アプリケーションの追加がパフォーマンスに影響を与えるかどうかを判断する

次の手順は、Oracle FS System Manager (GUI) を使って Oracle FS System のパフォーマンスを測定することで、アプリケーションの追加がパフォーマンスに影響を及ぼすかどうかを判断する方法の一例です。

前提条件:
  • アプリケーションのインストール先となる LUN の名前。

  • アプリケーションの 1 つまたは複数の LUN および既存の LUN 用のストレージドメイン。

この手順ではまず、アプリケーションのインストール前後で、ストレージドメイン内の既存の LUN のリアルタイム統計を取得します。アプリケーション用に 1 つまたは複数の新しい LUN が作成された場合は、アプリケーションのインストール後にそれらの LUN のリアルタイム統計を取得します。

注: この例では、新しいアプリケーションのインストールの前後で LUN 上のアプリケーションが同じ量のデータを生成しているものと仮定しています。

次の手順では合計待機時間と合計 IOPS の取得手順について説明します。アプリケーションを追加する前後でこのデータを取得します。アプリケーション用に 1 つまたは複数の新しい LUN が追加された場合は、アプリケーションのインストール後にその LUN についてこのデータを取得します。

  1. LUN のストレージドメインを確認するには、「SAN」 > 「ストレージ」 > 「LUN」に移動します。列「グループ」の下にストレージドメインが一覧表示されます。
  2. LUN の待機時間を確認するには、「SAN」 > 「統計および傾向」 > 「LUN」に移動し、LUN を選択します。
    • LUN のページから I/O 待機時間のデータを表示できます。

    • 「アクション」 > 「詳細の表示」を選択すれば、より詳細な情報を表示できます。

    • I/O 待機時間をリアルタイムのグラフとして表示する場合は、「アクション」 > 「LUN のリアルタイム統計」を選択します。

    • 「LUN のリアルタイム統計」から、「グラフの追加」をクリックし、「合計待機時間」を選択し、「OK」をクリックします。

  3. LUN の IOPS を確認するには、「SAN」 > 「統計および傾向」 > 「LUN」に移動し、LUN を選択します。
    • LUN のページから IOPS のデータを表示できます。

    • 「アクション」 > 「詳細の表示」を選択すれば、より詳細な情報を表示できます。

    • IOPS をリアルタイムのグラフとして表示する場合は、「アクション」 > 「LUN のリアルタイム統計」を選択します。

    • 「LUN のリアルタイム統計」から、「グラフの追加」をクリックし、「合計 IO 数/秒」を選択し、「OK」をクリックします。

    同じ LUN から、まず「合計待機時間」のグラフを開いたあとで「合計 IO 数/秒」のグラフを開けば、両方のグラフを同じペイン内に表示して統計を比較できます。また、ほかの LUN についても同じ操作を行なって、複数の LUN に対する統計を一度に比較することも可能です。

管理者は、アプリケーションの追加後にパフォーマンスに変化が生じたかどうかや、追加後のパフォーマンスが許容範囲かどうかを、LUN の待機時間や IOPS をチェックすることによって判断します。