータ損失の最大期間。

データ回復を試みた結果としてデータへの変更が失われる可能性のある、障害までの最大目標期間。障害より前のデータ変更は、少なくともこの期間までは回復アクションによって保持されます。RPO のデフォルト値はゼロであり、これは「ゼロデータ損失」要件と同等です。

回復時間目標 (RTO)
サービスの中断後に、フル運用が可能になるまでの最大許容時間。
リモートレプリケーション
プライマリとセカンダリサイトの間で発生するレプリケーション。
レプリケーションエンジン
Oracle MaxRepに必要なOracle FS Systemハードウェア。
レプリケーションエンジンキャッシュ
レプリケーション操作と関連付けられたデータをステージングするために、レプリケーションエンジンで使用可能なメモリー。
レプリケーションエンジンのターゲット LUN
レプリケーションの宛先として識別される、Oracle FS System上のLUN。これらのLUNは、レプリケーションの構成前にOracle FS System上に作成される必要があります。
レプリケーションエンジンのターゲットポート
任意のイニシエータ (通常はOracle FS System) からの入出力コマンドを受け取るレプリケーションエンジンのポート。レプリケーションエンジンには、少なくとも 1 つのターゲットポートが必要です。
レプリケーションペア
回復目的の、ソースLUNとターゲットLUNの関連付け。
再同期
中断後にレプリケーションペアのLUN間でパリティーを達成するために、レプリケーションデータを再同期する操作。
保持ジャーナル
データを任意の時点にロールバックできるように時間で索引化されたレプリケーションイベント。
保持 LUN
保護計画の保持ジャーナルを保持するOracle FS System上のLUN
保持期間
特定のレプリケーションペアのすべての変更を保持ログで保持しようとする、構成可能な期間。データ回復は、保持ログで定義された期間に制限されます。
リバースレプリケーション
サービスの中断時に、データをリモートサイトからプライマリサイトへと逆方向にレプリケートすること。元のリモートサイトがサービスの中断後にオンラインに復帰するまで、プライマリサイトがリモートサイトになります。
ロールバック
指定された以前の時点へのデータ復元。
スケジュール済みのチェックポイント
ロールバック先となる定期的な回復ポイントの作成を自動化するメカニズム。
スケジュール済みの物理レプリケーションコピー
データのロールバック先となる回復ポイントの定期的な作成を自動化するメカニズム。
ソース LUN
プライマリOracle FS System上に存在する、レプリケーション用に指定されたLUN
スパース保持
指定された保持期間において、データが古くなるほど保持するブックマーク (回復フォールバックポイント) を少なくします。古いデータを新しいデータよりも少ない頻度でバックアップする機能。
同期レプリケーション
プライマリOracle FS Systemへの書き込み操作が、プライマリOracle FS Systemレプリケーションエンジンの両方に書き込まれるまで確認されないようにします。
仮想スナップショット
レプリケーションエンジンからのみアクセス可能な差分スナップショット。アプライアンスを通じて提示される一連のLUNのポインタベース表現。パフォーマンスのオーバーヘッドが生じる可能性がありますが、作成に必要な時間は少なくなります。本番での使用を目的としていません。レプリケーションを停止することなく回復できます。
VX エージェント
アプリケーション保護とレプリケーションを可能にする、ホストベースのボリュームスプリット機能。
書き込みスプリット機能
プライマリOracle FS Systemレプリケーションエンジンとの間で書き込みデータをスプリットすることによってデータ書き込み操作を制御するOracle FS System機能。書き込みスプリット機能は、コントローラ上で実行されます。