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Oracle® Hyperion Calculation Manager設計者ガイド

E79671-02
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圧縮ディメンションの選択

集約ストレージ・データベースの圧縮の見積りを表示できます。ディスクのデータベースのサイズに関連する圧縮の見積りは、どのディメンションが圧縮ディメンションとしてタグ付けされているかに応じて異なります。

「圧縮ディメンションの変更」ダイアログで、各データベース・ディメンションに関する情報が一連の列に表示されます:

  • ディメンション名

  • 保管されたレベル0メンバー - 保管されているレベル0メンバー数

  • 平均バンドルの入力 - 圧縮ディメンション・バンドル当たりの見積り平均値数

  • 平均値の長さ - 値の保管に必要な見積り平均バイト数

  • 想定されるレベル0サイズ(MB) - 圧縮データベースの見積りサイズ

デフォルトでは、集約ストレージ・データベースの圧縮ディメンションは勘定科目ディメンションです。圧縮ディメンションを変更すると、データベース全体の再構築がトリガーされます。Oracle Essbaseでは、圧縮ディメンションは単一の動的階層である必要があります。ディメンションに異なる階層設定(複数の階層など)がある場合は、単一の動的階層に自動的に設定されます。元の階層設定は失われます。(別のディメンションを圧縮ディメンションとして設定しても、元の階層設定には戻されません。)属性ディメンションを圧縮ディメンションにはできず、属性が関連付けられているディメンションを圧縮ディメンションにすることもできません。

圧縮ディメンションの選択は、パフォーマンスに大幅に影響を与える可能性があります。圧縮ディメンションの適切な候補は、取得のパフォーマンスを維持しながらデータ圧縮を最適化するものです。このトピックでは、最適な圧縮ディメンションの選択に関する情報を提供します。

次の条件を満たすディメンションを、圧縮ディメンションとして選択できます:

  • 圧縮ディメンションは、動的なディメンションである必要があります。

  • 圧縮ディメンションは、単一の動的階層を含んでいる必要があります。

  • 圧縮ディメンションには、属性が含まれていない必要があります。

注意:

集約ストレージ・データベースのアプリケーションにのみ圧縮ディメンションを選択できます。

圧縮ディメンションを選択するには:

  1. システム・ビューで、「データベース・プロパティ」アイコンをクリックします。
  2. エンタープライズ・ビューで、Oracle Hyperion Planning アプリケーション・タイプおよび集約ストレージ・アプリケーションを展開します。
  3. 圧縮ディメンションとして選択するディメンションを伴うデータベースを含むプラン・タイプを右クリックし、「圧縮ディメンションの変更」を選択します。

    「圧縮ディメンションの変更」ダイアログには、選択したデータベース内のディメンション・リストが表示されます。

    注意:

    データベースにデータがないか少量のデータしかない場合、「圧縮ディメンションの変更」ダイアログには、「このデータベースに圧縮ディメンションが選択されていませんでした、圧縮ディメンションが見つかりません。」と表示されます。

    このダイアログの読取り専用の列の説明は次のとおりです:

    • 保管されたレベル0メンバー: 圧縮ディメンションとしてタグ付けされている場合、保管されたレベル0メンバーを多く含むディメンションは、適切に動作しません。動的に計算されるディメンションと同様に、圧縮ディメンションからの上位レベルの取得は一般的に遅くなります。

    • 平均バンドルの入力: 値の間で大量の#Missingデータがアウトライン全体に分散しているのではなく、値がディメンションまたは階層の連続したメンバーでグループ化されている場合、圧縮はより有効です。データベースでは、グループの場所と内容に関する情報を保管し、メンバーごとに個別に保管しないことで、メモリーが節約されます。平均バンドルの入力は、グループに保管されている値の平均数です。これは1から16の間となり、16が最適です。平均バンドルの入力がより高い圧縮ディメンションを選択するということは、データベースがより適切に圧縮されることを意味します。

      一部のアウトラインでは、頻繁に移入されるメンバーがグループ化されるように圧縮ディメンション内の数値を順序付けすることで圧縮を改善できます。移入されるメンバーをグループ化すると、より多くの値が各バンドルに適合し、平均バンドルの入力の値が高くなり圧縮効果が向上します。

    • 平均値の長さ: 平均値の長さは、バイト単位の平均ストレージ・サイズで、セルに保管される値に必要です。これは2バイトから8バイトの間となり、2バイトが最適です。圧縮しない場合、セルに値を保管するには8バイト必要です。圧縮する場合、値の長さに応じて、必要なバイト数はより少なくなります。たとえば、10.050001は圧縮しても8バイトが必要ですが、10.05で必要なのは2バイトのみです(圧縮する場合保管に4バイト必要)。平均値の長さがより小さいディメンションでは、データベースの圧縮効率が高くなります。

      データ値の小数点以下を2桁以下に丸めると平均値の長さを短縮でき、圧縮効率が向上します。

    • 適切なレベル0サイズ: この値は圧縮されたデータベースの見積りサイズを示します。適切なレベル0サイズの値が小さい場合、このディメンションを選択するとより適切な圧縮が期待できることを示します。

  4. 圧縮ディメンションにするディメンションの左にあるラジオ・ボタンを選択します。
  5. 「OK」をクリックします。
  6. 「圧縮ディメンションの変更の確認」確認ダイアログの「OK」をクリックします。

    変更の進行状況を示すメッセージが表示されます。その後、「圧縮ディメンションの変更ステータス」ダイアログが表示されます。

  7. 「圧縮ディメンションの変更ステータス」「OK」をクリックして終了するか、「詳細の表示」をクリックして圧縮ディメンションの変更の詳細を表示します。