Oracle® Enterprise Performance Management System

開発環境でのOracle Essbaseの迅速なデプロイメント

リリース11.1.2.4


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更新: 2015年4月

著者: EPM 情報開発チーム

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS:

Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs. No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に別段の定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。


目次:

このドキュメントについて

デプロイメント要件

デプロイメント・プロセス

手順1: インストール・ファイルのダウンロード

手順2: Essbaseドメインのインストールおよび構成

手順3: Essbaseドメインのデプロイメントの確認

このドキュメントについて

このドキュメントでは、Microsoft Windowsが稼働している単一サーバーでの一般的なOracle Essbase開発環境の構築手順を示します。このデプロイメントは、本番環境での使用を対象としていません。一般的なEssbase開発環境は、次のOracle Enterprise Performance Management Systemコンポーネントで構成されます。

  • Essbase

  • Oracle Essbase Studio

  • Oracle Smart View for Office

  • Oracle Essbase Administration Services

デプロイメント要件

サーバー

表1. サーバーの要件

要件説明
サーバーのオペレーティング・システムWindows 2008 R2 x64
プロセッサクアッド・コア
メモリー16GB RAM
ディスク200GBディスク
その他のソフトウェア
  • メディア・パックの中身を抽出する、7-ZipやWinZipなどのプログラム

  • Microsoft Office 2010 (Smart Viewのサポート用)

ユーザー・アカウント

次の要件を満たす一般的なWindowsユーザー・アカウント(epmrapid_userなど)を使用します。このドキュメント全体を通して、このアカウントをデプロイメント・アカウントと呼びます。

  • デプロイメント・アカウントは、このドメインをデプロイするサーバーのAdministratorsグループのメンバーです。

  • 次のローカル・セキュリティ・ポリシーがデプロイメント・アカウントに割り当てられます。デフォルトでは、次のポリシーがAdministratorsグループのメンバーに付与されます。

    • オペレーティング システムの一部として機能

    • 走査チェックのバイパス

    • バッチ ジョブとしてログオン

    • サービスとしてログオン

  • ユーザー・アカウント制御は、デプロイメント・アカウントに対して無効です

このアカウントに対して選択したパスワードは、Oracle Database管理者、Oracle Databaseユーザー、WebLogic管理者およびEPM管理者のパスワードとして使用されます。このドキュメント全体を通して、このパスワードをデプロイメント・パスワードと呼びます。

デプロイメント・パスワードは、次のガイドラインに従う必要があります。

  • 少なくとも1つの大文字が含まれている

  • 少なくとも1つの数字が含まれている

  • 8文字以上

  • 特殊文字が含まれていない

条件を満たすデプロイメント・パスワードの一例は、1Rapidepmです。

ローカル・セキュリティ・ポリシー割当ての確認

 ローカル・セキュリティ・ポリシーがデプロイメント・アカウントに割り当てられていることを確認するには、次のようにします。

  1. デプロイメント・アカウントを使用してサーバーにログオンします。

  2. サーバーで「スタート」「管理ツール」「ローカル セキュリティ ポリシー」の順にクリックします。

  3. 「ローカル セキュリティ ポリシー」「ローカル ポリシー」を展開し、「ユーザー権利の割り当て」を選択します。

  4. 次の画面ショットで強調表示されているポリシーのセキュリティ設定にAdministratorsグループが含まれていることを確認します。ポリシーのセキュリティ設定をダブルクリックし、そのプロパティと割当てを表示します。

    デプロイメント・ユーザーに必要なローカル・セキュリティ・ポリシー

ユーザー・アカウント制御の無効化

 ユーザー・アカウント制御を無効にするには、次のようにします。

  1. デプロイメント・アカウントを使用してサーバーにログオンします。

  2. サーバーで「スタート」「コントロール パネル」の順にクリックします。

  3. コントロール パネルで「ユーザー アカウント」「ユーザー アカウント」の順にクリックします。

  4. 「ユーザー アカウントの変更」「ユーザー アカウント制御設定の変更」をクリックします。

  5. ユーザー・アカウント制御スライダを「通知しない」までドラッグします。

    「ユーザー アカウント制御の設定」画面
  6. 「OK」をクリックします。

サーバー名

デプロイメント・プロセスを実行するには、サーバー名を知っている必要があります。コマンド・プロンプトでhostnameと入力し、サーバーの名前を確認します。このドキュメント全体を通して、サーバーの名前をHostNameと呼びます。

デプロイメント・プロセス

デプロイメント・プロセスは次の手順から成り、約3時間かかります。

手順1: インストール・ファイルのダウンロード

この項では、Oracle 11g Database(バージョン11.2.0.1.0)およびEPM System製品メディア・パックをダウンロードして準備を整える方法について説明します。メディア・パックは同時にダウンロードできます。T1接続を使用した場合、メディア・パックのダウンロードには約65分かかります。Smart ViewをOracle Technology Networkからダウンロードする必要もあります。

 Oracle Software Delivery Cloudからメディア・パックをダウンロードするには、次のようにします。

  1. サーバーでEPM_rapid_downloadsという名前のフォルダを作成します。ファイル・パスに空白を含めることはできません。

  2. ブラウザを使用して、http://edelivery.oracle.comに移動します。

  3. Oracle Software Delivery Cloudで「サインイン/登録」をクリックします。

  4. 「サインイン」でOracle Software Delivery Cloudユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。

  5. 「条件および規制」でトライアル・ライセンスの条件および輸出規制を読んで受諾し、「続行」をクリックします。

  6. Oracle Database 11gをインストールするための部品番号をダウンロードします。

    1. 「メディア・パック検索」Microsoft Windows x64 (64ビット)用のOracle Database製品パックを検索し、「実行」を選択します。

    2. 「結果」セクションで「Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1.0)メディア・パックfor Microsoft Windows x64 (64ビット)」を選択し、「続行」をクリックします。

      「Oracle DB 11gR2 (11.2.0.1.0)製品パックfor Microsoft Windows x64 (64ビット)」を選択するオプションを表示した「メディア・パック検索」画面。
    3. 次の部品番号をEPM_rapid_downloadsにダウンロードします。

      表2. ダウンロードするデータベースの部品番号

      部品番号名前
      V20610-01 Part 1 of 2Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1.0) for Microsoft Windows x64 (64ビット)(パート1/2)
      V20610-01 Part 2 of 2Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1.0) for Microsoft Windows x64 (64ビット)(パート2/2)
      データベース・インストーラ部品番号をダウンロードするオプションを表示したOracle Software Delivery Cloud画面。
  7. Oracle Enterprise Performance Management System Essbaseドメインをインストールするための部品番号をダウンロードします。

    1. ブラウザで「メディア・パック検索」に戻ります。

    2. 「メディア・パック検索」Microsoft Windows x64 (64ビット)プラットフォーム用のOracle Enterprise Performance Management Systemを検索し、「実行」をクリックして検索を開始します。

    3. 「結果」「Oracle Enterprise Performance Management (11.1.2.4.0)メディア・パックfor Microsoft Windows x64 (64ビット)」を選択し、「続行」をクリックします。

    4. 次の部品番号をEPM_rapid_downloadsにダウンロードします。

      表3. ダウンロードするEPM Systemの部品番号

      名前
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート1
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート2
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート3
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート4
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート5
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート6
      EPM Systemリリース11.1.2.4.0クライアント・インストーラfor Microsoft Windows
  8. 7-Zipなどのプログラムを使用して、EPM Systemリリース11.1.2.4.0 for Microsoft Windows (64ビット)パート1の中身をEPM_rapid_downloadsに抽出します。

 Smart Viewをダウンロードするには、次のようにします。

  1. ブラウザを使用して、www.oracle.com/technetwork/middleware/smart-view-for-office/downloads/index.htmlに移動します。

  2. 「Oracle Hyperion SmartView for Office」をクリックします。

  3. ライセンス契約を受諾し、「今すぐダウンロード」をクリックします。

  4. 「保存」をクリックし、EPM_rapid_downloadsに移動して「保存」をクリックします。

  5. 7-Zipなどのプログラムを使用して、Oracle Smart View for Office ZIPファイルの中身をEPM_rapid_downloadsに抽出します。

手順2: Essbaseドメインのインストールおよび構成

 Essbaseドメインをインストールおよび構成するには、次のようにします。

  1. WindowsのエクスプローラでEPM_rapid_downloadsフォルダに移動し、wizard.cmdをダブルクリックします。

  2. 「デプロイメント」パネルで「Essbaseの迅速デプロイメント」を選択し、「次」をクリックします。

    デプロイするドメインを選択する迅速デプロイメント・タイプの選択画面
  3. 「設定」パネルで次の手順を実行します。

    インストール場所とデプロイメント・パスワードを指定する迅速デプロイメント設定画面
    1. 「インストール場所」で、Essbaseドメインをインストールする場所を選択します。デフォルトの場所は、C:/Oracleです。

    2. 「デプロイメント・パスワード」および「デプロイメント・パスワードの確認」デプロイメント・パスワードを入力します。

    3. 「次」をクリックします。

  4. 前提条件チェックで「次」をクリックします。

    デプロイメント・チェックを示した迅速デプロイメント・チェック画面
  5. 「確認」で、「次へ」をクリックします。

    保留中のタスクを示した迅速デプロイメントの確認画面
  6. 「要約」で、「終了」をクリックします。

手順3: Essbaseドメインのデプロイメントの確認

Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceおよび管理サービス・コンソールにログオンし、Oracle Essbaseドメインが正常にデプロイされたことを確認します。

 Essbaseドメインのデプロイメントを確認するには、次のようにします。

  1. Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceにアクセスします。

    1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle EPM System」「epmsystem1」「Workspace」「Workspace URL」の順に選択します。

    2. 「ログオン」で次のように入力します。

      • ユーザー名 - adminと入力します。

      • パスワード - デプロイメント・パスワードを入力します。

    3. 「ログオン」をクリックします。

      Shared Services管理者のデフォルトEPM Workspaceホーム・ページ。
  2. 管理サービス・コンソールにアクセスできることを確認します。

    1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle EPM System」「Essbase」「Essbase Administration Services」「Start Administration Services Console」の順に選択します。

    2. 「ログオン」画面で次の情報を入力し、「OK」をクリックします。

      • 管理サーバー - HostName:9000と入力します。

      • ユーザー名 - adminと入力します。

      • パスワード - デプロイメント・パスワードを入力します。

      「Essbase Administration Servicesログイン」画面。

      Oracle Essbase Administration Servicesコンソールが開きます。