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リリース11.1.2.4
Oracle Data Relationship Managementは、LDAPおよびMicrosoft Active Directoryなどの外部ユーザー・ディレクトリ内のユーザーおよびグループのOracle Hyperion Shared Servicesを使用したプロビジョニングをサポートしています。これらのディレクトリに定義されているユーザーおよびグループは、Shared Servicesに登録されているData Relationship Managementアプリケーションへのユーザー役割でプロビジョニングできます。Shared Services内のプロビジョニング済ユーザー・グループは、ユーザー・メンバーシップを自動的に管理するために、ノード・アクセス・グループおよびプロパティ・カテゴリにマップできます。共通ユーザー・プロビジョニングは、外部ユーザー認証にOracle Hyperion Shared Servicesを使用するData Relationship Managementアプリケーションでオプションとして使用できます。
Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionとのパッケージ化された統合により、Data Relationship Managementを使用して、Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionでサポートされている、ERPソース・システムとEPMターゲット・アプリケーション間のディメンション・メンバー・マッピングを管理できます。この統合の設定および使用方法の詳細は、Oracle Data Relationship Management Enterprise Performance Management統合ガイドを参照してください。
ワークフロー・モデルの説明およびワークフロー・タスク手順では、関連するWebリソースへのカスタム・ハイパーリンクの使用が許可されており、Data Relationship Governance要求に参加しているユーザーをサポートできます。Governanceユーザーは、Webクライアントの「要求」ページでこれらのリンクを表示でき、指示に従いターゲットのWebリソースに移動できます。
Webクライアントの階層の参照ページにある検索機能には、検索結果の一部として暗黙的共有ノードを含めるオプションがあります。このオプションは、共有ノードを使用する階層内のノードのすべてのインスタンスを検索するために使用できます。
Oracle Data Relationship Management Analyticsモジュールには、マスター・データの変更の追跡、要求メトリックの分析、ユーザー割当てとアクティビティのモニターおよびメタデータ・オブジェクトの使用状況の分析を行うためのダッシュボードとレポートが備わっています。分析ユーザーおよび管理者は、Data Relationship ManagementでOracle Data Relationship Management Analyticsからガバナンス要求へのドリルなど、複数層の詳細をドリルスルーできます。
Data Relationship Managementシステムで一定期間に発生した変更を集約したビューが提供されます。このダッシュボードのメトリックは、コミット済の要求およびすべての対話型の変更に基づきます。このダッシュボードには、ノード全体での追加、更新、移動、削除などの変更アクションおよびプロパティの変更が含まれ、階層、ノード・タイプ、プロパティ・カテゴリなどによる変更の視点が加わります。ユーザーは変更メソッド(対話型またはワークフロー)別の変更のトレンドを理解し、ガバナンスの取込みを承認できます。ユーザーはコンテキストで各変更にドリルしてトランザクションの詳細を確認したり、これらの詳細をフラット・ファイルにエクスポートしてオフラインでさらに分析したりできます。
孤立および共有ノードの数、ノードの合計数、前のバージョンからのノードの合計増加数または減少数(系列化されたバージョンの場合)、および過去30日間の合計増加数または減少数(系列化されていないバージョンの場合)が表示され、バージョンおよび階層の経時変化を分析できます。
開いているOracle Data Relationship Governance要求に関係があるキー・パフォーマンス・インジケータが表示され、ボトルネックおよび期限切れまたは期限の近い要求を特定でき、Data Relationship Governance要求にドリルバックして要求を変更できます。
参加者の動作のトレンド、リソース負荷などの完了した要求の履歴パフォーマンスの表示によるData Relationship Governanceワークフロー・モデル・デザインの分析およびData Relationship Governance要求へのドリルバック機能が提供されます。ワークフロー・モデルの分析では、各ワークフロー・モデルによって処理された、完了した要求のパフォーマンスがレポートされ、サービス・レベル合意、達成された自動化のレベル、サイクル時間、コミットされたリソース、要求の負荷、スループットおよび参加者の関与に基づいてモデルのパフォーマンスを理解できます。
役割別のユーザーまたはユーザー別の役割のリストがライセンスされたユーザー・タイプ別のカウントとともに示されます。
対話型およびワークフロー・ユーザー・グループ別のユーザーのリストが示されます。
ユーザーおよびユーザー・グループと特定のData Relationship Managementオブジェクトとのマッピングが示されます。
階層のノードに対するユーザーおよびグループのデータ権限が示されます。
ワークフロー・モデル・ステージに対するユーザーおよびグループのデータ権限が示されます。
一定期間のユーザー・ログイン・アクティビティのトレンド・レポートを提供します。
問合せ、比較、インポート、エクスポート、ブレンダ、ブックといったData Relationship Managementオブジェクトに関する度数分布および経過期間の情報が示されます。
Webサービスという新しいタイプの外部接続が使用可能で、Webサービス・エンド・ポイントを指す外部操作の作成をサポートします。Webサービス接続を使用して、Webサービスを介してアクセス可能な外部データを参照したり、Webサービスを介してデータの変更を外部システムにコミットします。SOAPおよびRESTful Webサービスがサポートされます。
外部操作は、Webサービス接続およびOracleおよびSQL Serverのデータベース接続について定義および編集できます。データベース操作では、カスタムSQL定義、ストアド・プロシージャの実行および文のパラメータ化が可能です。Webサービス操作では、HTTP要求を実行し、XMLまたはJSONを使用して応答を受信します。外部操作は、参照またはコミットとして構成されます。参照操作では、外部システムからデータを読み取ります。コミット操作では、外部システムにデータを書き込みます。データベースおよびWebサービス接続では複数の操作がサポートされます。
外部参照プロパティでは、外部データベースまたはWebサービスから取得されるリアルタイム・データを使用してノード・プロパティ値を拡充できます。外部参照の結果を使用して値の外部リストからアイテムを選択してプロパティ値として使用したり、外部ソースのデータを使用して要求アイテム・プロパティ値を計算します。外部参照プロパティは、Data Relationship ManagementおよびData Relationship Governanceで使用できます。
外部コミット操作をガバナンス・ワークフロー・タスクに対して構成し、承認された変更をターゲット・システムに即座に同期させることができます。外部コミット操作は、ガバナンス要求がコミットされた後トリガーされます。データベースでSQLまたはストアド・プロシージャを実行し、データを挿入、更新または削除します。SOAPまたはREST Webサービスを呼び出し、データを作成、更新または削除します。
動的スクリプトを使用して、アイテムの「名前」および「親」プロパティ値を計算するようにワークフロー・タスクを構成できます。「名前」プロパティ値は、「リムの追加」および「リーフの追加」タスクに対して計算できます。「親」プロパティ値は、「リムの追加」、「リーフの追加」、「挿入」および「移動」タスクに対して計算できます。
「リムの追加」/「リーフの追加」ワークフロー・タスクのドメイン
「リムの追加」/「リーフの追加」ワークフロー・タスクでドメインを構成して、指定したドメインにノードを追加する要求アイテムを作成できます。要求のターゲット・バージョンは、バージョンに追加するノードと同じドメインで構成する必要があります。
「エンリッチ」/「コミット」ワークフロー・ステージでの「親」のオーバーライド
「エンリッチ」および「コミット」ワークフロー・ステージのガバナンス・ユーザーは、前のステージで要求に追加された要求アイテムの親をオーバーライドできます。「リムの追加」、「リーフの追加」、「移動」、「挿入」および「更新」ワークフロー・タスクは、「親」プロパティ値の編集を許可するように構成できます。
同じノードの非キー値に対するプロパティ変更は、関連アイテム間で同期されます。関連アイテムが存在する場合、一方のプロパティ値を更新すると、もう一方のアイテムに対する同じ要求内の関連アイテムのアイテム詳細表示が変更されることがあります(両者が共通プロパティを共有する場合)。
動的スクリプティング・オブジェクト・モデルは、ワークフロー要求の新規オブジェクト、要求アイテムおよびアイテム詳細を提供して、「名前」や「親」などの要求アイテム・プロパティを計算するためにこれらのオブジェクトに格納されているデータにアクセスします。「システム」オブジェクトのGetNextIDメソッドは、動的スクリプトを使用して新規ノードの「名前」を計算するためにNextID機能へのアクセスを提供します。
階層ウィンドウに、「すべての列サイズの自動調整」というラベルの付いた新しいツールバー・ボタンがあります。階層ウィンドウが最初に開かれたときに、指定した「表示基準」列は、使用可能な合計幅に対する等価なパーセンテージを使用して表示されます。「すべての列サイズの自動調整」ボタンをクリックすると、各列の最大長プロパティ値に基づいて、表示されているすべての列の幅が更新されます。サイズ変更は、現在のページに表示されているノードに基づきます。列幅に対する変更は、手動で行うか「すべての列サイズの自動調整」ボタンを使用して行うかにかかわらず、そのウィンドウが開いているかぎり永続化されます。
「リーフの追加」または「リムの追加」アクション・タイプで構成された元のワークフロー・タスクを使用したガバナンス要求アイテムには、要求への要求アイテムの追加時に名前が定義されている必要があります。要求内の他の関連アイテムとともに参照整合性を保存するために、要求アイテムを要求に追加した後は名前を直接編集できません。「リーフの追加」または「リムの追加」要求アイテムの名前を変更するには、要求アイテム詳細の「名前」プロパティで提供される「名前変更」リンクを使用します。「名前変更」機能では、要求アイテムの名前が変更され、新しい名前がそれを親として参照するかノード・データ・タイプ・プロパティを使用する他の要求アイテムと同期されます。要求アイテムの名前変更は、「名前」プロパティが編集可能な任意のワークフロー・ステージで使用できます。
ワークフロー・モデルを構成して、個々の要求のワークフロー・パスを条件付きで変更できます。要求アイテムに特定のプロパティ値があるかどうかまたは特定の検証に失敗した場合に応じて、特定のワークフロー・ステージを含める/除外することができます。異なる承認者を必要とする要求アイテムを分割し、エンリッチメント・タスクを異なる要求に分割して個別のワークフロー・パスに従うこともできます。
要求の他のステージに対する送信または承認を行っていない、別の承認するユーザーを必要とするように、ワークフロー・ステージを構成できます。
要求アイテムをユーザーまたはソース・システムによって作成された外部フラット・ファイルからワークフロー要求にロードできます。送信ステージまたはエンリッチ・ステージの実行中に要求アイテムをロードできます。Webクライアントまたはバッチ・クライアントを使用して、ソース・ファイルがロードされる場合があります。
変更を正当化するか実行されたアクションを説明するため、添付ファイルをワークフロー要求に追加できます。添付ファイルは、要求参加者によって表示およびダウンロードできます。Webクライアントを使用して、添付ファイルが要求にアップロードされます。
コミットされた要求の最終承認者がトランザクション履歴に記録されます。トランザクションの詳細は、要求の変更を管理するユーザーおよび変更を行う時間を含む各トランザクションの監査情報を示します。
送信者は、固有の処理中の要求を取り消す場合があります。
コミット・ユーザーは、データ・マネージャとともにエスカレート済要求にアクセスする場合があります。
エスカレーション・ユーザーは、任意のステージの要求に進むことができます。
データ・マネージャ役割は、処理中の要求を請求解除し、コミットされていない要求を削除できます。
要求コンテンツに簡単にアクセスするためのタブ区切りレイアウト
タスク・ラベルおよび手順のコントロールの表示/非表示
タスク・プロパティの手順
タスク別のカスタム・プロパティ・ラベル
タスク別の要求アイテムに使用される階層のフィルタ処理
追加のアイテムまたは詳細を表示するスプリッタ
Data Relationship Managementアプリケーションを自動構成してOracle Planning and Budgeting Cloudのディメンションをインポート、管理およびエクスポートするために新しいアプリケーション・テンプレートを使用できます。テンプレートをロードした後、ノードを作成して階層に編成し、Data Relationship ManagementのOracle Hyperion Planningディメンションのメンバーシップを割り当てることができます。アプリケーション・テンプレートには、プロパティ、カテゴリ、検証、ノード・タイプ、インポートおよびエクスポートが含まれます。アプリケーション・テンプレートは、クラシックPlanningアプリケーションのディメンションの管理にも使用できます
代替パラメータを使用して、インポートにカスタム・ランタイム・パラメータを渡すことができます。これらのパラメータの値は、孤立階層を作成するためにインポート・オプションとともに使用できます。
単一インポート・セクションで構成され、セクション・ヘッダーを含まないインポート・ファイルをロードできます。
インポート・ファイルの先頭にあるヘッダー・レコードをインポート・プロセス中にスキップできます。スキップするレコードの数はインポート・プロファイルで構成されます。
孤立としてインポートされるノードからバージョンに階層を自動的に作成できます。子が存在しバージョンに親がない最上位の孤立ノードごとに個別の階層が作成されます。子がない孤立ノードは単一の残された孤立階層にインポートできます。
インポート・プロファイルで、インポート・プロセス中に無視されるソース・ファイルに含まれるノードのリストを指定できます。
インポート・プロファイルを構成して、プロファイルを使用してインポートされるすべての階層にノード・タイプ・プロパティと検証を自動的に割り当てることができます。これにより、インポート後に手動で各階層のこれらの構成を処理する必要がなくなります。
値を引用符で囲んで、複数行のフォーマット済メモ・プロパティ値をインポートできます。
インポート・ファイルのセクション・ヘッダーの接尾辞を空のままにできます。
インポートされる列の値のリバース参照を実行するため、インポート・セクション列に対して参照タイプ・プロパティを選択できます。結果の値が参照プロパティを使用する定義されたプロパティに格納されます。
代替パラメータを使用して、カスタム・ランタイム・パラメータをエクスポートに渡すことができます。これらのパラメータの値は、階層グループの選択、問合せフィルタ、動的エクスポート列で使用できます。
エクスポートごとに階層を手動で選択するかわりに、階層グループを使用してエクスポート用の階層を自動選択できます。各エクスポート・プロファイルは、階層グループ・プロパティと階層グループで構成されます。階層が階層グループに割り当てられると、階層がグループを使用したすべてのエクスポートにすぐに含まれます。
動的エクスポート列を使用して、特定の値をエクスポートで使用されるソース・バージョンに存在しない列に追加できます。動的な列にはリテラル値および代替パラメータの組合せを指定できます。
Data Relationship Managementは、単一のマシンに最適化された効率的なアプリケーション・サーバー・アーキテクチャ、64ビット・ハードウェアのマルチプロセッサ・デプロイメントを提供します。各アプリケーションは、以前のリリースで使用された複数のエンジンおよびサーバー構成ではなく単一のエンジンおよびサーバーを使用します。これらの改善により、読取り操作の同時実行性が向上し、エンジン間のイベント・トラフィックがなくなり、リポジトリから転送されたデータへの接続が削減されます。
このリリースのData Relationship Managementはアクセス可能です。Data Relationship Management Webクライアントは、様々な障害を持つユーザーのアクセシビリティ要件をサポートします。これには、完全なキーボード操作とJAWSなどのスクリーン・リーダーとの互換性が含まれます。Oracle Data Relationship Managementは常にアクセシビリティをサポートします。
Cumulative Feature Overviewツールを使用して、以前のリリースで追加された新機能のレポートを作成します。このツールにより、現在の製品、現在のリリース・バージョンおよびターゲット実装リリース・バージョンを識別できます。1回のクリックで、ツールは現在とターゲットのリリース間に開発された製品機能の概要説明のカスタマイズされたセットをすばやく生成します。このツールはこちらにあります:
https://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1092114.1
その最初のリリースでは、Oracle Enterprise Performance Management Mobileを使用して、Oracle Hyperion Planning、Oracle Hyperion Tax ProvisionおよびOracle Hyperion Financial Management間で承認やワークフローを管理できていました。モバイル・アプリの最新リリースでは、クリティカルなClose ManagerおよびData Relationship Governanceの機能がサポートされます。
Oracle EPM Mobile 11.1.2.4をダウンロードして、次のタスクを実行します。
Close Managerを使用して、次のような期末決算アクティビティをすべて調整して完了します。
タスクの表示、送信、承認および却下
通知アラートへの対応、タスク・エラーまたはタスク遅延の調査および解決など
タスク・ステータスの自動管理および追跡
Oracle Data Relationship Governanceでは、次のようなタスクを実行して、変更要求承認ワークフローを管理および送信します。
ワークリストのフィルタ処理による要求の検索
要求に関連付けられた参加者への電子メール送信
要求の承認、エスカレート、却下およびプッシュバック
無効な要求の表示
Oracle EPM Mobileの詳細は、http://www.oracle.com/oll/epmmobileのOracle Enterprise Performance Management Mobileユーザーズ・ガイドを参照してください。
モバイル・アプリケーションをダウンロードします。