Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionは、アプリケーション・ルート・フォルダに作成されるフォルダのセットを使用します。アプリケーション・ルート・フォルダは、システム管理者によってFDMEEがインストールされているサーバーに作成され、FDMEEの「構成」の「システム設定」で定義されます。
基本的なファイル構造を作成するには、「システム設定」画面の「アプリケーション・フォルダの作成」ボタンをクリックします。また、アプリケーション・フォルダとロケーション・フォルダを作成することもできます。アプリケーション・フォルダを使用しない場合、ロケーション・フォルダは最上位レベルのinbox
に作成されます。アプリケーション・フォルダを使用する場合、ロケーション・フォルダは関連するアプリケーション・フォルダ内に作成されます。
可能なフォルダ構造の例を示します。
標準のFDMEEアプリケーションでは次のフォルダ構造が使用されます:
表1-1 FDMEEアプリケーションのフォルダ構造
フォルダ | 説明 |
---|---|
data |
“data”フォルダには、システムによってロードされた各ファイルのコピーが含まれ、スクリプト・ディレクトリのルート・フォルダでもあります。このフォルダ内の各ファイルには一意の名前が割り当てられ、データ・ロード・ワークベンチで金額をクリックするか、「ドリルスルー」画面から開くことができます。 |
scripts |
これは、"custom"、"event"および"import2フォルダの最上位フォルダです。これらのタイプのスクリプトは、これらのフォルダに格納されます。 |
custom event import |
|
inbox |
inbox に作成されます。inbox には、batches ディレクトリおよびarchivestore ディレクトリが含まれます。 |
archivestore |
将来の使用のために予約されています。 |
batches |
batches は、最上位レベルのフォルダで、ファイルの格納には使用されません。 |
openbatches |
openbatches は、オープン・バッチ・ファイルがシステムによって格納される場所です。オープン・バッチ・ファイルにはファイル名に"視点"が含まれるため、ユーザー・インタフェースでPOVを設定しなくてもシステムによって1つ以上のファイルが選択およびロードされます。これは、一度に多数のファイルをロードする必要がある場合に非常に有用です。 |
openbatchesml |
openbatches フォルダと同様です。ただし、これらのファイルでは1つのファイルに複数の期間が含まれます。 |
outbox |
outbox フォルダには、FDMEEによって作成されるエクスポート・ファイル、ターゲット・アプリケーションのエラー・ログ・ファイル、ドリル領域ロード・ファイルおよびターゲットのドリル・ロード・ログが格納されます。 |
archivestore |
将来の使用のために予約されています。 |
logs |
ロード処理で生成されたEPM-APPLICATION-NAME_PROCESS-ID.log 形式のログが格納されます。これらのログは、FDMEEの「プロセスの詳細」ページでログの表示リンクを使用して表示できます。 |
reports |
reports フォルダには、バッチ・レポート・プロセスによって生成されたレポート出力(PDF、HTMLまたはXLS)が格納されます。オフライン・モードで実行したレポートの出力も含まれます。 |
注意:
アプリケーションのフォルダ構造を作成するには、「アプリケーション設定」画面でルート・フォルダを定義し、「アプリケーション・フォルダの作成」オプションを選択します。たとえば、指定されたアプリケーションに対してのみスクリプト・セットを実行する場合は、アプリケーション・フォルダを使用する必要があります。