UPS デバイス

UPS デバイスは、電源障害が発生した場合に Oracle FS System にバックアップ電源を提供します。システムは UPS のアクティビティーをモニターし、このデバイスの健全性を報告します。

通常、Oracle FS System のようなエンタープライズクラス製品は UPS を使用せず、データセンター内の発電機バックアップ方式の電源装置に依存します。ただし、UPS を使用する場合は、すべての Oracle FS System コンポーネントの合計の最大ワット数の要件に基づいて使用する必要があります。使用する場合は、その UPS が Oracle FS System に SNMP トラップを送信してバッテリモードまたは通常モードで動作していることを示すことができるように APC PowerNet MIB 仕様に準拠するようにし、さらにそのトラップを受信するように Oracle FS System を構成するようにしてください。SNMP を使用してモニターおよび構成できる APC 製品の管理の詳細は、『Schneider Electric MIB Reference Guide』(http://www.apcmedia.com/salestools/JGAY-83UPH9/JGAY-83UPH9_R0_EN.pdf) を参照してください。一言で言うと、UPS システムは、すべての Oracle FS System コンポーネントの合計の最大ワット数の要件に基づいて使用する必要があります。 最大 4 つのデバイスをシステムでモニターできます。UPS から収集される情報には、次のものが含まれます。

電源障害が発生した場合、UPS デバイスは AC 電源からバッテリ電源に切り替えたあと、UPS がバッテリ電源で動作していることを示す SNMP トラップメッセージを Oracle FS System に送信します。それにより、Oracle FS System は保守的な動作状態に切り替えます。この状態では、正常な電源を復元できる前に UPS バッテリがドレインした場合でもデータを保護するために、すべてのデータ書き込みがストレージアレイに対して行われます。この保守的な状態は、UPS デバイスが、バッテリで動作していないことを示す SNMP トラップメッセージを Oracle FS System に送信し、Oracle FS System を通常のキャッシュ操作に戻したときに終了します。