LCMデザイナの役割での移行

ライフサイクル管理でのインポート操作は、ターゲット環境の分析を必要とし、通常は管理者によって実行されます。ただし、アプリケーションのビジネス・ユーザーはシステムにおける変更を認識するため、通常、移行するコンテンツはアプリケーションのビジネス・ユーザーによって定義されます。LCMデザイナの役割では、ユーザーは移行を定義し、エクスポート操作を実行できますが、インポート操作の実行は制限されます。

たとえば、次のシナリオを考えてください:

支出予算の管理を担当するプランニング管理者は、テスト環境の支出勘定科目に関連するデータ・フォームを変更します。プランニング管理者にLCMデザイナの役割を割り当てると、管理者はデータ・フォームを本番環境に移動する移行を定義できます。管理者は、アーティファクトがエクスポートされたことをITマネージャに通知します。ITマネージャは、エクスポートされたフォルダを本番環境にコピーし、インポート操作を実行します。(エクスポートされたフォルダには、Import.xmlファイルでのインポート実行の定義が含まれています。)

LCMデザイナの役割は、Shared Services Consoleで割り当てます。(ユーザー役割とセキュリティのガイドEPM Systemの役割に関する項を参照。)

図2. Shared Services ConsoleのLCMデザイナの役割

Shared Services ConsoleでのLCMデザイナ役割

ユーザーにLCMデザイナの役割が割り当てられると、Shared Services Consoleは次のように変更されます:

  • 編集後に、単一のアーティファクトをインポートする機能が無効になります。

  • ファイル・システム・フォルダを右クリックした場合に表示されるインポート・オプションが無効になります。

  • Shared Services Consoleの下部にある「インポート」ボタンが無効になります。