ログ分析ユーティリティについて

ログ分析ユーティリティは、該当するログ・ファイルを分析してEPM Systemコンポーネントで報告された問題の原因を特定するのに役立つコマンド行ユーティリティです。このユーティリティではログ・ファイル分析が自動化されるため、問題を特定するためにEPM Systemログ・ファイルを手動で検索およびスキャンする必要はありません。問題のトラブルシューティングやOracleサポートへの報告に必要な情報が、このユーティリティを実行すると簡単に入手できます。Oracle Hyperion Foundation Servicesがインストールされているサーバー上で実行されると、このユーティリティは、EPM SystemインスタンスのOracle Hyperion Shared Servicesレジストリで識別されるすべてのサーバー上のログ・ファイルにアクセスして分析します。

ログ分析ユーティリティを使用すると、次を行えます:

  • 期間内に発生したEPM Systemエラーをリストします。システムの問題は、サービス、コンポーネント間の通信エラー、およびユーザー・ディレクトリの通信エラーに関連しています。

  • 期間内に発生した機能的な問題をリストします。機能的な問題はEPM Systemコンポーネント機能に関連しています。たとえば、Oracle Essbaseの計算実行中のエラーや、Oracle Hyperion PlanningまたはOracle Hyperion Financial Managementでのフォームのロード・プロセスです。

  • EPM Systemコンポーネント間のユーザー・セッションをトレースするログ・ファイルを介して、実行コンテキストID (ECID)をトレースします。ECIDは、同じリクエスト実行フローの一部であるイベントを関連付けるために使用される、一意の識別子です。ECIDはOracle標準の一意のIDです。