「ストレージプロファイルの作成」ダイアログ

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カスタム QoS を持つ新しいストレージプロファイルを追加します。それにより、論理ボリュームの管理時にこのストレージプロファイルを選択できます。
名前

ストレージプロファイルの名前を識別します。この名前には、場合によっては、プロファイルに関連付けられたアプリケーションの名前が含まれます。

ストレージプロファイル名は、最大 128 文字の UTF-8 文字で構成できます。

基本的な QoS 設定の入力
次の基本的な QoS パラメータを入力できる「基本的な QoS 設定の入力」ダイアログを開きます。システムは、基本的な設定の選択を次の詳細な QoS 設定に変換します。
  • RAID レベル

  • 先読み

標準的なアクセス
データアクセスのもっとも一般的な方法を識別します。有効なバイアス:
順次

読み取りリクエストおよび書き込みリクエストによるデータの操作が、主に物理的な順序でレコードに順々にアクセスすることによって行われることを示します。

ランダム

読み取りリクエストおよび書き込みリクエストによるデータの操作が、主に任意の順序でレコードにアクセスすることによって行われることを示します。

混在

読み取りリクエストおよび書き込みリクエストによるデータの操作が、順次に行われる場合とランダムに行われる場合があることを示します。

I/O バイアス
一般的な読み取りと書き込みの比率を識別します。有効な I/O バイアス:
読み取り

アクセスリクエストのほとんどが読み取り操作のために行われることを示します。

書き込み

アクセスリクエストのほとんどが書き込み操作のために行われることを示します。

混在

アクセスリクエストの数が読み取り操作と書き込み操作でほぼ同じであることを示します。

冗長性

Oracle FS System がボリューム用に作成するパリティービットのコピーの数を識別します。

有効な冗長性レベル:
単一

消失データの回復に役立つように、元のユーザーデータに 1 セットのパリティービットを追加して格納します。1 台のドライブに障害が発生しても、データへのアクセスが維持されます。シングルパリティーは、RAID 5 テクノロジを使って実装され、パフォーマンス型メディアを指定するストレージクラスのデフォルトの冗長レベルになります。

二重

消失データの回復に役立つように、元のユーザーデータに 2 セットのパリティービットを追加して格納します。2 台のドライブに同時に障害が発生しても、データへのアクセスが維持されます。ダブルパリティーは、RAID 6 テクノロジを使って実装され、容量型メディアを指定するストレージクラスのデフォルトの冗長レベルになります。

RAID レベル

1 つ以上のドライブの損失からデータを回復するシステムの機能を強化するために使用されるストレージメカニズムを識別します。

可能性のある RAID レベル:
シングルパリティー

実際のデータに加えて、論理ボリューム用のパリティービットが 1 セット存在することを示します。このパリティーレベルでは、1 台のドライブの損失から保護されます。シングルパリティーは、RAID 5 ストレージテクノロジのバリアントとして実装されます。

ダブルパリティー

実際のデータに加えて、論理ボリューム用のパリティービットが 2 セット存在することを示します。このパリティーレベルでは、書き込みパフォーマンスに対するわずかなコストで、1 台または 2 台のドライブの損失から保護されます。ダブルパリティーは、RAID 6 ストレージテクノロジのバリアントとして実装されます。

ミラー化

ボリューム用のパリティービットが存在しないことを示します。代わりに、システムは 2 つの異なる場所にデータを書き込みます。この RAID レベルでは、少なくとも 1 台 (場合によっては複数) のドライブの損失から保護され、ランダム書き込み操作のパフォーマンスが向上します。ミラー化 RAID は、RAID 10 ストレージテクノロジのバリアントとして実装されます。

先読み

順次読み取り操作に対して使用される先読みポリシーを識別します。このポリシーによって、システムがコントローラキャッシュに配置する追加データ (あれば) の量が決まります。有効なポリシー:

通常

入力リクエストと出力リクエストによるデータアクセスの大部分がランダムまたは順次とランダムの混在であることを示します。

積極的

入力リクエストと出力リクエストによるデータアクセスの大部分が順次であり、ワークロードが読み取り操作に偏っていることを示します。

保守的

入力リクエストと出力リクエストの大部分が順次であり、ワークロードが書き込み操作に偏っていることを示します。

優先度
論理ボリュームのさまざまな操作に与えられる優先度を識別します。 (コントローラの処理キューなど)。処理キューの優先度は、ボリューム専用に割り当てられるコントローラの CPU サイクルの割合を定義します。交換型ドライブのどこにデータがストライプされるかも識別します。有効な優先度レベル:
最高

もっとも高い処理キュー内のリクエストへの応答の優先度を示します。

次に高い処理キュー内のリクエストへの応答の優先度を示します。

中程度の処理キュー内のリクエストへの応答の優先度を示します。

2 番目に低い処理キュー内のリクエストへの応答の優先度を示します。

アーカイブ

もっとも低い処理キュー内のリクエストへの応答の優先度を示します。

詳細

システムのパフォーマンスに影響を与える可能性のある QoS プロパティーへのアクセスを提供します。
注: このオプションは、すべての QoS プロパティーを理解している上級管理者に推奨されます。
書き込み

プロファイルで使用する書き込みキャッシュルールを識別します。

有効なオプション:
ライトスルー

データをコントローラキャッシュとストレージアレイに書き込んでから、書き込みリクエストを完了します。このルールによって、書き込みリクエストがアプリケーションに戻る前に、データが安全にストレージに書き込まれます。ライトスルーキャッシュは、データをストレージアレイとキャッシュの両方に書き込むため、ライトバックキャッシュより実行速度が遅くなります。

ライトバックキャッシュ
データをコントローラキャッシュに書き込み、ディスクへの書き込みが完了するのを待たずにただちに書き込みリクエストが戻ります。システムは、アイドルサイクル中にキャッシュからストレージアレイにデータを書き込みます。ライトバックキャッシュは、データをキャッシュに書き込むだけで書き込みリクエストが完了するため、ライトスルーより実行速度が速くなります。
重要! システムが予期せずに停止した場合、ストレージに書き込まれていないキャッシュ内のデータは消失する可能性があります。

システムは、停止プロセス中にキャッシュ内のすべてのデータをストレージアレイに書き込みます。

デフォルト

選択された QoS 設定に基づいて Oracle FS System が適切な書き込みキャッシュルールを選択することを示します。

ストライプ幅

データが書き込まれるドライブグループの数を識別します。

カスタムストレージプロファイルでは、事前定義された値からストライプ幅を選択できます。1 から 64 までの値を入力することもできます。
事前定義されたストライプ幅の値:
1

1 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

2

2 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

3

3 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

4

4 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

6

6 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

8

8 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

64

64 個のドライブグループのストライプ幅を示します。

すべて

論理ボリュームが使用可能なすべてのドライブグループにわたってストライプ化されることを示します。

自動選択
ユーザーが選択した「優先度」オプションに基づいて Oracle FS System がストライプ幅を決定することを示します。
注: 「自動選択」オプションを使用することをお勧めします。
「自動選択」を選択すると、システムはユーザーが選択した「優先度」に対して次のストライプ幅を使用します。ただし、GUI にはシステムが決定した実際のストライプ幅ではなく、「自動選択」が表示されます。
  • 「アーカイブ」優先度: システムは 2 個のドライブグループのストライプ幅を使用します。

  • 「低」優先度: システムは 2 個のドライブグループのストライプ幅を使用します。

  • 「中」優先度: システムは 3 個のドライブグループのストライプ幅を使用します。

  • 「高」優先度: システムは 4 個のドライブグループのストライプ幅を使用します。

  • 「最高」優先度: システムは 4 個のドライブグループのストライプ幅を使用します。

優先ストレージクラス

論理ボリュームが存在するストレージクラスのメディアと、Oracle FS System がそのメディアを使用する優先順位を指定できます。

優先順位

Oracle FS System がストレージクラスを使用する優先順位を示します。

たとえば、データベースレコードをアーカイブするためのプロファイルを作成する場合は、大容量のストレージクラスを第一候補として選択します。大量のデータを管理するプロファイルでは、読み取りおよび書き込み操作に合わせて最適化されたストレージクラスを選択します。

ストレージクラス

論理ボリュームが存在する物理メディアのカテゴリを指定します。

有効なメディアタイプ:
パフォーマンス SSD

バランスの取れた読み取りおよび書き込み操作のパフォーマンスに合わせて最適化されたソリッドステートドライブ (SSD) にデータが格納されることを指定します。

容量 SSD

容量のパフォーマンスと読み取り操作に合わせて最適化された SSD にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、書き込みパフォーマンスをある程度犠牲にして、読み取りパフォーマンスと容量の最適化を達成します。

パフォーマンスディスク

高速なハードディスクドライブ (HDD) にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、容量をある程度犠牲にして、読み取り操作と書き込み操作のアクセス時間および待機時間を短縮します。

容量ディスク

大容量の交換型 HDD にデータが格納されることを指定します。このストレージクラスでは、速度をある程度犠牲にして容量を最適化します。テープストレージがオプションに含まれていないストレージシステムでは、常にこのストレージクラスが 1G バイトの容量あたりでもっとも低いコストを提供します。