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Oracle® Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Edition管理者ガイド

E79715-02
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カスタム・ターゲット・アプリケーションの作成

カスタム・ターゲット・アプリケーションを使用すると、EPMでサポートされるソースからデータをロードし、そのデータをOracle EssbaseOracle Hyperion PlanningおよびOracle Hyperion Financial Managementにロードするかわりにフラット・ファイルに抽出できます。必要なディメンショナリティを含むカスタム・ターゲット・アプリケーションを定義できます。Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionでは、データをターゲット・アプリケーションにエクスポートするかわりに、カスタム・プロセスを使用して外部システムにロード可能なデータ・ファイルを生成します。

カスタム・ターゲット・アプリケーションを作成するときは、次の点に注意してください:

  • データは、勘定科目、エンティティ、UD1、UD2、..UD20、金額という定義済の順序でファイルに書き込まれます。

  • カスタム・アプリケーション定義を作成するときに指定したシーケンスが、マッピング処理の順序として使用されます。スクリプトに依存関係の処理順序が含まれる場合は、シーケンスに注意してください。

  • メタデータ・ルール — メタデータ・ロードはカスタム・ターゲット・アプリケーションからは適用されません。カスタム・アプリケーションに関連付けられたロケーションは、メタデータ・ロードのPOVでフィルタ処理されます。

  • データ・ルール — POVカテゴリは検証されません。プラン・タイプは使用できません。

  • データ・ロード・マッピング — ターゲット値はカスタム・アプリケーションに対して検証されません。

  • データ・ロード実行 - データ・ファイルをエクスポートするオプションが有効な場合、FDMEEは出力データ・ファイルを作成します。データ・ファイルの名前は<Target App Name>_<Process ID>.datです。これは、<APPL ROOT FOLDER>/outboxディレクトリに書き込まれます。データ・ファイルには、「プロセスの詳細」ページのOUTPUT file列からアクセスできます。

    ユーザーがエクスポートを実行すると、FDMEEではワークフロー・プロセスのエクスポートとロードのステップが実行されます。カスタム・ファイルを作成する場合は、「ファイルへのエクスポートを使用可能にする」オプションを「いいえ」に設定し、カスタム・イベント・スクリプトをBefExportに書き込んでデータ・ファイルを作成します。カスタム・プロセスを作成してターゲット・スクリプトに自動的にロードする場合は、BefExportスクリプトを記述できます。

  • 確認ルールはカスタム・ターゲット・アプリケーションから作成できます。確認ルールをターゲット値に基づいて作成することはできません。

  • ライトバックは、カスタム・ターゲット・アプリケーションからは適用されません。

カスタム・アプリケーションを定義するには:

  1. 「設定」タブの「登録」で、「ターゲット・アプリケーション」を選択します。
  2. 「ターゲット・アプリケーション」要約グリッドの「ターゲット・アプリケーション」で、「追加」をクリックします。
  3. ローカル・ターゲット・アプリケーションを選択します。
  4. 「アプリケーションの選択」「カスタム・アプリケーション」を選択して「OK」をクリックします。

    イメージは「アプリケーションの選択」画面を示します。
  5. 「アプリケーション詳細」にアプリケーション名を入力します。
  6. 「ディメンションの詳細」タブを選択します。
  7. ディメンション名を指定します。
  8. 「ターゲット・ディメンション・クラス」を選択するか、「検索」ボタンをクリックして、アプリケーションで定義されていないディメンションごとに「ターゲット・ディメンション・クラス」を選択します。

    ディメンション・クラスは、ディメンション・タイプによって定義されるプロパティです。たとえば、期間(Period)ディメンションがある場合、そのディメンションのクラスもPeriodとなります。Essbaseアプリケーションの場合は、勘定科目、シナリオおよび期間の各ディメンションに対して適切なディメンション・クラスを指定する必要があります。Oracle Hyperion Public Sector Planning and Budgetingアプリケーションの場合は、従業員、職階、ジョブ・コード、予算アイテムおよび要素の各ディメンションに対してディメンション・クラスを指定する必要があります。

  9. 「データ表列名」で、ディメンション値が格納されるステージング表(TDATASEG)の列の表列名を指定します。

    「検索」ボタンをクリックし、データ表列名を検索して選択します。

  10. 「シーケンス」に、マップが処理される順序を指定します。

    たとえば、「勘定科目」が1、「製品」が2、「エンティティ」が3に設定されているとき、FDMEEは、まず「勘定科目」ディメンションのマッピングを処理し、次に「製品」と「エンティティ」を順に処理します。

  11. 「アプリケーション・オプション」をクリックします。

    イメージはカスタム・ターゲット・アプリケーションの「アプリケーション・オプション」タブを示します。
  12. 「ファイルへのエクスポートを使用可能にする」「はい」を選択すると、FDMEEがカスタム・ターゲット・アプリケーションのために出力データ・ファイルを作成します。

    サーバーのoutboxフォルダに、<LOCATION>_<SEQUENCE>.datという名前形式のファイルが作成されます。たとえば、ロケーションの名前が「Texas」で次のシーケンスが「16」の場合、ファイル名はTexas_15.datになります。ファイルはワークフロー・プロセスのエクスポートのステップで作成されます。

    「ファイルへのエクスポートを使用可能にする」オプションを「いいえ」に設定した場合、実行ウィンドウで「ターゲットにエクスポート」オプションは使用できません。

  13. 「ファイルの文字セット」でファイルの文字セットを選択します。

    ファイルの文字セットによって、テキストを作成、保管および表示するためにビット組合せを文字にマッピングする方法が決まります。各エンコード方式にはUTF-8などの名前が付けられています。各エンコード方式では、それぞれ文字は特定のビット組合せにマッピングされています。たとえば、UTF-8では大文字のAはHEX41にマッピングされています。

  14. 「列の区切り記号」で、出力ファイルの列を区切るために使用される記号を選択します。

    使用可能な列の区切り記号:

    • ,

    • |

    • !

    • ;

    • :

  15. 「ダウンロードするファイル名」に、LCMフォルダにコピーするファイル名を入力します。

    その後、EPM自動化を使用してファイルをダウンロードできます。EPM自動化ユーティリティによってサービス管理者はOracle Planning and Budgeting Cloudタスクをリモートで実行できます。

  16. 「保存」をクリックします。