さまざまな方法でオンラインデータレプリカを作成できます。ストレージアレイ内の容量がどのように消費されるかは、各方法で異なります。
Oracle FS System Manager (GUI) にはクローン LUN と関連付けられている親の LUNs の関係が、レプリカツリーと呼ばれる階層関係で表示されます。レプリカツリーにはクローンのクローンも表示されます。
クローン LUN
ボリュームコピー
QoS の変更に伴って移行されるボリュームコピーと論理ボリュームは、データ操作が完了するまでは元のレプリカツリーから移動しません。ボリュームコピーまたは移行が終了すると、ボリュームは元のレプリカツリーから削除され、新しいレプリカツリーのルートになります。
ボリュームコピー操作を開始したあと、またはシステムによるデータ移行操作が開始したあとに、レプリカツリー内のオブジェクトのホームを変更する場合、ホームコントローラの変更方法はレプリカタイプによって異なります。ソースボリュームからコピーがまだ分離されていない場合、システムはそのコピーのホームを変更します。しかし、すでにコピーが分離されている場合は、コピーはすでに元のレプリカツリー上にないため、コピーのホームは変更されません。
レプリカタイプ | 説明 | 容量使用 |
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Clone LUN | ソース LUN とクローン間のデルタのみが格納された、読み取りと書き込みが可能な LUN の特定時点のスナップショットを作成します。変更されていない LUN データについては、クローンはソース LUN に依存します。 | クローンに割り当てられたシステム領域を消費します。ソースまたはクローンに対する変更のみ格納されます。 |
ボリュームコピー | 論理ボリュームのブロックレベル、フルイメージの読み取り書き込みコピーを作成します。ボリュームコピーの QoS 属性と元のボリュームの QoS 属性は異なることがあります。 | システム容量の空き領域から、現在のボリュームサイズと同じサイズを消費します。 |
レプリカには事前の構成 (初期の QoS 割り当て以外) は不要です。
システムは 1 回かぎりの明示的な操作としてレプリカを作成します。
システムはソースボリュームと同じ Oracle FS System 上にレプリカを作成します。
システムはソースボリュームから独立しているレプリカを作成します。ソースボリュームのデータが変更されても、それらの変更はレプリカに反映されません。