ドライブエンクロージャーコンソール

ドライブグループの問題を調査または診断する際、サポート管理者またはプライマリ管理者はドライブエンクロージャーコンソールにアクセスできます。コンソールを使用して、Oracle FS System からの RAID コマンド出力を表示できます。特定のドライブエンクロージャーに対して RAID コマンドを実行し、コマンドからの応答を表示することもできます。
警告: トラブルシューティングを行うときは、ドライブエンクロージャーの電源を再投入しないでください。ドライブエンクロージャーの電源を再投入すると、ドライブエンクロージャー内のプライマリおよびセカンダリデータパスに影響を与え、ユーザーデータを危険にさらします
ドライブエンクロージャーコンソールコマンドは Oracle カスタマサポートの指示のもと実行してください。コンソールで実行する必要のあるコマンドはサポート担当者からサポート管理者に伝えられます。

RAID 出力は Oracle FS System によって生成され、ドライブエンクロージャーコンソールに書き込まれます。この出力はコピーできるほか、要求された場合には Oracle カスタマサポートに送信することもできます。

ドライブエンクロージャーコンソールを使用してドライブエンクロージャーにアクセスすると、そのドライブエンクロージャーから生成される出力がコンソールに表示されます。

図: 1 ドライブエンクロージャーコンソール



ドライブエンクロージャーコンソールダイアログにはドライブエンクロージャーコマンドの全体的な進捗を示す進捗バーが含まれています。このダイアログには「ドライブエンクロージャーのシリアル接続からのコンソール出力が下に表示されます。下部のテキストフィールドを使用するとドライブエンクロージャーにコマンドを送信できます。」というテキストも表示されます。ダイアログの上部には「クリップボードへのコピー」、「ログをファイルに保存」、および「スクロールロック」の 3 つのボタンがあります。ダイアログのメイン領域にはコンソールの出力が表示されます。ダイアログの下部には、「前へ」(無効)、「終了」、および「取り消し」の 3 つのボタンがあります。

注: ドライブエンクロージャーコンソールを使用できるログインセッションは一度に 1 つのみです。サポート管理者はコンソールを起動するときに、ほかのセッションを切断するオプションを使用できます。

デバッグセッション中、生成された出力をすべて捕捉し、その出力をクリップボードにコピーまたはファイルに出力するオプションを使用できます。保存されるファイルの名前にはドライブエンクロージャーの World Wide Name (WWN) とタイムスタンプが含まれるため、デバッグセッションの確認時に役立ちます。

ドライブエンクロージャー内で障害 (故障) または最適ではない状態が発生したときに、ドライブエンクロージャーを回復するために多数の RAID コマンドにアクセスしなければならないことがあり、これらのコマンドをドライブエンクロージャーコンソールから実行できます。ドライブエンクロージャーコンソールからこれらのコマンドにアクセスできます。
注意
ドライブエンクロージャーコンソールコマンドは、Oracle カスタマサポートの指示に従って回復目的または診断目的にのみ使用してください。これらのコマンドは、ほかの方法では実現不可能な情報収集や状態クリアを行うために使用されます。データの損失を防ぐため、Oracle カスタマサポートからの支援なしにドライブエンクロージャーコンソールコマンドを実行しないでください。

実行できるコマンドは Oracle カスタマサポートから伝えられます。ドライブエンクロージャー内のドライブは、これらのコマンドを使用して何らかの方法で表示、テスト、またはデバッグできます。