調整の実行

調整を実行するには:

  1. Account Reconciliation Managerで、ダッシュボードから、「表示」をクリックして、「調整リスト」ビューを表示します。

  2. 勘定科目をクリックして、調整アクションを開きます。

  3. デフォルトで「要約」タブが表示されます。

    1. 調整ヘッダーの情報:

      • 勘定科目ID

        プロファイル定義ごとの勘定科目ID

      • 名前

        プロファイル定義ごとの勘定科目名

      • 説明

        プロファイル定義からの勘定科目の説明

      • 期間名

        調整が関連する期間

      • ステータス

        調整のステータスを識別します。値には、「保留中」、「オープン」(策定者あり、レビュー担当者1あり、レビュー担当者2あり ...)または「クローズ済」があります。

      • 開始日

        調整の開始日(策定者が調整の作業を開始できる最初の日)

      • 終了日

        調整の最終日(調整に割り当てられた最後の役割の期限日)

      • 組織単位 - 組織のモデル化に使用できる階層型のエンティティタイプ構造を表します。別々にレポートする必要のある各エンティティに対して、あるいは休日、労働日数、参照者の割当てまたはコメント作成者の割当て用に異なる構成が必要なエンティティに対して、別々の組織単位を定義します。組織単位はシステム設定で定義します。

        Account Reconciliation Managerの組織単位の管理を参照してください。

      • プロセス - プロファイル定義ごとのプロセス。

      • 勘定科目タイプ - プロファイル定義ごとの勘定科目タイプ。

      • 通常の残高 - プロファイル定義ごとの通常の残高。調整が含むことになる残高(借方残高、貸方残高、または借方残高と貸方残高のいずれか)を識別します。残高が通常の残高と異なる場合、調整に警告が設定されます。

      • リスク評価 - プロファイル定義ごとのリスク評価。

      • フォーマット - プロファイル定義ごとのフォーマット。

      • 方法 - 勘定科目分析または残高比較

    2. 警告

      調整内の警告の数を識別します。警告が存在しない場合、このセクションは表示されません。

      警告のタイプ:

      • 残高の説明

        勘定科目分析フォーマットが割り当てられている調整にのみ適用されます。経過期間違反が含まれる調整における残高の説明の取引の数を識別します

      • ソース・システムに対する調整

        すべての調整に適用されます。経過期間違反が含まれる調整におけるソース・システムの取引に対する調整の数を識別します

      • サブシステムに対する調整

        残高比較フォーマットが割り当てられている調整にのみ適用されます。経過期間違反が含まれる調整におけるサブシステムの取引に対する調整の数を識別します

      • 通常の残高違反

        調整が借方残高を含むことが予測され、通貨の残高が負数である場合、または調整が貸方残高を含むことが予測され、通貨の残高が正数である場合に表示されます

      • 最大経過期間制限

        最大経過期間制限があり、アイテムの経過期間(期間終了日から取引オープン日を引いて計算)が指定の最大経過期間制限を超える取引が調整に含まれる場合に発生します。

    3. カスタム属性

      「フォーマット」および「プロファイル」ダイアログで定義されるこれらの属性は、オプションまたは必須として構成でき、策定者による編集、レビュー担当者による編集、または策定者とレビュー担当者による編集が可能です。たとえば、管理者は、策定者が準備時間カスタム属性に、レビュー担当者がレビュー時間カスタム属性に値を入力するように要求できます。

      次を参照してください。

      フォーマットの作成は、フォーマットの属性の追加を参照してください。

      プロファイルの作成、手順8

    4. 「残高の要約」には、残高の理由が含まれます。フォーマットは調整に割り当てられたフォーマットに依存します。

      • 勘定科目分析フォーマット

        勘定科目分析調整の「残高の要約」セクションには、次の項目が含まれます。

        • ソース・システムの開始残高

          勘定科目に対して実行された最後の調整の残高。

        • ネット・アクティビティ

          実行された最後の調整からの勘定科目残高の変更。

        • ソース・システムの残高

          ソース・システムからインポートされたか、策定者によって手動入力された残高。

        • 説明付き残高

          調整に入力された残高の説明付き取引の合計。

        • 差異

          ソース・システムの残高 - 説明付き残高

        • 調整

          調整に入力されたソース・システムの取引に対する調整の合計。

        • 説明なし差異

          ソース・システムの残高 - 説明付き残高 - 調整

      • 残高比較フォーマット

        残高比較調整の残高の要約:

        • ソース・システムの開始残高

          ソース・システムからインポートされた開始残高

        • ネット・アクティビティ

          実行された最後の調整からの勘定科目の変更

        • ソース・システムの残高

          ソース・システムからインポートされたか、策定者によって入力された残高

        • サブシステムの残高

          サブシステムからインポートされたか、策定者によって入力された残高

        • 差異

          ソース・システムの残高 - サブシステムの残高

        • ソース・システムに対する調整

          入力されたソース・システムの取引に対する調整の合計

        • 調整済のソース・システム残高

          ソース・システムの残高 - ソース・システムに対する調整

        • サブシステムに対する調整

          入力されたサブシステムの取引に対する調整の合計

        • 調整済のソース・システム残高

          サブシステムの残高 - サブシステムに対する調整

        • 説明なし差異

          ソース・システムの残高 - サブシステムの残高 - ソース・システムに対する調整 - サブシステムに対する調整

      「残高の要約」のラベルは、フォーマット定義でカスタマイズできるため、行ラベルは前述の定義と一致しない場合があります。一部の残高行は残高比較調整で非表示になることがあるため、一部の行は調整から欠落する場合があります。

      調整の構成に応じて、残高は、「入力済」、「関数」および「レポート」の最大3つの通貨バケットに表示されます。複数の通貨が1つのバケット内に存在することもあります。

      注意:

      策定者は、残高の手動入力用に構成された調整の要約残高表で残高を編集できます。

      残高を編集するには:

      1. 調整リストで、自分が策定者である「オープン(策定者あり)」ステータスの調整を選択します。

      2. 「アクション」「開く」の順に選択します。

      3. 「残高の要約」表で、「編集」をクリックします。

      4. 残高情報を入力します。

      5. 「OK」をクリックします。

      カスタム属性を編集するには、「残高の要約」表の下の領域で、カスタム属性の値を入力します。

    5. 「添付ファイル」 - 調整全体に添付されたファイルが含まれますが、調整のコメントまたは取引に添付されたファイルは含まれません。

      注意:

      策定者が添付ファイルを追加できるのは、「要約」タブの「添付ファイル」セクション、調整取引およびそのコメントです。レビュー担当者とコメント作成者は、コメントに添付ファイルを追加できますが、「要約」タブの「添付ファイル」セクションまたは取引には追加できません。

       策定者のみ: 「添付ファイル」セクションに外部ドキュメントまたはWebページ・リンクを追加するには、次の手順を実行します。

      1. 「要約」タブで、「添付ファイル」を展開します。

      2. 「新規」「新規」アイコンをクリックします。

      3. 「タイプ」リストから、次のいずれかのタイプを選択します:

        • ローカル・ファイル

          名前を入力し、「参照」を選択してファイルを選択および添付し、「OK」をクリックします。

        • URL

          URL名を入力してからURLを入力し(Oracle、http://www.oracle.comなど)、「OK」をクリックします。

        • オプション: リポジトリ・ファイル

          リストからファイルを選択し、「OK」をクリックします。

          注意:

          「リポジトリ・ファイル」オプションは、Financial Close ManagementがOracle Enterprise Content Managementで構成された場合にのみ表示されます。

      4. 「名前」に、わかりやすい名前を入力します。

      5. URLを入力するか、ドキュメントを検索して選択します。

      6. 「OK」をクリックします。

    6. コメント - 調整全体に追加されたコメントが含まれます。

      1. 「コメント」を展開します。

      2. 「アクション」「新規」の順に選択します。

      3. テキスト・ボックスに、コメントを入力します。

      4. オプション: 外部ドキュメントまたはWebページに対する添付ファイルをコメントに追加するには、「参照」で、「アクション」「追加」の順に選択し、ドキュメントを選択するかURLを入力して「OK」をクリックします。

      5. URLを入力するか、ファイルを検索して選択します。

      6. 「OK」をクリックします。

    7. 「追加プロパティ」 - 次の属性が含まれます:

      • 方法 - フォーマット割当てに関連付けられた調整方法。

      • 自動調整方法 - 調整に対して有効な自動調整方法を識別します。

      • 最大経過期間制限 - 残高の説明または調整取引に予測される最大経過期間を識別します。調整に対する取引の経過期間が予測される経過期間を超えた場合、経過期間違反の警告によって調整にフラグが設定されます。

      • 残高の手動入力 - 調整に残高を入力できるかどうかを識別します。

      • 含まれる勘定科目 - 要約調整に含める勘定科目を示します。「要約プロファイル」チェック・ボックスを選択した場合は、「編集」(勘定科目の追加)をクリックし、次のいずれかを選択します:

        • フィルタとして保存 - 要約プロファイルが期間にコピーされるときにフィルタを評価し、その時点でその勘定科目のリストがスナップショットになり、要約調整とともに保管されます。

        • リストとして保存 - 「使用可能な勘定科目」リストから勘定科目を選択し、それらを要約調整の「選択した勘定科目」に追加します。

    8. 指示 - プロファイル定義ごとの指示が表示されます。

    9. ワークフロー - 調整の各役割が割り当てられたユーザーと、各役割の期限日を識別します。

    10. 質問 - 役割(策定者、レビュー担当者1、レビュー担当者2、管理者、パワー・ユーザー、コメント作成者、参照者など)ごとにタブがあり、質問が表示されます。

      質問は、オプションまたは必須として構成できます。策定者およびレビュー担当者への質問は必須にすることができ、調整をレビューや承認用に送信する前に回答する必要があります。管理者、パワー・ユーザー、所有者、参照者またはコメント作成者に割り当てる質問は、必須として構成できません。

      注意:

      フォーマットで質問を構成していない場合、このセクションは表示されません。

  4. フォーマット構成に対応する「取引」タブには、最大2つの取引タブが含まれます。

    • 「勘定科目分析」フォーマットには、残高の説明の取引用とソース・システムに対する調整用の2つのタブが含まれます。

    • 「残高の比較」フォーマットには、ソース・システムに対する調整用とサブシステムに対する調整用として、最大2つのタブが含まれます。フォーマット定義によっては、これらのタブの一方または両方が表示されないことがあります。

    タブのテキストも、フォーマット構成に基づきます。ただし、テキストは対応する「残高の要約」行に表示されるテキストと一致します。

    各「取引」タブには、取引リストおよび取引の詳細セクションが含まれます:

    • 取引リスト - アクティブな取引タブに関連付けられた取引のリストが含まれます。リストから、策定者は取引を追加、編集および削除できます。取引をインポートすることや、前の調整から一部または全部の取引をコピーすることもできます。取引リストには、カスタムのレポートおよび分析をサポートするためにすべてのユーザーが使用できるエクスポート機能も含まれます。

    • 取引の詳細 - 「取引の詳細」セクションには、取引リストで選択されたレコードの詳細が表示されます。新しい取引を入力すると、一番下の有効な通貨バケット(通常は入力済通貨バケット)に金額が入力されます。勘定科目が履歴レート勘定科目として構成されていない場合、Account Reconciliation Managerは、システム内に格納されている為替レートを使用して、予測される機能通貨およびレポート通貨の残高を計算します。

  5. 「前の調整」タブには、同じ勘定科目について、前の期間の調整のリストが含まれます。これらの調整は、表示用に開くことができますが、変更することはできません。

  6. 「履歴」タブには、調整に対する主な変更の履歴(レビュー用に送信された日時と、承認または却下のいずれであったかに関するレコードなど)が表示されます。