サイレント構成の実行

サイレント構成では、構成プロセスが自動化され、各マシンに構成設定を手動で指定することなく、複数のコンピュータ上にEPM System製品を構成できます。

サイレント構成を実行するには、応答ファイルに構成設定を記録します。その後、コマンド行から、応答ファイルに保存した構成オプションを使用して、サイレント構成を実行できます。

注意:

リモート・デスクトップを使用してサイレント構成を実行する場合、管理コンソール・セッションを使用してリモート・デスクトップを実行します。(mstsc /adminを使用してリモート・デスクトップを起動します。)

構成設定を記録してサイレント構成を実行するには:

  1. EPM Systemコンフィギュレータを含むディレクトリに移動します。デフォルトでは、このディレクトリはEPM_ORACLE_HOME/common/config/version_numberです。

  2. コマンド行プロンプトから、configtool.bat -recordfilenameまたは./configtool.sh -record filenameと入力します。filenameは、絶対パスかファイル名になります。

    ファイルはXMLフォーマットで保存されますが、.xml拡張子でファイルを保存する必要はありません。

    EPM Systemコンフィギュレータが起動します。

    ファイル名を指定しない場合は、EPM Systemコンフィギュレータが自動的にファイルを作成します: EPM_ORACLE_HOME/common/config/version_number/configResponse.xml

  3. EPM Systemコンフィギュレータの実行中、記録するオプションを指定します。

    注意:

    サイレント構成を記録する場合、EPM Systemコンフィギュレータを1回のみ実行できます。(「製品の選択」ページに戻って、構成タスクを増やせません。)「タスクの選択」ページに戻った場合は、応答ファイルが再度記録されます。

    構成オプションはXMLフォーマットの応答ファイルに記録されます。パスワードは暗号化されたフォーマットで応答ファイルに保存されます。

    これで、サイレント・モードで製品を構成する準備が整いました。

  4. 製品を構成するマシンに応答ファイルをコピーします。また、構成するマシンからアクセスできるネットワーク・ドライブにファイルをコピーできます。

  5. コマンド行から次のコマンドを入力します:

    configtool.bat -silent filenameまたは./configtool.sh -silent filename

    構成がバックグラウンドで実行されます。

EPM Systemコンフィギュレータ内から構成設定を記録することもできます。構成設定を記録するには、構成時に、構成の確認ページで、「保存」をクリックまたは選択して、場所を参照し、ファイル名を指定して、「保存」をクリックまたは選択します。ファイルはサイレント構成の場合と同じフォーマットで保存されます。

サイレント応答ファイルは、以前のリリースとリリース11.1.2.4間で互換性がありません。EPM Systemの以前のリリースと使用するために作成したサイレント応答ファイルをEPM Systemリリース11.1.2.4と使用する場合は、再作成する必要があります。

構成オプションを変更するため、応答ファイルを後で変更できます。

垂直にスケーリングされている環境を構成している場合、レスポンス・ファイルに次のエントリを追加すると、一意のポートによってサイレント・レスポンス・ファイルを区別する必要はありません:

<auto_port_tick>true</auto_port_tick>

各環境でデータベース、WebLogicおよびShared Services管理ユーザーのパスワードが異なっていても、同じサイレント応答ファイルを異なる環境で使用できます。セキュリティ上の理由から、生成されたサイレント・ファイルのパスワードの値が暗号化されたフォーマットで格納されますが、EPM Systemコンフィギュレータは暗号化されていないフォーマットもサポートします。サイレント・ファイルのデータベース、WebLogic、およびShared Servicesのパスワード・プロパティを次のフォーマットに変更することをお薦めします:

Database Password
<property name="password" encrypt="true">clearTextPasword</property>

Weblogic Admin Password in applicationServerDeployment section
<property name="adminUser">epm_admin</property>
<property name="adminPassword" encrypt="true">clearTextPasword</property>

Shared Services Admin Password in bean name="customConfiguration" for Foundation 
<property name="adminUserName">admin</property>
<property name="adminPassword" encrypt="true">clearTextPasword</property>

各環境のファイルのバージョンをコピーし、環境に適切なパスワードにclearTextPasswordを置き換えます。各環境のサイレント・ファイルを実行した後、セキュリティ上の理由から、ファイルがEPM Systemコンフィギュレータで書込み可能な場合、パスワードは暗号化されたフォーマットでファイルに格納されます。