次の図に、各サーバーのエンタープライズ・デプロイメント・ディレクトリの構造を示します。各EPM Systemコンポーネントのバイナリおよび構成ファイルは、コンポーネントがインストールされたサーバーにのみ配置されます。たとえば、Essbaseのバイナリと構成ファイルは、Essbaseデータ・ディレクトリ(図には示していません)とともにEssbaseホスト・サーバー(デプロイメントの図のESSHOST1)に配置されます。
Essbase以外のEPM System製品のデータ・ディレクトリは、デプロイメント内のすべてのサーバーからアクセス可能な共有ディスクに配置されます。EPM Systemコンポーネントは共有ディスクにインストールされないため、共有ディスクは図に示したディレクトリ構造をもちません。共有ディスクは次のものに対するデータ・ディレクトリをホストします。
Oracle Hyperion Reporting and Analysisリポジトリ・ディレクトリ
Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理を使用してエクスポートまたはインポートされたアーティファクト
Oracle Essbase Studioのサンプルおよび顧客データ・ソースのテキスト・ファイル
Oracle Hyperion Strategic Financeデータ
Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionデータ
このドキュメントでは、次のインストールおよびデプロイメントの場所を参照します:
MIDDLEWARE_HOMEは、Oracle WebLogic Server、Oracle HTTP Server、Javaなどのミドルウェア・コンポーネントの場所、オプションで1つ以上のEPM_ORACLE_HOMEを参照します。MIDDLEWARE_HOMEは、EPM System製品のインストール中に定義されます。デフォルトのMIDDLEWARE_HOMEディレクトリは、Oracle/Middlewareです。
EPM_ORACLE_HOMEは、EPM System製品をサポートするのに必要なファイルを含むインストール・ディレクトリを参照します。EPM_ORACLE_HOMEはMIDDLEWARE_HOME内にあります。デフォルトのEPM_ORACLE_HOMEはMIDDLEWARE_HOME/EPMSystem11R1で、たとえば、Oracle/Middleware/EPMSystem11R1となります。
EPM_ORACLE_INSTANCEは、一部の製品によってコンポーネントがデプロイされる構成プロセス時に定義される場所を表します。EPM_ORACLE_INSTANCEのデフォルトの場所は、MIDDLEWARE_HOME/user_projects/empsystem1 (Oracle/Middleware/user_projects/empsystem1など)です。
WEBLOGIC_DOMAIN_HOMEは、EPM System用のWebLogic Serverドメイン構成を含むディレクトリを参照します。