予算レビュー・プロセスの開始

プランニング・ユニットを使用して、予算の追跡およびステータスの確認、問題やプランニング・ユニット所有権の処理を行います。プランニング・ユニットはシナリオ、バージョンおよびエンティティまたはエンティティの一部の組合せです。シナリオとバージョンはレビュー・サイクルの基礎です。予算プロセスが完了するまで、プランニング・ユニットは確認者間を移動します。レビュー・プロセスは、プランニング・ユニットに対して所有者および確認者を選択したときに設定した移動パスに沿って行われます。ただし、イベントにより移動パスの変更がトリガーされた場合は異なります。

プランニング・ユニットが開始される前に、書込みアクセス権を持つすべてのユーザーは、プランニング・ユニットに関連付けられたデータを変更できます。ただし、プランニング・ユニットが開始されると、データを変更する機能は、ユーザー・タイプに依存します:

  • 承認管理者 - 承認管理者は、承認プロセスの定義および設定を担当します。プランニング・ユニット階層を定義したら、承認管理者は、プランニング・ユニットを開始することによって、承認プロセスを開始します。

  • 承認所有者 - 承認所有者がプランニング・ユニットの所有権を受け取った場合、プランニング・ユニットの確認、およびプランニング・ユニットに関連付けられたデータの変更が許可され、コメントを入力できます。

  • 承認確認者 - 承認確認者がプランニング・ユニットの所有権を受け取った場合、プランニング・ユニットの確認が許可され、コメントを入力できます。確認者は、プランニング・ユニットに関連付けられたデータの変更は許可されていません。

  • 承認通知者 - 承認通知者は、プランニング・ユニットが別のユーザーに移行する際に電子メール通知を受信する関係者です。

承認プロセスの詳細は、予算編成プロセスの管理を参照してください。

表13.  予算レビュー・プロセスの開始

ユーザー

タスク

管理者

プランニング・サイクルのためにプランニング・ユニットを開始します

アクセス権のあるユーザー

データを入力します

アクセス権のあるユーザー

データを計算します

アクセス権のあるユーザー

オプションで送信のコピーを作成します

アクセス権のあるユーザー

レビューのためにデータを上位へ移動します

アクセス権のあるユーザー

レビュー・プロセスをサポートする注釈を入力します。

注意:

プランニング・ユニットの所有者が決まるまで、複数のユーザーがそれを更新できます。プランニング・ユニットが上位の次の確認者に移動されるときに、非所有者のアクセス権限は読取り専用に変更されます。

アクセス権のあるユーザー

プランニング・ユニットのレビューの準備ができたことを確認者に通知します

アクセス権のあるユーザー

上位へ移動されたプランニング・ユニットのデータをレビューします

アクセス権のあるユーザー

フォームを通して上位へ移動されたデータの読取りおよび変更を行います

アクセス権のあるユーザー

ビジネス・ルールを実行します

アクセス権のあるユーザー

Financial Reporting、OracleのHyperion Web Analysis、Smart Viewまたはサードパーティのレポート・ツールを使用して、上位へ移動されたデータを読み取ります

アクセス権のあるユーザー

データ値の変更、注釈の入力、プランニング・ユニットのサインオフ、プランニング・ユニットの上位への移動、拒否および承認を行います

管理者

プランニング・プロセス・ステータスを確認します

管理者

補足的注釈を読み取ります

管理者

監査証跡を表示します

管理者

プランニング・サイクルを完了します

管理者

Essbaseのシナリオおよびバージョンへのユーザーのアクセス権を読取り専用に変更します

管理者と対話型ユーザー

Financial Reportingを使用してレポートを発行します