Reporting Studioで作成されたレポートまたはスナップショット・レポート、リポジトリ内のその他のアーティファクト(テキスト、HTML、PDFファイル、Microsoft PowerPoint、Excel、Wordファイルなど)、およびURLをブックにまとめると、EPM Workspaceから1つのセッションでそれらの出力を生成できます。ブックは、複数のバージョンのレポートや異なるメンバー選択のレポートを生成するように構成できます。これらのレポートを含んでいるブックを実行すると、含まれているすべてのレポートが一度に実行されます。ブックに含まれているレポートの印刷または表示は、個別に行うことも、ブックとして行うこともできます。
次の2つタイプのブックを定義してリポジトリに保存できます。
ブック - レポート、スナップショット・レポートおよびその他のアーティファクト(テキスト・ファイルやPDFファイル、Microsoft PowerPoint、Excel、Wordファイルなど)で構成されます。ブックを実行すると、レポート・データがデータベースから動的に取得されます。スナップショット・データは静的なままです。
スナップショット・ブック - スナップショット・ブックとして保存されたブック。レポートに格納されるデータおよび目次は、ブックの保存時に作成されます。スナップショット・ブックを表示するたびにデータレベルのセキュリティが適用されるわけではありません。データレベルのセキュリティは、スナップショット・ブックの作成時に適用され、スナップショット・ブックを保存したユーザーに設定されているデータレベルのセキュリティに基づきます。
ブックにはブックPOVが含まれています。このPOVは、ブックに含まれている各レポートのユーザーPOVのディメンションをすべて組み合せたものです。レポートに定義されていないディメンションは、デフォルトでユーザーPOVのメンバーとなり、ディメンションはブック・エディタのブックPOVに表示されます。ユーザーPOVをブックPOVのメンバーとして選択することでパラメータを変更することもできます(パラメータはブック定義に格納されないため)。
ブックPOVのディメンションとして選択されたメンバーは、ブックPOVのそのディメンションを参照する各レポートで使用されます。POV内のデータ・ソースは、ブック内のレポートで使用されるデータ・ソースと同じです。
注意: | ブックをバッチの一部としてスケジュールすると、ユーザーPOVを参照するディメンションは、スケジュール済バッチのPOVによってコントロールされます。 |
ブックとスナップショット・ブックで実行できるタスクは次のとおりです。
バッチを使用して、一連のブックをグループ化し、処理する
ブックまたはスナップショット・ブックへのリンクを電子メールで送信する
ブックのデータ・ソースを変更する
ブックまたはスナップショット・ブックを削除する
ブックおよびスナップショット・ブックをリポジトリ以外のファイル・システムからインポートする
ブックおよびスナップショット・ブックをエクスポートする
子、子孫、リストのメンバー関数などのメンバー選択の詳細機能を実行する