この項に記載されている問題はすべて、タスクが想定どおりに起動されていないことを表します。
問題: タスクの開始や発行に失敗します。SOA診断ログに次のエラーが表示されます。これは、SOAサーバーがMSADサーバーに接続できないことを示しています:
[soa_server1] [ERROR] [OVD-60143] [oracle.ods.virtualization.engine.backend.jndi.MSAD.BackendJNDI] [tid: [ACTIVE].ExecuteThread: '14' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)'] [userId: cfndmr] [ecid: 0000J5qkW1R4epYVLqESOA1EBZ6^0003dU,1:23453] [APP: soa-infra] [#MSAD] Unable to create connection to ldap://[ldapcml.XXXX.ad]:389 as CN=XXXXX,OU=ServiceAccounts,DC=XXXX,DC=ad.[[ javax.naming.NamingException: No LDAP connection available to process request for DN: CN=XXXXX,OU=ServiceAccounts,DC=XXXXX,DC=ad
解決策: LibOVDアダプタ構成を変更して、AD LDAPアダプタの接続プールを100に増やします:
SOA Oracleホーム・ディレクトリに移動します(たとえばMIDDLEWARE_HOME/Oracle_SOA1/common/bin)。
wlst.sh (UNIX)またはwlst.cmd (Windows)を実行します。
connect()コマンドを使用してWebLogic管理サーバーに接続します。
次のコマンドを入力します:
modifyLDAPAdapter(adapterName='MSAD', attribute='MaxPoolSize', value=100)
WebLogic管理サーバーと、SOAアプリケーションが実行されている管理対象サーバーを停止してから再起動し、新しい接続プール設定を有効にします。
注意: | wlstコマンドが失敗した場合は、Weblogic管理サーバー上の次のファイルを手動で編集して、MSADアダプタのMaxPoolSizeを100に増やします: MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/config/fmwconfig/ovd/default/adapters.os_xml WebLogic管理サーバーと、SOAアプリケーションが実行されている管理対象サーバーを停止してから再起動し、新しい接続プール設定を有効にします。 |
問題: スケジュールのステータスを「オープン」に設定しても、ステータスは「保留中」のまま変わらないか、あるいは「保留中」に戻ります。
解決策: スケジュールのステータスが「保留中」に戻るということは、SOAサーバーへのメイン編成コンポジットの作成およびデプロイ時にエラーが発生したことを示しています。次の手順に従って、エラーを特定して解決します:
MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/soa_server1/Logs/soa_server1-diagnostic.logで、ステータスが元に戻った時点でのSOAサーバーの例外の有無を確認します。たとえば、SOAサーバーのメモリー不足などの例外があります。
MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/FinancialManagement0/Logs/FinancialClose.logで、Financial Close Management管理対象サーバーで発生したエラーを確認します。
注意: | MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/config/fmwconfig/servers/FinancialClose0のlogging.xmlを編集してレベルをTRACE:32に変更すると、より詳細なデバッグ情報が得られるロギング・レベルに上げることができます。 |
FinancialClose.logに次のNullPointerExceptionがある場合、データベースにログオンし、FCC_COMPOSITE_TEMPLATESのTEMPLATE_CONTENT列が移入されていることを確認します:
メソッド: fcc.model.applicationModule.IntegrationTypeManager.handleIntTypeMediator() [line:470]の起動後にfcc.model.applicationModule.bpel.CompositeGenerator.generateCompositeArtifacts() [line:120]で例外NullPointerExceptionが発生しました
SOA管理対象サーバーとWebLogic管理コンソール・サーバーの両方が稼働中であることを確認します。
次のようなエラー・メッセージは、SOA管理対象サーバーが実行されていないことを示します:
[2010-07-27T14:14:25.094-04:00] [FinancialClose0] [ERROR] [] [oracle.apps.epm.fcc.model] [tid: 23] [userId: admin] [ecid: 0000IcL7CiR1BhMLUM5Eic1CJPkU0000um,0] [SRC_CLASS: oracle.apps.epm.fcc.model.applicationModule.bpel.CompositeDeployer] [APP: FinancialClose] [SRC_METHOD: m_executeCommand] Can't find resource for bundle java.util.PropertyResourceBundle, key Failed deploying the composite[[ java.net.ConnectException: Connection refused: connect at java.net.PlainSocketImpl.socketConnect(Native Method) at java.net.PlainSocketImpl.doConnect(PlainSocketImpl.java:333) at java.net.PlainSocketImpl.connectToAddress(PlainSocketImpl.java:195)
次のようなエラー・メッセージは、WebLogic管理コンソール・サーバーが実行されていないことを示します:
[2010-07-23T16:56:47.266-04:00] [FinancialClose0] [ERROR] [] [oracle.apps.epm.fcc.model] [tid: 15] [userId: admin] [ecid: 0000Ic160D^2FSYVLqaQOA1CIS1300006t,0] [SRC_CLASS: oracle.apps.epm.fcc.model.applicationModule.SOAServerManager] [APP: FinancialClose] [SRC_METHOD: _initJMXConnector] [[ java.io.IOException at weblogic.management.remote.common.ClientProviderBase.makeConnection(ClientProviderBase.j ava:195) at weblogic.management.remote.common.ClientProviderBase.newJMXConnector(ClientProviderBase. java:83) at javax.management.remote.JMXConnectorFactory.newJMXConnector(JMXConnectorFactory.java: 338)
問題: スケジュールを「オープン」ステータスに設定した後、タスクが起動しません。
解決策: スケジュールを「オープン」ステータスに設定した後、起動時間が過去で、先行タスクがないタスクのステータスをオープン実行中に変更する必要があります。システムが正しく構成されていることを確認します。
データ・ソースが正しく構成されていてタスクが起動しない場合、次の手順に従います:
Enterprise Managerコンソール(http://WebLogic Admin host:WebLogic Admin port/em)にログオンします。
左側で、「SOA」、「soa-infra (soa_server1)」の順に展開します。
右側のダッシュボードの「デプロイ済コンポジット」リストで「MainOrchXXXComposite」(表の最上部)をクリックします。これは、直前に開かれたスケジュールのコンポジットです。
MainOrchxxCompositeが作成されていない場合、epmsys_registry.bat view FINANCIAL_CLOSE_PRODUCT/LOGICAL_WEB_APP/FINANCIAL_CLOSE_WEB_APP/APP_SERVERを実行してadminHostおよびadminPortプロパティが存在するかどうかを調べます。
adminHostおよびadminPortプロパティが存在しない場合、Financial Close Managementは正しいAPP_SERVERコンポーネント(WebLogic 10 (APP_SERVER))にリンクされていません。レジストリにはAPP_SERVERコンポーネントのインスタンスが2つ存在する必要があります。両方のAPP_SERVERコンポーネントのIDをメモしておき、次のコマンドを実行して問題を解決します:
epmsys_registry.bat removelink # Financial Close Management Product ID # Wrong APP_SEVER Component ID
epmsys_registry.bat createlink # Financial Close Management Product ID # Correct APP_SEVER Component ID
インスタンスの数が0の場合、イベントの構成時にエラーが発生した可能性があるため、EDN設定を確認します:
SOAサーバーがMS SQL Serverを使用して構成されている場合は、次の手順でEDN設定を確認します:
Oracle Enterprise Managerコンソール(http://WebLogic Admin host:WebLogic Admin port/em)にログオンし、イベントがEDN-JMSモードに設定されていることを確認します。
WebLogic管理コンソール(http://WebLogic Admin host:WebLogic Admin port/console)にログオンし、次の状況に該当していることを確認します:
EDNDataSourceおよびEDNLocalTxDataSource JDBCデータ・ソースが削除されています。
EDN-JMS外部JNDIプロバイダが適切に設定されています。
SOAサーバーがOracle Databaseを使用して構成されている場合は、WebLogic管理コンソール(http://WebLogic Admin host:WebLogic Admin port/console)にログオンし、EDNDataSourceおよびEDNLocalTxDataSourceデータ・ソースのターゲットがFinancial Close Management管理対象サーバーとSOAサーバーの両方になっていることを確認します。
ヒント: | Oracle Databaseを使用している場合、SOAサーバーに発行されたイベントはすべて、http://SOA server host:8001/soa-infra/events/edn-db-logで確認できます。 |
メイン編成コンポジットのインスタンスの数が1以上で、メイン編成コンポジットに他の問題がない場合、「FCCTaskExecutionComposite」をクリックします。これは、スケジュール内の各タスクを実行するコンポジットです。ダッシュボードで、タスク実行コンポジットの最新の失敗と拒否されたメッセージを確認します。
ヒント: | WL_LLR_FINANCIALCLOSE0表のRECORDSTR列の幅が4000であることを確認します。 |
MIDDLEWARE_HOME/user_projects/domains/EPMSystem/servers/soa_server1/Logs/soa_server1-diagnostic.logで、スケジュールのステータスが「オープン」に設定されたときのSOAサーバーでの例外を確認します。
ビジネス・イベントが正しく発行されなかった、SOAデータ・ソースが中断していたなどの例外が、SOA診断ログに含まれている可能性があります。
SOAログの一般的なエラーには次のようなものがあります:
原因: java.security.cert.CertificateExpiredException: 日時: 8月26日(木) 17:37:01 EDT 2010 at sun.security.x509.CertificateValidity.valid(CertificateValidity.java:256) at sun.security.x509.X509CertImpl.checkValidity(X509CertImpl.java:570) at sun.security.x509.X509CertImpl.checkValidity(X509CertImpl.java:543) at oracle.wsm.security.jps.WsmKeyStore.getJavaCertificate(WsmKeyStore.java:505)
このエラーは、キーストアの有効期限が切れていることを示します。キーストアを再作成して、正しいOracle Fusion Middleware configフォルダにコピーします。手順については、『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。
[ecid: 0000IgHXWnOCknYVLqNM8A1CZoZd0000DK,0:1:0x5f5e458:3:100000862] [APP: soa-infra] <BaseCubeSessionBean:: log error> Bean "cube delivery"起動中のエラー: 例外はCollaxa Cubeにより処理されません。[[ 未処理の例外がCollaxa Cubeシステムでスローされました; 報告された例外は次のとおりです: "ORABPEL-00000 例外はCollaxa Cubeシステムにより処理されません。未処理の例外がCollaxa Cubeシステムでスローされました; 報告された例外は次のとおりです: "ローカル例外スタック: 例外[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 1.2.0.v20091016-r5565): org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException 内部例外: java.sql.SQLException: 内部エラー: XAConnectionを取得できません。weblogic.common.resourcepool.ResourceDeadException: 0:weblogic.common.ResourceException: リスナーが次のエラーで接続を拒否しました: ORA-12516, TNS:リスナーはプロトコル・スタックが一致する使用可能なハンドラを検出できませんでした。at weblogic.common.resourcepool.ResourcePoolImpl.reserveResourceInternal(ResourcePoolImpl.java:436) at weblogic.common.resourcepool.ResourcePoolImpl.reserveResource(ResourcePoolImpl.java:332) at weblogic.jdbc.common.internal.ConnectionPool.reserve(ConnectionPool.java:433) at weblogic.jdbc.common.internal.ConnectionPool.reserve(ConnectionPool.java:316) at weblogic.jdbc.common.internal.ConnectionPoolManager.reserve(ConnectionPoolManager.java:93)
このエラーは、データベース・サーバーがロードを処理できないことを示します。データベースのPROCESSESパラメータの値を大きくしてください。
FabricInvocationException[[ javax.xml.ws.soap.SOAPFaultException: トランザクションが31秒後にタイムアウトしました。
このエラーは、データベース・サーバーがロードを処理できず、SOAからのコールがタイムアウトしたことを示します。このWebLogic ServerドメインのJTA構成を大きくしてください: WebLogic管理サーバー・コンソールから、「JTA」タブに移動し、「タイムアウト」の値を大きくします。
ORABPEL-10509 ユーザーが見付かりません。ユーザー"#error:noapi#"が構成"jazn.com"内で見付かりません」...
このエラーの最も有力な原因は、Financial Close ManagementがShared ServicesからのユーザーIDの取得に失敗したことです。WebLogic管理コンソールのJDBCデータ・ソースEPMSystemRegistryで、ユーザーIDを取得するだけのコール数を処理できるほど接続プールが大きいことを確認します。接続プール・サイズの要件は場合によって異なりますが、クローズ処理で同時に開始されるクローズ・タスクの数よりも接続プールを大きくするようにします。たとえば、50のクローズ・タスクが同時に開始される場合、接続プールのサイズは50よりも大きくします。
Caused by: com.oracle.bpel.client.BPELFault: faultName: {{http://schemas.oracle.com/bpel/extension}remoteFault}messageType: {{http://schemas.oracle.com/bpel/extension}RuntimeFaultMessage}
parts: {{
summary=<summary>oracle.fabric.common.FabricInvocationException: Unable to access the following endpoint(s): http://<hostname>:<port>>/FCC-DataModel-context-root/SOAAMService<//summary>
,detail=<detail>Unable to access the following endpoint(s): http://<hostname>:<port>>/FCC-DataModel-context-root/SOAAMService</detail> ,code=<code>null</code>
WebLogicドメイン内のすべてのサーバーに正しいキーストアと資格証明ストア・ファイルがあることを確認します。このエラーは、通常、キーストアの設定が不正な場合に発生します。
エラーが解決されない場合は、OWSMロギングを有効にして、エラーの詳細を確認します。OWSMロギングの有効化を参照してください。
次のエラー:
parseADFConfigurationMDS-01330でMDSConfigurationException発生: MDS構成ドキュメントをロードできません。
MDS-01329: 要素"persistence-config"をロードできません
MDS-01370:metadata-store-usage "OWSM_TargetRepos"のMetadataStore構成が無効です。
MDS-00922: 接続マネージャ"oracle.mds.internal.persistence.db.JNDIConnectionManagerImpl"をインスタンス化できません。
MDS-00929: 名前"jdbc/mds/owsm"をJNDIで参照できません。'jdbc.mds.owsm'の参照中にサブコンテキスト'mds'が検出できません。'jdbc'を解決しました
WebLogic管理コンソールで、wsm-pmのターゲットがSOA管理対象サーバーおよびFoundation Services管理対象サーバーであることを確認します。
また、JDBCデータ・ソースmds-owsmのターゲットがAdminServer、SOA管理対象サーバーおよびOracle Hyperion Foundation Services管理対象サーバーであることを確認します。
ポリシー参照URIが無効です。
ブラウザで、http://SOA server host:SOA port/wsm-pm/validator (たとえば、http://localhost:8001/wsm-pm/validator)を開き、OWSM構成が正しいことを確認します。OWSM構成が正しい場合、メッセージPolicy Manager Status: Operationalが、サポートされているセキュリティ・ポリシーのリストとともに表示されます。
ポリシー・マネージャーのステータスがoperationalでない場合、WebLogic管理コンソールの設定を確認します。一般的なOWSMの構成エラーには、アプリケーションwsm-pmが複数のターゲットにデプロイされ、JDBCデータ・ソースmds-owsmを正しくターゲットとしていないことが含まれます。アプリケーションwsm-pmは、SOA管理対象サーバーのみをターゲットとする必要があります。
java.sql.SQLException: Unexpected exception while enlisting XAConnection java.sql.SQLException: XA error: XAResource.XAER_NOTA start() failed on resource 'SOADataSource_EPMSystem': XAER_NOTA : The XID is not valid.
XAドライバを使用するJDBCデータ・ソースの場合、WebLogic管理コンソールを使用して、XAトランザクションのタイムアウトが有効で、XAトランザクションのタイムアウトが0に設定されていることを確認します。
問題: タスクが「エラー」ステータスに変更されています。
解決策: Financial Close Managementにログオンし、「履歴」タブをクリックします。「履歴」タブの行に、詳細なエラー・メッセージが表示されます。