SysObject

Sysと呼ばれる1つのSysObjectは、自動的に作成されます。このオブジェクトはすべてのコンテキストで使用可能で、汎用的な関数およびData Relationship Managementアプリケーションの情報を提供します。このオブジェクトにプロパティはありません。

表16.  SysObjectメソッド

名前

説明

FormattedDate (value, formatString)

式のシステム・ルールに従って日付をフォーマットします。古い式プロパティに正確に一致させる下位互換に便利です。

  • 値はDateオブジェクトか有効な日時文字列であることが必要です

  • formatStringは、有効なフォーマット文字列であることが必要です(FormattedDate関数を参照してください)

GetNextID(key)

特定の文字列キー値について次に使用可能な整数IDを返します。

GetPropDef(abbrev)

指定されたプロパティ名のPropDefObjectを戻します。名前は、完全修飾名であることが必要です。

GetRequestByID(int)

ワークフロー要求をID別に返します。

GetSysPrefValue(abbrev)

指定されたシステム・プリファレンス(HierNodeSeparatorなど)の値を戻します

InRange(dataType, input, min, max, minExclusive, maxExclusive)

式関数InRangeに対応します。必須パラメータはdataType、inputおよびminです。

IsNodeAbove(ancestor, child)

階層内で祖先が子より上の場合にTrueを戻します。パラメータがLocalNodeObjectsではない場合、または同じ階層にない場合にFalseを戻します。

IsNodeBelow(descendant, parent)

階層内で子孫が親より下の場合にTrueを戻します。パラメータがLocalNodeObjectsではない場合、または同じ階層にない場合にFalseを戻します。

RunFormula(node, propDef, formulaString)

Data Relationship Managementの式を実行し、文字列の結果を戻します

  • ノードはNodeObjectまたはLocalNodeObjectです。NodeObjectを渡す際に、式文字列でローカル・プロパティを参照しないようにする必要があり、参照するとエラーが発生します。LocalNodeObjectを渡す際は、使用可能なすべてのグローバルおよびローカルのプロパティを参照できます。

  • propDef––正しく解析または実行するには、一部の式関数にプロパティ定義が必要です。これらの関数を使用する際は、プロパティ定義を指定する必要があります。一般的に、プロパティ定義文字(レベル、グローバルとローカル、およびタイプなど)は一致する必要がありますが、formulaString用の実際のプロパティである必要はありません。関連がなくてもかまいません。ほとんどの式で、このパラメータにnullを渡すことができます。構文はSys.GetPropDef(abbrev)です。

    Sys.RunFormula(node, Sys.GetPropDef("Custom.MyProp1"), "Concat(Prop value ', PropValue(Custom.MyProp2),' ,is, ,valid)");
  • formulaStringは従来のData Relationship Management式です; 空白は式のリテラルの一部とみなされるため、必要に応じて削除する必要があります。

    注意:

    これはベスト・プラクティスではないため、従来の動作と完全に一致させる必要がある場合にのみ使用します。このメソッドを使用すると、パフォーマンスが低下します。