Rankは、指定された範囲内の値に対するランク値を算出する財務関数です。Rank関数は、Oracle Hyperion Financial Reportingで処理され、データベース接続には依存しません。関数の構文:
Rank([参照], 順序)
Rank([参照], 順序, 一意)
引数 | 説明 |
---|---|
参照 | 列を識別する文字と行を識別する数字を使用して、ランク付けするセル、行または列の範囲を示します。たとえば、列Aの行1から行5の値をランク付けするには、[A,1:5]と指定します。 セル範囲のある.ifNNプロパティを使用して、非数値の値を持つ任意のセルに数値を割り当ててランク付けできます。たとえば、.ifNN(-1)を指定すると、値の欠落したセルすべてに値-1を割り当てます。 |
順序 | 値をランク付けする順序を示します。昇順でランク付けされた最小値は、ランク付けの結果として1を与えられます。降順でランク付けされた最大値は、ランク付けの結果として1を与えられます。順序は、次のキーワードまたは値のいずれかで表します。
キーワードの大文字と小文字は区別されません。 注意: 順序を指定する数値やキーワードは、引用符で囲みません。 |
一意(オプション) | オプション。参照パラメータで次のように同等の値を処理する方法を示すブール・キーワード。
|
例
列Bの式は、列Aの行1から行5にある値を降順でランク付けします。
Rank([A,1:5], descending)
次のような結果になります。
東部 | Rank | |
---|---|---|
コーラ | 16 | 2 |
ジュース類 | 23 | 1 |
ビール | 16 | 2 |
低カロリー | #Missing | #Missing |
ルート・ビール | 0 | 4 |
2つの値が同じ場合、同じランク値が付けられます。上の例では、コーラとビールが同じ値であるため、同じランク値が付けられます。
次の列Bの式は、数値でないものに-1という値を割り当て、ランク付けできるようにしています。
Rank([A,1:5].ifNN(-1), descending)
次のように、#Missing値のランクは5になります。
東部 | Rank | |
---|---|---|
コーラ | 16 | 2 |
ジュース類 | 23 | 1 |
ビール | 16 | 2 |
低カロリー | #Missing | 5 |
ルート・ビール | 0 | 4 |
次の例では、前述の例の結果に一意パラメータがどのように影響するかを示します:
次の列Bの式は、非数値に-1という値を割り当て、ランク付けできるようにしています。また、ランクはそれぞれ一意であることも示しています。
Rank([A,1:5].ifNN(-1), descending, true)
次の結果では、欠落値に5のランクが割り当てられ、コーラと同じデータ値であってもビールには3のランクが割り当てられています。
東部 | Rank | |
---|---|---|
コーラ | 16 | 2 |
ジュース類 | 23 | 1 |
ビール | 16 | 3 |
低カロリー | #Missing | 5 |
ルート・ビール | 0 | 4 |