iSCSI の設定

チャレンジハンドシェイク認証プロトコル (CHAP)、アクセス制御、またはこれら両方を使用する iSCSI ホストがある場合、Oracle FS System でシステム全体にわたる iSCSI 設定も設定する必要があります。iSCSI 設定の構成では認証方式を定義し、さらに、Oracle FS System にアクセス制御を定義して、該当する SAN ホストのみがシステムにアクセスできるようにします。

各イニシエータに CHAP とアクセス制御を構成した場合、iSCSI をグローバルで構成する必要はありません。

Internet Storage Name Service (iSNS) を使用すると、TCP/IP ネットワーク上の iSCSI デバイスのディスカバリ、管理、および構成を簡単に行えます。iSNS が提供するインテリジェントなストレージディスカバリおよび管理サービスはファイバチャネルネットワークの同等のサービスに匹敵します。iSNS を使用すると通常の IP ネットワークをストレージエリアネットワークのように機能させることができます。

iSNS 機能を正しく機能させるため、Oracle FS System 上のすべての iSCSI ポートが同一のプライマリ iSNS サーバーにアクセスするように構成する必要があります。これは、Oracle FS System に関連付けられているディスカバリドメインセットのメンバーであるイニシエータのセットを iSCSI ポートが iSNS データベースに問い合わせたときに、すべての iSCSI ポートで同じ結果が得られるようにするために不可欠です。
重要! iSCSI ポートが iSNS サーバーにアクセスできない場合、またはアクセスできなくなった場合、Oracle FS System は iSNS エラーイベントをレポートしますが、通常どおり動作し続けます。iSNS アクセス制御を正しく機能させるには、Oracle FS System 上の少なくとも 1 つの iSCSI ポートが、システムの再起動中に iSNS サーバーにアクセスできる必要があります。そうでない場合、すべての iSCSI ログインが拒否されます。